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2014年3月 2日 (日)

健康フォーラム「健腸生活のすすめ」を聞いて

 名古屋市公会堂で「健康フォーラム『健腸生活のすすめ』というのを聴きに行った。中日新聞主催でヤクルト協賛であった。

 3部に分かれていて、メインは1部の講演で「健やかな大腸を保つ生活のひけつ」と題して京都府立医大の石川秀樹教授が話された。

 2部はタレントの早見優さんと司会の稲葉寿美さんの対話で、「早見流!今日からできる健康&ハッピーライフ」

 3部はパネルディスカッションで「元気な生活を作るための生活習慣」をテーマに石川教授、管理栄養士の本田京子さん、早見優さんが話し、コーディネーターは稲葉さんであった。

 会場は抽籤に当たった聴衆で8割がた埋まっていた。休憩時間には、「ヤクルト400」や「蛮爽美茶」の試飲があった。

 第一部の講演と第三部のパネルディスカッションを中心に紹介したい。

 日本では年々大腸ガンが増えているが、それは食生活の変化が関係していると言われる。果たしてそうなのか、大腸ガンを防ぐにはどうすればよいかということで研究をした。一般に食物繊維をたくさん取ればよいとされてきたが本当にそうだろうかということと、乳酸飲料は大腸ガンの予防効果があるかという2点であった。

 食物繊維については、世界で研究がされているが、その研究方法についての論証を先ず話した。そして石川教授が厚生省の委託で調査研究したあらましを紹介された。

 398人の調査参加者を得て、その人たちを4グループに分けた。まずその人たちの腸内を盲腸まで調べ、ポリープのある人はろれを取り除いた。小麦のフスマを主に作った、ビスケットのようなサプリメントを毎日食べてもらうグループと食べないグループに分けて4年間かけて調べた。

 結果は食物繊維サプリを食べ続けたグループに、ガンになるポリープが増えたというのだ。世界の研究の中でも似たような結果が出ていた。食物繊維の摂り過ぎや摂らないのはよくないということである。それで「食物繊維を多く含む食物をいろいろ食べるとよい」というのが結論であった。

 3部のパネルディスカッションでは、日本人は食物繊維の摂り方が少ない。しかし、必要と考えられている量を食べるのはなかなか大変なことで、いろいろな食物から総合的に摂るのが良いという話があった。

 もう1つの乳酸菌であるが、この研究は世界では行われていないということで、石川教授がヤクルトの協力で行ったのが最初だという。

 乳酸菌にはいろいろあるが、シロタ菌がよいということである。シロタ株は腸内に2週間しか残らないそうだ。免疫作用で異物として排出されてしまうのだという。

 シロタ株乳酸菌は酪酸が増えるが、その酪酸が大腸のガンを抑える働きがあると考えていると言った。

 大腸ガンには、豚肉、牛肉、羊肉やその油を多く食べるとよくないという。鶏肉と魚はよいので、例えば、日を変えて、魚、魚、鶏、豚、牛のように食べるとよいそうだ。ソーセージなどの加工肉もよくないのだそうだ。 

 ガンに絶対にいけないのはタバコだという。アルコールは男性で日本酒1合、女性でその半分ぐらいが適当で、飲酒量が増えると大腸ガンがふえるそうだ。だが石川教授も稲葉さんも早見さんもアルコールが好きだと話していた。

 油はオリーブ油が一番よいという。また一時よくないとされたリノール酸も食べ過ぎなければよいそうだ。リノール酸を減らした人に大腸ガンが増えたそうだ。

 大腸ガン予防には、速足などの運動がいいそうで、バランスボールに座ったり、四つん這いなどで腹をゆするのがよいという。

 排便は2日に1回が一番大腸ガンが少ないそうだが、歳をとると便の回数が増えるから、毎日3回~4回でも問題ないということで、排便回数が多い私は安心した。

 便は気持ちで出るのだそうだ。気にすると腸が動いて便を出そうとし、それが癖になるという。便は大腸の粘膜の栄養源として大事なので、残っていても大丈夫なのだそうだ。いきんで無理に出さないようにと言っていた。

 おならについてはいくら出ても、匂いがあっても問題ないそうである。ほとんどは口から飲みこんだ空気だという。またお尻からも空気が入ることがあるという。

 私はおならがよく出る方でものすごい音の時もあるが心配ないようだ。

 もう1つ、潰瘍性大腸炎が増えているそうで、この病気は西洋に多いのだという。それを治すにはビフィズス菌がよいが、生の菌を摂れるようにしたのはヤクルトの「みるみる」だけなのだという。しかも、「みるみる」は外国では作れず、日本だけで作られているのだそうだ。空気に触れると簡単に菌が死ぬので特殊な容器を開発したのだという。

 フォーラムは、13時から16時まであったが、早見優さんの話はいわば週刊誌的なもので、彼女について知りたいという興味のある人向けのものであった。

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コメント

 日本以外の民族は生ものを食べる習慣がないようです。気候や風土とも関係しているのかも知れません。日本は恵まれています。
 でも、長寿で言えば北欧にも長寿国がありますから食物だけが要因ではないのでしょう。

マレーシアの平均寿命は男女とも日本人より10歳程度短いそうです。平均寿命を規定する要因はその国の医療事情、衛生事情によりますが、何といっても毎日の食生活が大きいと思います。こちらでは生野菜や新鮮な魚を生で食べる習慣はありません。野菜は香辛料をいれて煮込んであるのでとてもスパイシーです。マレーシアに来てこの食習慣に耐えられず、早々帰国したり、現地では高い日本食に切り替える日本人も少なからずいます。当地にいると日本食は本当に健康に良いと実感できます。ただ高齢者が少なく、人口構成が完全なピラミッド構成になっているのは皮肉な結果言えます。

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