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2013年10月 7日 (月)

安倍首相の「積極的平和主義」について

 安倍首相は先般米国を訪問した際、ニューヨークのシンクタンク、「ハドソン研究所」で講演した。そこでは集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更に改めて意欲を示した。そして、「私の愛する国を積極的平和主義の国にしようと決意している」と述べた。

 首相は「積極的平和主義」という言葉を外交・安全保障戦略を語るときのキーワードにしている。

 彼がいう積極的平和主義は、「集団的自衛権」によって日米安保条約にもとづきアメリカの艦船等が攻撃された場合やアメリカが他国を攻撃する場合などに共に戦うということで、集団的自衛権は集団的戦闘権と読み替えるべきである。

 安倍首相は、護憲運動の平和主義を「消極的平和主義」と批判している。しかし、私は日本国憲法第9条の戦争の放棄、交戦権を持たない平和主義こそが真の意味での「積極的平和主義」だと考える。

 日本は戦後68年間、現行憲法の平和主義によって世界の平和に大きく貢献してきたと思う。自民党・公明党の解釈により、イラクへPKOで自衛隊が派遣されたり、アフガニスタン戦争で洋上給油をしたりなどのことはあったが、鉄砲は撃っていない。

 これからも平和のために武器を使わずに外交努力で世界の平和に積極的に貢献することこそ我が国の行くべき道である。

 憲法は最高法規である。いかなることがあっても恣意的に解釈によって改めてはならない。安倍政権がやろうとしていることは法治主義の放棄である。

 もう一度言う。本当の積極的平和主義は、現行憲法の9条を守り、武器を使わない平和主義に徹することである。

  首相は、ハドソン研究所での講演で、中国の反発を念頭において「私を右翼の軍国主義者とお呼びになりたいのならどうぞ」と挑発してみせたそうだが、それが首相のいう積極的平和主義による外交だとしたらきわめて残念である。

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コメント

 自衛隊が国防軍にかわり海外へ出かけて戦うことがないようにすべきです。

イラクのPKO派遣部隊は、オランダ軍の武力により自衛隊が守られ、活動できたのですが
本当に9条の信念を守って平和活動というのなら、自衛隊派遣自体を止めるべきでしょう
鉄砲を撃たずに済んだのは結果論であって、実際イラクの自衛隊施設に迫撃砲が撃ち込まれたこともあるんですから

もっとも、PKOでさえ自衛隊が派遣できないとなると、結局いつものように金だけ出すということになりますが

 選挙民が自民党に絶対権力を与えてしまったので今ややりたい放題です。それが怖い。

日本と中国の争いにアメリカは巻き込まれたくないというのがアメリカの本音である。従って表向きは安倍政権の集団的自衛権の容認を歓迎しているように見えるが、アメリカはこのことによって中国と日本との緊張がより高まることを危惧しているのである。安倍政権にオバマ政権がある面、冷やかで距離を置いているのもそれが背景にあるとも言われている。ことはそれ程単純ではないのである。こうなると○○の深情けにもなりかねない。要はアメリカに
とってありがた迷惑?かもしれない。因みにハドソン研究所はアメリカの有力保守系シンクタンクでむしろ共和党の考え方に近い。

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