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2013年9月24日 (火)

桂文珍独演会

 秋分の日の23日に、名古屋市公会堂で桂文珍独演会があった。文珍は街中の様子を観察してネタにして話すのがうまいので好きである。一度生の落語を聞きたいと思っていたが、果たせないでいた。今回やっと実現をした。

 名古屋市公会堂は、かつてはコンサートなどを見に行ったり、研究会でもよく使った場所であるが、もう20年余りは殆ど入ったことがなかった。

 独演会は11時半からと15時からの2回公演であった。午前の部に行ったが、1994名定員の大ホールの1階は満席で、文珍の人気振りをうかがわせた。聴衆は高齢者がほとんどであった。

 11時半を回って出囃子がなりまず前座の桂文五郎の落語から始まった。演題は「子褒め」であった。若手落語家であったが一生懸命に演じていた。この日は大変暑くて演じながらしきりに手ぬぐいで顔の汗をぬぐっていた。私もタオルハンカチを握って汗を拭きながら聞いた。

 江戸落語の「子褒め」と大阪落語のそれとは筋が少し違っていたが、違いを含めて楽しく聞くことができた。

 次に、文珍が登場して、「憧れの養老院」という文珍の創作落語を演じた。ゆっくりとした語り口は文珍の円熟を思わせた。高齢者社会になって高齢者の生活が問題のなっているこの頃時宜を得た噺であり、風刺も効いていた。文珍も言っていたが、日常の中に面白いことをたくさん見つけることができるのだという。それを使って笑いを取っていた。

 3番目は、1番弟子の桂楽珍の落語で「新版狸賽」という、狸が恩返しに来てサイコロに化けて恩返しをするという落語で、どこかで聞いたようにも思うが創作落語かもしれない。面白い落語であった。楽珍は師匠の文珍より老けて見えた。

 4番目に、文珍が再度登場した。これが最後だと思ったら、その後休憩をとってもう一席演じると言った。今度は「立切れ線香」という人情落語であった。最後に文珍が言っていたが、新しく覚えた落語だという。

 船場のボンボンが若い芸者と仲良くなるが、一か月の蔵生活という罰を受け、その間に芸者が死んでしまうという噺であった。笑うところのないしんみりした噺で文珍の幅広さをうかがわせるものであった。

 最後は、文珍の「蛸芝居」という創作落語であった。舞台の背景に文珍の持ちネタ表が垂れ下がり、雰囲気ががらりと変わった中で語られた。数えると64ほどあったが、文珍は全て覚えていてその場のリクエストで演じることができるということであった。凄いなあと感心した。

 文珍は歌舞伎にも造詣が深いようで、大学でも芝居の講義をすると言った。「蛸芝居」はある商家が旦那から小僧までがみんな芝居好きという設定で、朝起きるときから芝居がかりでやるという噺である。

 出入りの魚屋までが芝居好きで芝居の口調で魚を売るというほどである。この日買われた蛸が酢だこにされるというので逃げ出すのだが、それも芝居がかりであった。

 文珍は、歌舞伎の演目の中からうまく取り出して歌舞伎調で噺を演じた。大変毛色が変わって珍しい落語であった。

 文珍はこの日は3種類の違ったジャンルの落語を取り上げたと話したが、」そういう意味でも大変楽しめる独演会であった。

桂 文珍(かつら ぶんちん、1948年12月10日 - )は、日本上方噺家。本名、西田 勤

兵庫県多紀郡篠山町(現:篠山市)福井出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー吉本興業)所属。大芋小学校、東雲中学校(現:篠山東中学校)、篠山鳳鳴高校を経て、大阪産業大学卒。出囃子は『円馬ばやし』。師匠は先代桂文枝で、現文枝は兄弟子。

 

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コメント

文珍師匠は、いつも目を光らせて耳をそばだてて観察をしていると聞いたことがあります。それを面白く話していますね。

投稿: らら | 2013年9月24日 (火) 12時45分

あこがれの養老院では桂文珍師匠は本当に良く観察しているなぁ・・・と感じ入りました。男性の入所者と女性の入所者の違いを明確に表現して、大変な笑いをとっていました。男性は群れをなさないで一人孤高にしている人が多いですが、女性は群れなして座って訳のわからないこと言ってうなずき合っていますね。

投稿: fumiko  | 2013年9月24日 (火) 10時32分

 敬老パスを使ってこれまでやらなかったいろいろなことを体験して下さい。新たな楽しみが広がることでしょう。

投稿: らら | 2013年9月24日 (火) 08時46分

私も人生70歳近くなりますが、落語を聞きに出かけたことは一度もありませんし、歌舞伎や、歌謡ショーもしかりです。現役時代は忙しかったし、何よりもその類のものを鑑賞する精神的な余裕がなかったのが一番大きかったような気がします。その点、女性は男どもより精神的なゆとりや好奇心が大きいのか?この種の観劇は圧倒的に女性が多いようにも聞いています。世の中、その気になれば楽しいこと
価値のあることが、まだまだたくさんあるような気がします。敬老パスも入手できましたので精々、未
体験なイベントに出かけたいと思っています。

投稿: Toshi | 2013年9月24日 (火) 06時46分

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