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2013年11月 2日 (土)

朝日新聞スクープ日展書部門審査を読んで

 10月30日の朝日新聞朝刊一面のトップ記事は、「日展入選審査前に配分」であった。「09年度の『書』で、有力会派に入選数を事前に割り振る不正が行われたことが朝日新聞の調べで分かった。」とリードに書いている。

 書の部門への応募者は日展全体の13919点の7割にも上るというので意外であった。それほどの応募者がある「書」で事前割振りをし、有力会派毎に入選者人数が割り当てられ、その他の会派は無視されるというのだ。その証拠を朝日新聞が掴んでスクープにしたのである。

 私はこの記事を読んでも全く驚かなかった。それは記事で取り上げられていることが昔から行われていたことで、日展を目指すにしろ目指さないにしろ、書をやったことがある人は誰でも知っていたことだからだ。

 日展にはヒエラルキーがあり、その階段を上って行くという解説が出ていた。入選、特選、審査員、会員・・・・理事、会長・理事長、顧問というふうにピラミッとを形成しており、芸術院会員である顧問の一声(天の声)で審査が決まることもあるという。

 私は大学生の頃、将来教員になったとき字が上手にかけた方がよいと思い、書道クラブに所属していた。その頃は翆軒流というのが一世を風靡していた。でも、私はAという新潟大学教授の書体が好きであった。そのことをO顧問に話したら、A教授の書はよくないと言った。

 それから長い年月が過ぎ、A氏は日展の頂点に立っていた。ある日名古屋でO教授らの大きなグループの書道展が開かれた。それを見に行ったときのことを今でも鮮明に覚えている。

 書を見ていたら突然5人ほどのグループが足早に入って来た。付き従っているトップがO教授で、みんなはへこへことしてAに従っていた。Aは展示を一瞥して「これはいい」とか「これは駄目」と指さして次の部屋へと行った。

 その様子はまるで戦前の天皇みたいであった。ああ、書道界にも天皇がいるのだと納得した。評議員や審査員でもひれ伏すぐらいの力をもっている様子がうかがえた。

 私が学生の頃から、日展で入選したり、特選になったりして上に上るのは実力だけでなく、それ以外の日常の取り入り方が大事だと言われていた。

 私が知っているもう一人の先生は、いい書を書く実力のある人であったが、日展のそういう体質が嫌だから在野になったと言っていた。

 絵画の場合は日展以外にも有力な団体や力のある個人がいるが、書の世界はとりわけ保守的というか、日本的な習慣のある世界であった。そしてそれが今もつづいているのであろう。

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コメント

 2日の朝刊には、具体的な名前も書いてありました。書の頂点にいる古谷蒼韻氏は既に辞意を表明したそうです。また、朝日新聞にはいろいろな情報が寄せられているということです。

大いにありうることですね。絵画、彫刻にしても似たようなことがあるのではと思います。音楽コンクールにしても、一定レベル以上にあればあとは好みの問題ですので、演奏者のバックグラウンドが選考の際に影響するのは否定できなと思います。即ち
有力な先生に師事しているとかいないとか。箸にも棒にもかからないのは別として、有力なコネがあれば、テレビ局に就職できるのと同じことです。民間会社へはとやかくいえませんが、文科省もかかわる公的影響の強い団体でそのような旧態然とした慣習が続いているのは大問題です。しかし膨大な作品をそもそも一定期間内に完全に公正に選ぶことは可能なのだろうか。実力以外のことが左右するように思えてなりませんが、、。

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