地域防災訓練に初めて参加した
日曜日に、いくつかの町内が集まって地域防災訓練が実施された。東日本大震災があり、近い将来に南海トラフ大地震が想定されているので訓練が行われたのであろう。私が知る限りは、初めてのことである。
ヘルメットと軍手を持ち、長袖のシャツ着用で9時半に集合場所に集まり、歩いて小学校運動場まで行った。始まる前にボランティアグループの人から「災害時トイレ」について話を聞いた。災害時にはトイレが一番困るのだそうだ。
凝固剤を使って小便や大便を処理する話を聞き、そのセットを市販では20回分で2350円もするものを40回分850円で斡旋をすると言った。それで町内に回覧で知らせることにした。
大変暑い日であった。早めの9時5分に開会式が始まった。集まったのは3町内から100名。ボランティア、消防団など42名であった。
私たちの町内は、A班で「初期消火訓練」からスタートした。消化器や三角バケツの扱い方の説明を聞いた後実際にやってみた。消化器には水が入っていて、それを掛けるのだ。本物は一度栓を外すと消火剤が最後まで出てしまうので、狙いを定めてから栓を外すことが大事だ。ワン・ツー・スリーの3動作でやれるようになっている。
私が務めている頃は校内に消化器が設置されていたが、扱いの説明を聞いただけで実際に扱う練習はしなかったので初めて消化器に触れた。
次は、起震車による大地震の揺れの体験で震度6であった。「これは壊れないから安心だけど家は壊れるかも知れないから怖いね」と話し合った。
3番目はDVDによる南海トラフの地震の説明と地震の対策で阪神淡路大震災の被害をもとに作られたものであった。
4番目は、救出訓練で、瓦礫に挟まれた人を助けるのだ。小さなジャッキや木片などを使って瓦礫と人との隙間を広げ助け出す。
4~5人のグループでやるのだが、私は班長に指名された。「集合」「番号」「今から救出をします。」「救出始め」「ジャッキを上げて」「木を1つ入れて」・・・・隙間を確認して、「ひっぱり出してください」 それから間に合わせの担架に運び、ぐるっと回って「救出終わり」
担架は毛布を使って3つ折りにし、竹竿とか物干し竿を2本使って作ったものである。急場には間に合うのだ。
次は応急手当訓練で、三角巾を1個ずつもらい、巻方、腕の吊り方、頭への巻方の3通りのやり方を学んだ。
最後はAEDの使用訓練で、説明を聞いた後実際に練習した。倒れている人を見つけると、まず大声で「助けて下さい」と言って人を集める。集まった人に「119番をしてください」「AEDを探してください」「医者を探してください」と頼む。
倒れている人の肩を叩いて「大丈夫ですか」などと声を掛ける。頬を鼻に近づけて呼吸を確かめる。首の下に手を入れて頭を持ち上げ気道の確保をする。それから胸を開いて心臓マッサージをする。そのとき女性の場合は周りの人に囲んでもらう。
乳首と乳首の中間あたりに両手を重ねて置き、体重をかけて強く圧迫する。1分間100回ぐらいのスピードで「1,2,3,4、・・・・・・30」と30回押す。それを繰り返す。
AEDが届いたら、器具を取り出し電源ボタンを押す。パッドを右胸と左胸脇に貼る。(絵がかいてあるのでその通りにすればよい)パッドのコードを器具につなぐ。スタートボタンを押す。ショックを与えるとき、少し離れる。
器具に1,2,3と番号が書いてあるし、音声で指示をしてくれるのでそれに従えばよいのだ。
AEDの器具を見たのは初めて、体験したのも初めてであった。やり方は簡単だと聞いてはいたが、実際に見るかやってみないと分からない。
最後に災害用の炊き出しご飯を試食して終わった。こういう訓練はやった方がよい。聞くところでは、次からはみんなが訓練をうけられるようにするようだ。
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コメント
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今朝のSAPIOの広告に、南海トラフの異常発見、年末から来年3月の間に大地震?と出ていました。多くの人が防災訓練を経験できるとよいと思います。
投稿: らら | 2013年10月 9日 (水) 08時00分
相当大掛かりな訓練であったように思います。私が
引っ越す前にいた団地は物理的にまとまりやすいせいもあって、地域にある防災委員会が毎年防災訓練を実施していました。消火訓練、AEDの扱い方は定番で起震車による大地震体験もありました。防災委員会が主催し、参加を呼び掛けていました。
防災グッズの斡旋ももちろんあり、少々備蓄しています。ところがマンションに引っ越したところ、目下のところ、そのような話は全然ありません。第一回覧板さえ廻ってこないので、どんな行事があるかもわかりません。煩わしさがないのも大変いいことですが、以前いたところと余りにも違うので戸惑っています。
投稿: Toshi | 2013年10月 9日 (水) 06時01分