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2013年11月13日 (水)

素晴らしいハーモニカコンサート―和谷泰扶リサイタル―

 11月11日に宗次ホールスイーツタイムコンサートに行った。13時半からだが12時45分ごろに行くともう列ができていた。係りの人に、2階席と1階席のどちらがいいか尋ねたら、「弦楽器などは2階が良いという人がおられますが、歌は声が前に出るので1階の方がよいようです。ハーモニカも1階がよいのでは。演奏の様子もよく見えますし」と言った。

 開場すると1階のF列の真ん中に席を取った。Iさんにはメールで伝えた。ステージの中央のピアノの後ろに大きなスクリーンが下がっていた。

 第一部は「日本の叙情曲」で、四季に分けて演奏された。

 春 さくら さくら、メドレーで、はるよこい、どこかで春が、春が来た

 夏 浜辺の歌、ファリヤの火祭りの踊り、夏の思い出

 秋 赤とんぼ、里の秋、小さい秋見つけた

 冬 ペチカ、ふるさと

 童謡をもとにした曲はハーモニカのねいろによく合い、懐かしさを呼び覚まされる。ピアノ伴奏は奥さんの和谷麻里子さんでキャリアのあるピアニストだと紹介には書いてあった。息があった素敵な演奏が50分ほど続いた。中にはピアノの音が勝った曲もあったが、ハーモニカで細かい音色やビブラートなどが美しかった。

 第2部は 「ハーモニカの世界」で、

 ガーシュイン ラプソディ・イン・ブルー これはピアノの音が大きくてミスマッチだと感じた。

 ウイリアムズ 映画音楽 「シンドラーのリスト」より 起伏の少ない繊細な旋律で心地よかった。 

 サラサーテ  アンダルシアのロマンス 

 モンティ    チャルダッシュ テンポの速い見事な演奏でブラボーが出ていた。

 ピアソラ    忘却  始めた聴いたように思うがいい曲であった。

 ムーディ    スペイン幻想「トレド」 テンポの速い曲を巧みに演奏した。最後の曲にふさわしいものであった。

 後半の3曲は、譜面なしで暗譜で演奏された。クロマチックハーモニカは1本のハーモニカでどんな曲でも演奏できる。ハーモニカのあらゆる技巧をこれらの曲の中に使っての演奏で微妙な響きからダイナミックな響きまで素晴らしい演奏であった。考えてみればおそらくオカリナが一番小さい楽器だと思うのだが、ハーモニカも同じく小さな楽器だ。その可能性の豊かさを知ることができた。

     

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コメント

 私もハーモニカのコンサートは2回目で、この世界については無知でした。ハーモニカが素晴らしい楽器だと分かりました。

ハーモニカ演奏家の和谷泰扶さんの名前は初めて知りました。プログラムの構成からみて、とても楽しいコンサートであったことが分かります。ネットで検索しますと彼のサイトがたくさん出て来てユーチューブで演奏も聴くことができました。宗次ホールは私も時々出かけます。流石、商売人として大成功した元カレー屋さんの経営だけあって、お客さんへの配慮はいろいろと工夫があるようです。何よりも入場料がリーゾナブルである点が良いと思います。

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