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2013年11月 6日 (水)

憲法公布67周年 憲法9条を守ろう 2013 愛知県民のつどい

 憲法公布67周年の11月3日、名古屋市公会堂で「2013 愛知県民のつどい」が開催された。

 私が小学校6年のとき、新憲法が公布され、高等学校のグランドまで行列して歩いて行ったことを思い出す。若い先生たちは新憲法の基本的人権などについて、どういうことだろうと話していたのを覚えている。

 現行の日本国憲法が、67年間私たち国民の権利を守り、戦争に巻き込まれることもなく、世界の平和にも貢献してきた。その憲法が今安倍内閣によって改変されようとしている。それで私はつどいに参加したのだ。

 集会は2部に分かれ、第1部では俳優で、あいち九条の会代表世話人、天野鎮雄氏の挨拶の後、津軽三味線「火の鳥」「一期一会」が演奏された。組太鼓梅村幸生さん、シンセサイザー大石有美さん、筝原田きよかさん、そして津軽三味線が牛丸哲朗さんのコラボによる見事な演奏であった。

 第2部は、現聖学院大学教授の姜尚中氏の講演で、「東アジアの平和と憲法9条」という演題であった。

 姜尚中教授は、日本の憲法は破壊されようとしていると述べた。安倍政権が作ろうとしている憲法は国権主義の憲法だと断じた。安倍政権は憲法の解釈を変えて集団的自衛権が発動できるようにし、特定秘密保護法により、東アジアにおけるイギリスの役割を果たして、アメリカに協力する仕組みを作ろうとしていると指摘した。(イギリスはヨーロッパでアメリカと共に諜報活動をしていることを指す)

 もし、集団的自衛権により、米軍が韓国で北朝鮮とことを構えたら、日本の軍隊が朝鮮半島に上陸することになる。韓国はそれを恐れていると言った。米軍が展開するところに日本軍が出かけて協力するので、東南アジアなどの国々にも同じように受け止められると指摘した。戦前に日本が植民地支配したときの嫌な思い出が蘇るのだという。

 安倍政権による、日本国憲法の改悪は、一連の作業の仕上げとして行われるであろうと言った。この指摘は大事だと私は受け止めた。集団的自衛権、特定秘密保護法、国家安全保障会議設置など、やりやすいところを固めてから有無を言わさずに憲法を変えるのだ。非常に巧妙でかしこいやり方である。

 その結果、一番影響を受けるのは、若い世代である。ところが残念なことにこの集会には若い世代の人が少なく、会場を埋めたのは中高年の人たちであった。姜尚中氏は、若い世代の人たちに伝える行動をしようと呼びかけた。

 私たちの年代は、60年安保を経験し、その後の日本や世界の変化を見て来た。この世代は、平和や戦争に強い関心を持っている。だから姜尚中教授が指摘する戦後70年が無くなる境目だという指摘に納得できるのだ。

 私たち高齢者は、あと数年から10数年でこの世からいなくなるだろうが、若い世代は大きく変わった、住みにくい日本での生活から逃げられないのだ。

 姜尚中氏は、北朝鮮も中国も脅威ではないという。その国内事情は、中国では貧富の格差、大気や水の汚染、少数民族問題など多くの内憂を抱えているからだ。

 北朝鮮問題は6か国協議にモンゴルを加えて7か国協議にして、そこで解決の道を探る提案をした。

 韓国では非正規雇用者数が50%に達し、中流がしぼんでいる。日本もよく似た事情を抱えている。こういう状況下ではナショナリズムに染まりやすくなると指摘した。確かに現在の状況は、安倍政権の右傾化支持が強く、ヘイトスピーチに見られるような偏ったナショナリズムがあり、中国、韓国などからは警戒の目で見られているのは確かである。

 元東大大学院教授の姜尚中氏は、著作が多く、マスコミにもよく出るので、多くの人に知られているが、話を聞くのは初めてであった。おとなしい話し方だが、話の内容の組み立てが論理的でないと感じた。なぜならメモが非常に取りにくかったのだ。

 上に書いたのは私が咀嚼をして書いたものであことを付記しておく。誤りがあるとすれば私の理解不足である。

 

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コメント

 私のblogも監視されていると思っています。特定秘密保護法が出来れば市民活動も押さえつけられることでしょう。

昨日のNHKニュースで、アメリカ政府の当局者はアメリカの情報機関は日本でも諜報活動を行っていることを明らかにしたという報道があった。小野寺
防衛大臣は苦渋の表情で「あってはならないことで
信じたくない」とコメントしていた。どうやらアメリカは英語圏の同盟国(イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージー)を除き他の主要国は全て諜報の対象なのだ。これは一部の人には公然の秘密だったらしいが、改めてアメリカはクールというかドライというか、日本人のメンタリティからは想像の
域を超えている。「アメリカべったり」という言葉があるが、こんなアメリカさんにべったり寄り添うような外交、防衛政策で大丈夫なのかという素朴な
疑問が抑えきれない。ひょっとしたらこうした一庶民の駄文も監視されているかもしれない。

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