「ごちそうさん」は視聴率が高いけど
NHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」が、その前の「あまちゃん」より高い21%の視聴率を保っている。
早くも週刊誌で取り上げられて、視聴率が高いのは、きむら緑子の演じる姉の嫁いびりが受けているのだと言っていた。ドラマの中の嫁いびりは大変なもので、それを見るのが楽しみだという視聴者もいるのであろう。
でも、私にはあのいびり方は気に入らない。鯛を持って親戚に配って来るように言いつけておいて、前日に自分が行って鯛を配り、嫁の悪口を言って回るなどは異常であった。
長姉和枝役のきむら緑子は適役で、いじめっぷりも堂に入っていることは確かである。それにしても西門家はどうして出戻りの長姉の権力が強いのであろうか。普通は家長の悠太郎の力があってよいはずだが、下に敷かれている。
継母のお静さんが、反物を見境なく買っているのも不思議である。大きな蔵があるとはいえ、西門家は借金がたくさんあるというのに、日常の生活はかなりのものである。それも不思議である。
一番分からないのは、父親の存在である。家を勝手に出て別のところで暮らしているが、住むところは近くであるのは変だ。何よりも分からないのは女性にもてることと、料理についてひとかどの腕を持っていることだ。さらにどうやって生計を維持しているのかも不明である。
東京から京大の教授になって来た竹本という人が、教授らしからぬ振る舞いであるのも誇張しすぎである。
長姉に抑えつけられていた末娘が、次第に自分を取り戻していくのはよいが、あれだけおびえていた長姉なのに恐れなくなるのが早すぎる。
「ごちそうさん」という題名から、食べ物が出てくるドラマだとは想像していたが、ハモニカとか鯛料理とか梅漬けとか焼き氷とか珍しい食べ物が出てくる。主役のめ以子が料理に興味をもち、義理の父親が料理に薀蓄があり、長姉が料理に詳しいなどドラマの背景は見えてきた。
これから西門家の家族がそれぞれ自立し、互いを認め合うという方向に行くのではないかと予想される。
あまちゃんもそうであったが、ごちそうさんも誇張が随所に見られ、喜劇的なところもある。それが視聴率を高めているのかもしれない。
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