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2014年3月13日 (木)

映画「大統領の執事の涙」

 ミッドランドスクエアで「大統領の執事の涙」を観た。月曜日なのでそれほど人は来ていなくてよかった。12時半からの部に行ったが、11時50分ごろでも希望のシートが取れたのだ。

 窓際のテーブルで座っていたら、声を掛けられた。見ると日本語ボランティアで一緒のKさんで、金曜日のボランティアの人と来たと言った。珍しいこともあるものだ。

 

 「大統領の執事の涙」は、大統領の執事として、8人の大統領に仕えた実在の執事の話がベースになっているといわれる。この映画では、アイゼンハワーからレーガンまでの7人に仕えた執事セシル・ゲインズが主人公である。

 セシルにはアカデミー賞主演男優賞を受賞したフォレスト・ウイティカーが扮し、若いときから退職後までを巧みに演じている。

 彼の妻には、アメリカの名司会者オプラ・ウインフリーが扮している。彼女を見たときオプラに似てると思ったが、実際に出演しているとは思わなかった。

 私は予備知識を持たないで映画を観ることにしているので、セシル役の俳優も初めてであった。

 ところで、彼の長男は父親の生き方に批判的で、大学に入ると黒人の人権運動に関わりを持つ活動家となる。

 父親のセシルは大統領の執事として、目の前に起きたことを「見ない、聞かない、話さない」「空気のような存在であれ」を忠実に守り、その職務に専念していて歴代大統領の信任も厚い。だから息子の行動には反対でついには勘当にしてしまう。

 しかし、執事を辞めるときになって、やっと息子のことを理解できるようになる。そのとき、人権運動の旗手として息子は議員になっていて、世間からも認められているので息子がやってきたことが立派なことであったと気づくのである。

 この映画は、歴代大統領の、その時々の重要な政治的出来事を執事セシルを通して描いている。その一方であざなえる縄のように、長男の活動を通して、黒人たちが奴隷状態からどのようにして人権を勝ち取って来たかを描いているのだ。

 白人と同じ仕事をしながら、セシルは生涯のほとんどを、黒人として差別された中で仕事を続けるのだ。そして最後にレーガン大統領の時にナンシー夫人の助けもあり、白人と同等の待遇を勝ち取るのである。

 執事というのは大統領の身近で、食事やその他の世話をするのだが、黒人執事は6名いる。彼らは大統領の傍にも行けて、さらに重要な話の場にもいることがあるのは驚きであった。だから三猿のような勤務が要求されるのだ。

 ホワイトハウスの内側を覗くという、三面記事的な楽しみと黒人の人権活動の歴史を知ることができ、さらにはゲインズ家の家庭内の出来事をも描いていて興味深いストーリーとなっている。

 ただ、エピソードが多いのでテンポが早く、ついてくのに努力を要する。左下に大統領名と年代が出るのだが、それを頭に入れて見ることが大事である。

 冒頭は、セシルの子ども時代、綿畑で働く母親が主人にレイプされ、それをとがめた父親を有無を言わさずセシルの面前で射殺する。そのために母親は廃人のようになる。白人は黒人を殺しても何の罰も受けなかった時代であった。

 幸運もあってセシルは大統領の執事になるのだが、彼を拾ってくれた高級ホテルの黒人上司が、彼に「人の気持ちを察すること」「どうしてもらったら気もちが良いかを察して振舞うこと」。そうしたことがこのサービスという仕事では大事なことだと教えてくれるところがあるが、まるで日本のおもてなしと同じだと思った。

 最後は、米国初の黒人のオバマ大統領が決まる直前に妻が急死し、そのあとオバマ大統領に招かれてホワイトハウスに入ったところで映画は終わる。

 オプラも孤独な妻の役を見事に演じているし、長男の俳優も好演である。何と言ってもウイティカーの演技が素晴らしい。演技を感じさせないところがよい。

 おまけ―キャロライン・ケネディも登場する。

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