森元首相の心なき発言跳ね飛ばして、浅田真央の素晴らしい演技
誰もが期待していたフィギュアスケートの浅田真央選手が、SPで失敗しまさかの16位に終わった。
私も珍しく見ていたのだが、金妍児選手やロシアのアデリナ・ソトニコワ選手、イタリアのカロリナ・コストナ選手が74点台の高得点を出したことと最後に滑ることから緊張が高まったのだろうと思った。これまで世界選手権やオリンピックなどで経験豊富な浅田のよもやの失敗は誰も予想できなかったことであった。
あの時点で日本中の人はメダルを諦めて、せめてフリーの演技で全力を出してくれることを祈ったに違いない。
あの浅田真央選手の失敗について、時事通信が伝えたところによると、森元首相は20日、福岡市内で講演をし、「見事に引っくり返ってしまった。あの子、大事な時には必ず転ぶ」と述べた。
さらに、浅田選手が団体戦に出場したことに関しても、「負けると分かっている団体戦に出して恥をかかせることはなかった」と語った。
森元首相は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長である。そういう立場の人がいくら自分ではそう思ったとしても、公衆の前で言うべきことではない。その程度の見識の人なら、即刻会長を辞めるべきである。
中国では、中央電子台のスポーツ専門チャンネル・CCTVが、簡易投稿サイト微博で浅田選手の転倒をつたえたところ、好意的な感想が多く寄せられた。
「惜しい!滑るり終わった後、泣きそうになったよ」
「惜しかったなあ。美しい音楽が急に悲しい音楽に変わった感じだなあ」
「彼女が涙をこらえているのを見て、私も泣けてきた」
「転んでもトリプルアクセルに挑戦する。これこそスポーツ精神だ」
浅田選手の果敢な挑戦を称賛する声も多かった。
その浅田真央選手は、21日のフリーでは、トリプルアクセルなど8種類のジャンプを跳んですべてを成功させ、彼女のこれまでの最高得点を得る見事な演技を見せた。
彼女が滑る映像は何度も放送されたが、本当に素晴らしいものである。前日の失敗を1日で克服したことに深く感動した。メダルが取れなくてもあのフリーを見せてもらっただけで十分である。
浅田選手のフリーの演技について、中国のメディアは次のように伝えた。
「フリーの演技は、浅田真央のスケート人生の集大成となった。冒頭のトリプルアクセルを成功させると、その後の全ての演技を完璧にこなした。142.71は彼女のフリーでの自己ベストだ。
浅田の五輪での別れの演技は、人々を最も震わせ、涙を誘った。彼女は真の勇者であり、最も勇敢な方法でそれを証明した。
演技が終わると、浅田は涙を流した。CCTVの解説者2人も泣いた。日本、世界のどれだけの『真央』ファンが泣いたことだろう。ある種の感動に、勝敗は関係ないのだ。」
浅田選手のフリーの演技には、世界の名スケーターからも感動と称賛があった。長野オリンピック男子銀メダリストのエルビス・ストイコ、女子銀メダリストのミシェル・クアンなどから称賛の声が寄せられた。また、エフゲニー・プルシェンコは「真央は素晴らしかった。トリプルアクセルはとくによかった。君は真の戦士だ」と絶賛した。バンクーバーオリンピックの銅メダリストジェファニー・ロッシットもミスをはねのけた浅田のハートの強さを讃えた。
浅田選手は国を越えて感動を与えたことが分かる。
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