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2014年4月23日 (水)

「英語はインド式で学べ」という考え方

 iphoneで週刊誌記事をブラウズしていたら、「従来の英語学習法5つのウソ、インド式英語学習法は非ネイティブに最適『英語はインド式で学べ!』」というのがあったので、興味を引かれて覗いてみた。

 安田正という人が提唱していて、同名の書籍がダイヤモンド社から刊行されているそうだ。

 世界には英語を喋る人口が20億人いて、その内ネイティブは3億人で、あとの17億人は非ネイティブだという。それで非ネイティブ同士の英語によるコミュニケーションを取りやすくするために、「世界標準の英語(グローバル・イングリッシュ」は、これまでの英語より10倍も簡単になっているというのだ。

 世界標準の英語(グローバル・イングリッシュ)という用語を初めて知った。誰がいつごろから言いだしたのであろうか。

 それはともかく、簡単な訳は4つだという。

①発音は気にしない

 20世紀までの英語はネイティブの真似をして受け身の英語であったが、21世紀からの英語は通じるための「道具」としての英語だというのだ。

 確かに、国際化が叫ばれるようになって、英語会話が重視される頃から、ネイティブに少しでも近づきたいと、日本人は一生懸命努力をしてきた。それまでは文法と読解と英語作文が大事だとされていたのが大きく変化したのであった。

②イディオム(慣用表現)は使わない

 私も英語会話の勉強を始めたころ、インストラクターから、イディオムを覚えることを強く勧められたのを思い出す。GETとGOとMAKEとTAKEでできたイディオムが大事だという本があったような気がする。

③新しい単語を覚える必要はない 

 英語を話すには最低3000語程度の単語を覚えることと言っていたっけ?

④英語が得意でない人でも使える

 日本人は英語が不得手だと言われ、英語がうまくならないのはどうしてかという議論がなされてきた。そして英語上達の本がゴマンと出版され、NHKは英語番組をずらりと並べて英語偏重の放送をしているくらいだ。

 しかし、世界には、ピジン・イングリッシュとか、インドネシア・イングリッシュとかアフリカン・イングリッシュとかいろいろあって、彼らの話す英語は確かに分かりやすい。アフリカに行ったときなど自分の英語がうまくなったと錯覚したくらいである。

  日本人で英語が喋れない人は99%もいると安田さんはいうが、何を根拠にしているのかは分からない。確かに、ネイティブを基準にして言えばそういうことになろう。

 私はグローバル化の時代になり、英語が世界共通語のようになったのは困ったことだと思う。理由は、ネイティブの3億人には非常にメリットがあるが、そうでない人には劣等感を抱かせるし、ビジネス等の交渉などでも大変不利になるからである。

 そんなとき、大丈夫何もネイティブのようにならなくても、非ネイティブの17億人とコミュニケーションがとれればいいのさ・・・・というメッセージはとても心強い。

 さて、従来の英語学習法には5つのウソがあると指摘している。

①英語の先生にはネイティブが1番

②たくさん聞き流せば英語は話せる

③単語をたくさん覚えれば話せる

④TOEICなどの英語のテストの点が良ければ話せる

⑤ネイティブの発音に近づければ話せる

こうしたウソに脅されて勉強してきたから英語ができないのは当然だという。

 英語で話したり聴いたりするとき、話のポイントがつかめればよいのだと言っている。その程度におさえて気楽に構えればよいというのだ。

 「英語はインド式で学べ」というが、英語を公用語とし、イギリス系の英語を話すインド人の英語の発音は大変聴きづらく、ネイティブでも聞きとれないという人もいるくらいだ。そのくらい堂々としていればよいということなのかと思う。

英語は「インド式」で学べ!

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コメント

日本人は日本英語で堂々と話せばよいのだと思います。

随分前のことになるが、チベットのダライラマ14世が国連世界人権会議で演説した際、彼の英語はこてこてのエイジアンイングリッシュであったが、世界の人々に深い感銘を与えた。問題は話す内容なのだ。私が毎年出かけるマレーシアの英語はマングリッシュと揶揄されるように独特のなまりがある。でも英語は今や世界語になったので夫々の国がそれこそお国訛りの英語を話せばよいのだと思う。英語学習法には5つのウソがあるという指摘は全くその通りである。沢山単語を覚えればむしろ話せなくなる程で、3000ぐらいの単語で日常生活の会話は十分のような気がする。厳密には英会話学習法と言った方がよいかもしれないが。

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