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2013年11月 9日 (土)

吉田文パイプオルガンリサイタルBACH Torilogie

 1週間前の朝日新聞夕刊に、「吉田文20周年オルガンリサイタル」の紹介記事が写真入りで大きく出ていた。それで芸文センターのチケット売り場へ行きチケットを買った。

 リサイタルは6日、水曜日に芸術文化劇場コンサートホールであった。18時開場だが、開演は18時45分と遅かった。17時45分にはホール入り口に着いたのでしばらくiphoneで新聞を読んだ。

 席は2階の第一列の中央に取った。右隣の席には大きなスーツケースが置いてあった。それはその右の席の婦人のものだった。特等席に荷物を置いて平気な顔でいる無神経さに驚いた。

 プログラムには、BACH Trilogieとサブタイトルが付いていた。帰宅してからネットで調べたら、「3部作」という意味だと分かった。

 この日のプログラムは、3部に分かれていた。

第一章 バッハオリジナル作品

 幻想曲ト短調 トリオニ短調 フーガ ト短調 壮大な音で始まり、幕開けにふさわしかった。

 3曲の「愛する神にのみ」によるコラール組曲 小鳥のさえずりのようなところがあった。

第二章 バッハ未完成作品と組曲

 幻想曲ハ短調(マイヤー・フィービッヒ補足) 軽快な曲であった。

 カンタータ147番より コラール「主よ、人の望みの喜びよ」 狭い音域の小刻みな繰り返しが目立った。

 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調より「シャコンヌ」 終わりそうで続くということの繰り返しでどのように終わるのかと思った。

 第三章 B-A-C-Hをモチーフにした作品

 フランツ・リスト B-A-C-Hの名による前奏曲とフーガ リストだけあって、速いところ、低い音がゆっくりPPPで演奏されるところや足だけでの演奏など変化に富んでいた。難しそう。

 トーマス・マイヤー=フィービッヒ B-A-C-Hによる前奏曲とフーガ第2番 現代音楽という感じであった。この曲を聴いて、オルガンという楽器だけは押さえっぱなしの演奏ができる楽器だと気が付いた。

 ジクフリッド・カルク・エラート B-A-C-Hによるイントロダクション、バッサカリアとフーガ(新改訂 マイヤー=フィービッヒ) フィービッヒ氏が譜面をめくる役として登場した。

 プログラムの構成をみれば、Trilogieの意味が分かる。すべて3で構成されている。吉田さんは次のように書いている。

 「《3》という数字は、『父・子・聖霊』の三位一体である神を象徴するだけでなく、キリストの3日後の復活、3日×2回で創造された天地、神の永遠性を表す過去・現在・未来をも現す聖なる数字とされています。バッハも作品の中で多くこのシンボルを使用しています」

 今回のリサイタルは、吉田さんが初めて芸術劇場コンサートホールでリサイタルを開いてから20周年になるということであった。おめでとうございます。

 私は音楽の知識がほとんどないし、楽器も弾けないし、音をとれないから、ただオルガン響きを楽しむだけである。日本有数のパイプオルガンを備え持つコンサートホールで、多彩なオルガンの演奏を聴くことができ、よいひと時であった。

 ●2014年 2月19日(水) 10:30~ブランチコンサート

                  芸術劇場コンサートホール

  

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音楽」カテゴリの記事

コメント

 キリスト教がパイプオルガンを取り入れたのは素晴らしいことでせうね。あの大聖堂にぴったりで音響もよく合って荘厳な気分になります。

過日、ドイツへ出かけ各都市を巡りました。
どの都市の旧市街にも大聖堂があり、その中には大きなパイプオルガンが備えてありました。残念ながら演奏している時に出くわすことはありませんでした。多分、日曜日の礼拝時に多くの信者を前に演奏されるのでしょう。私はクリスチャンではありませんが、パイプオルガンをあの響きのよい大聖堂で聴けば信者ならずとも敬虔な気持ちになると思いました。特にバッハはそのための音楽を数多く作曲したことで知られています。このような音楽を何百年も聴き続けてきた人々の日常生活の中に音楽と宗教が
しっかり根付いてきたのだと思います。3の数字が三位一体を意味することを初めて知りました。

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