ベトナム版「新婚さん、いらっしゃーい!」が人気
Yahooニュースを読んでいたら、3月18日毎日新聞配信の面白い記事を見つけた。「バラエティ輸出、ベトナムでいらっしゃーい」というタイトルで、関西テレビの「新婚さんいらっしゃーい」が、ベトナムのある放送局で取入れられて人気を得ているというのだ。
「新婚さんいらっしゃーい」は、私が結婚した頃から続いている長寿番組である。私はこの番組がお気に入りで、毎回録画をして見ている。
結婚に至ったいきさつから始まって、結婚生活の悩みなどを話題に、司会者の桂文枝(前三枝)が巧みに笑いを誘って進行する。この番組がこれほど長く続いているのは、文枝の司会の巧みさにあると思っているが、番組を作るに当たり、スタッフが出演者について念入りに事前調査をし、司会者にデータを提供していることも寄与していると思われる。
文枝は何喰わぬ顔で出演者と会話をして、エピソードを引き出していくが、それはエピソードをどう料理し、どう笑わせるかを頭に入れていて、さりげなくやっているのである。
昨年この番組がベトナムで収録されて放送された。そういうことがあってベトナムの放送局が取り入れたのだろう。
記事によると、昨年8月からベトナムで放映がはじまったそうだ。「新婚さん・・・・」では二人の司会者(コク・トアンさんとホン・バンさん)が、新婚夫婦の出演者から馴れ初めや悩みなどを聞く。
驚くと椅子から転げ落ちるのもそっくり真似ているが、文枝から上手だとお墨付きをもらっているそうだ。そういえば椅子なども同じである。
ただ、日本の場合は、文枝が初めて二人が身体で結ばれたきっかけやその時の様子を聞くが、社会主義国ベトナムではそうはいかない。
しかし、日本でも番組が始まった頃は同じであった。最初の頃は初キッスはいつかとか尋ねていたのを思い出す。
映画「また会う日まで」(今井正監督)で、岡田英次と久我美子がガラス窓越しのキッスをして、日本映画史上に残る名場面として、評判になった時から10年あまり後の時代のことであった。
その頃の日本にはまだ初々しさや恥じらいがさ残っていた。ベトナムの今もそういうところがあるのかも知れない。
「新婚さんいらっしゃーい」は、日本人の恋愛や結婚についての行動や感性の変化をつぶさに観察し記録してきたと思うのだ。だから私はこの番組が好きなのである。ベトナムでも受け入れられたのもむべなるかなである。
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私もこの番組を見ている一人です。色々の夫婦がでてくるのが面白いし、その夫婦の受け答えが、しっかり笑いを誘ってくれる。出演者の夫婦の言葉使いが似ていることが多いので、事前にスタッフからの相当の演技指導?があるように思われる。どちらかといえば、女性が元気で恋愛から結婚生活まで積極的に男をリードしているケースが多いのは、番組を面白くするためもあるが、時代の風潮ともいえる。
それにしてもベトナム版「新婚さんいらしゃーい」
があるとは初耳でした。これも文化の輸出?になると思います。
投稿: Toshi | 2014年3月22日 (土) 08時36分