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2013年9月

2013年9月30日 (月)

「達者でポックリ」を読んで

 帯津良一さんという名前は、本屋へ行くとよく見かける。あの近藤誠、藤田紘一郎さん、安保徹さんなどの本と共に著作が多いように思う。長生き社会になって健康への関心が高いからであろう。

 たまたま図書館へ行ったときに、「達者でポックリ」という帯津良一さんの本を見つけて借りてきたのである。帯津さんの本を読むのは初めてであった。

 ボランティアの日本語教室へ行く電車の中で読み始めて、教室では担当の学習者が二日酔いで欠席したので、最後まで読んでしまった。

 前書きの見出しに、「『死』を楽しみに生きる」と書いてあり、続いて

 皆さんは「死」が怖いですか?

 私は「死」が実に楽しみです。

と、始めている。

 「死」を忌み嫌ったり、タブー視する傾向があるが、「死」を考えることは、今をよりよりよく生きるために欠かせないことで、いつかは訪れる自分の死について、日ごろからしっかりした心構えを持つことが大事だという。この本の中で、日ごろ死について考える時間を持つように強調されている。 

 「私たちの命は宇宙の大きな流れの中で循環しています。『死』は終わりではなく、魂のふるさとである「虚空」への旅立ちなのです。

 旅立ちなのですから、今を生きながら『死』に向かって、日々エネルギーを高め続けることが大事です。

 死とは生命の躍動のクライマックスなのです。生命のエネルギーが最高になったときに、自ら積極的に死の世界に飛び込むのです。」(P.3)と書いている。

 本を読むとエネルギーを高めて、死に飛び込む意味が理解されるが、前書きだけでは難しいであろう。

 死に方としては、「ポックリ」が最善だという。これは誰しも望むところである。ただ、帯津さんのいう「ポックリ」は捉え方の幅が広い。本の中でいろいろな例を紹介しているが、病院で亡くなることでもポックリの範疇に入る例を挙げている。

 また、死ぬまでの時間も突然死だけでなく、3か月とか1年とかの長い期間の後の死も認めている。「寝たきり」とか「延命治療」ではポックリは望めないとしている。

 また、ポックリ死のためには、日ごろ死について考え心構えを持つことの大事さの他に、日ごろの「養生」の仕方についても述べている。

 「死後の世界」については様々な考え方があり、私は彼とは違う考えだが別の機会に触れたい。ただ「死」について考えを整理しておくことには賛成である。

 

 

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2013年9月29日 (日)

おお、怖い!!振込詐欺パソコン版―ご用心、ご用心

 10日ほど前、近所のSさんから電話があり、パソコンに変なものが現れるから見て欲しいということであった。早速行ってパソコンのデスクトップを見ると、大きな見慣れない画面があった。

 その画面には、警告が載っていた。スキャンをした結果、レジストリに不具合があることが分かったということで、何か知らないが、ジャンル別に数字が書いてあり、総計で794か所もの欠陥があるというのだ。そのためにパソコンに大きなダメージを与えている恐れがあるという。

 その画面のタイトルは、「RogClean Pro」というもので、マイクロソフトのロゴがついていた。マイクロソフトなら信用が置けると思い、進むときれいに修復するソフトを買うようにと勧めていてログインボタンがあった。

 いくらマイクロソフトでも、その修復ソフトを購入するのはためらわれた。それで買わないことにした。

 もう1つおかしなメッセージがあった。それは「Advanced System Protector」というもので、悪いソフトを除去するというもので、それも購入を勧めていた。

 念のためウイルスバスターで調べたがウイルスは検出されなかった。

 結局、両方とも買わないで、様子を見ることにした。ところがパソコンを起動する度にうるさくそれらの画面が現れるという。そこでどうしたらいいか相談があったので、27日にまた見に行った。

 おかしな画面は4つに増えていた。私には手におえないので、パソコンの会社東芝の「あんしんサポート」に電話をした。すぐにつながってサポートをしてくれた。「遠隔支援サポート」というのでやってもらった。

 遠隔サポートは初めての経験であった。セッティングをすると、相手側からこちらのパソコンが見えるので、相手のいう通りにこちらが操作をするのだ。

 赤いペンが現れて必要場所に線を引いたり、丸をつけたり、矢印を付けたりして指示をしてくれるので大変分かりやすい。

 「スタート」→「すべてのプログラム」に入って、その中に上記のソフトの名前があるか調べるのだ。すると3つ入っていた。そのソフト名をクリックして、「アンインストール」の有無を調べアンインストールをしたのである。

 その作業により、「RogClean Pro」も「Advanced System Protector」も、もう1つのソフトもパソコンから削除された。

 これらのソフトは、ウイルスではないが悪いソフトでパソコンの動作をおかしくするそうだ。もし、購入にOKしたり、電話したりすると金を請求されるという。非常に巧妙な振り込め詐欺である。巧妙なというのは、どうみてもマイクロソフトにみえるからだ。

 どうして入り込んだのかは不明である。知らないうちにインターネットでどこかのボタンをクリックしたのかも知れない。今この手のパソコン詐欺が増えているそうである。ご用心、ご用心である。

 調べてみたらインドが発信元らしい。下記でどんなソフトか分かる。

 http://www.pcdock24.com/blog/?p=5607

 http://www.pcdock24.com/blog/?p=5497

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2013年9月28日 (土)

あいちトリエンナーレ2013―作品の要点―本当は作品解説が欲しい

 あいちトリエンナーレ2013を見に行った。これが2回目で、今回は愛知県美術館の8階会場を見た。

 14時半ごろ会場に行ってガイドツアーは何時からか尋ねたら、15時45分だと言った。それまでの待ち時間はひとりで見ることにした。

 ガイドなしで見ると、あまり分からない。なぜかというと、入口に作者の名前や経歴と作品の題名や使用材料が書いてあるが、作品の解説がないのだ。帰ってからインターネットでも調べたが解説は見当たらなかった。インターネット時代、解説を作ってアップロードすべきであろう。

 一通り見た後、ボランティアガイド稲熊さんの解説を聞きながら回ったらよく分かった。それを思い出しながら、要点を書くことにする。

 まず、8階ロビーには「復活」と書いた四角い木製の箱のようなものが置いてある。今回のトリエンナーレのテーマは「揺れる」だが、それは東日本大震災の地震や大津波、そしてあの福島第一原発事故を想定したものである。

 「復活」オブジェの裏側には、「継続は原発事故」、「進撃はチャイナ」(意味が分からない)などと書いてある。その隣には板を重ねたモニュメントがあり、実際に仮設村で建てられたものだという。板の横に人々の思いが書いてある。

 入口を入ると、壁に図面が貼ってある。芸術文化センターの平面図に福島原発の建屋を重ねたものである。芸術文化センターは10階あるが建屋も同じ高さだという。また、センターの各フロアには赤や黄のテープで線が引いてあるがそれは原発建屋の形と大きさを表すものだそうだ。そういうこともガイドの話で初めて知ったことだ。

 第一室は、「福島第一原発神社」という題で、作者は宮本佳明。発泡スチロールを使って福島第一原発の建屋とサイトの模型が作ってあり、模型の建屋には神社の屋根が載せてある。2度とこのようなことがないようにという意味であろうか。建屋だということはガイドの話で分かったのだ。

 第二室は、トーマス・ヒルシュホン作の「涙の回復室」で、アルミホイルやガムテープなどを使って作ってある。これは震災の後の野外のけが人や病人を診た場所をイメージしたものだそうだ。

 第三室は渡辺豪の「ひとつの場所、あるいは『部屋』の上で」という作品で、真っ暗な部屋である。入るまでに注意を聞いたが、中に入ると椅子につまずいてしまった。入る前に廊下にある部屋の中の図を見ておくとよい。

 第4室は、真っ白い発泡スチロールを使った作品で韓国のソ・ミンジョンの「ある時点の総体川」というものだが、これも解説を聞いてやっと分かった。旧名古屋高等裁判所の地下にあった拘置所なのだそうだ。それを組み立ててから壊したのだという。

 第五室は、オノ・ヨーコの作品で、ドームの部屋の中央にクリスタルの破片を置き、それに上下から光を当てて壁や天井に映したものでこれは解説は要らない。

 第六室は、ミカ・ターニラ作の「フィンランドで最も電化した町」である。3面スクリーンに映像が映されるのだが、この映像は、10年かけて撮ったものを15分で見せるのだそうで、ものすごい早送りである。内容は原発ができて運転されるまでだそうだ。

 第七室は廊下で、リアス・アーク美術館の「東日本大震災の記録と津波の災害史」で、気仙沼市の記録である。

 第八室は、写真でアメリカの一部を切り取ったものである。原発が民家のそばに立っているものや立ち退きをしたあとの工場とかニューオリンズの台風被害のことなどである。ミッチ・エプスタイン作だ。

 第九室は、5枚の大スクリーンにダンスをする様子を映したビデオを映している。カメラを手首にもつけていろんな角度から撮ったものだ。ペーター・ヴェルツ&ウイリアム・フォーサイス作である。

 第10室は、「3.11後の生き物の記録」で3面スクリーンを使った動画である。黒沢明の「生き物の記録」を見た後、東日本震災で名古屋に来た被災者たちが話し合った記録で31分である。この部屋は奥にあるので分かり難い。

 第11室は、フィリップ・ラメットの「合理的な空中浮遊」である。人街と直角になっていたりする、あり得ない映像で、てっきりデジタル合成写真だと思っていた。解説によると実写だと聞いて驚いた。種明かしは展示室内にあるのでよく見て欲しい。

 第12室は廊下でフランスのアパートの写真だが、合成のようである。

 第13室はこれまで見て来た疲れを癒す部屋だそうで、部屋の中には40個の黒いスピーカーが輪になって置いてある。そこから聖歌隊の歌が流れるのだが、それぞれのスピーカーは一人の声である。つまり40人が歌っているのだ。しかも、同じ歌ではないようだ。それなのに不思議にハーモニーになっているのだ。時々立って聞きながら歩くとよい。約15分間である。

 

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2013年9月27日 (金)

アベノリンピクスだって?

 26日の「モーニングサテライト」を見ていたら、「アベノリンピクス」という言葉が目に飛び込んだ。「??」としばし考えていた。桂文珍なら「えらい反応が遅そおますな」と言われそうである。

 アベノミクス+オリンピックの造語だそうだ。アベノミクスの次は、オリンピック景気に期待してアベノリンピクスだそうだが、いったい誰が作ったのであろう。アベノミクスがこのところマスコミでも下火になったので、人目を引く言葉を考え出したに違いない。

 オリンピックですでに不動産業界は動き出していて、東京のマンションが販売好調で不動産の価格が上昇している。 

 折も折、安倍首相は国連総会出席でニューヨークに行き、いろんな活動を展開しているが、その中でウオール街の証券取引所訪問がある。

 25日にそこで講演を行い、「世界経済回復のためには、3語で十分。Buy My Abenomics!」と訴えた。

 東京オリンピクが決定し、高揚している首相は、「私が率いる連立与党が衆参両院で多数を取った。必ず言ったことは実行する」と胸を張った。そして、「日本はもう一度儲かる国になる→JAPAN IS BACK!」と日本への投資を訴えた。

 帰国したらすぐに次の成長戦略の矢を放つと言い、投資を呼び込むために大胆な減税(法人)を行うと宣言したのだ。

 一方、「日本は原発の安全技術でもこれから世界に貢献していく。放棄することはない」と述べて原発再稼働に前向きな姿勢をアッピールした。安倍首相は各国を訪問した際自らインド、トルコなどに原発のセールスをした。脱原発は全く考えていないのだ。

 さて、ニューヨーク証券取引所での講演の評判はどうであったか知りたいものだ。

  アメリカの新聞は、どこも取り上げなかったそうだ。安倍さん、残念!

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2013年9月26日 (木)

庶民に犠牲を強いて、大企業優遇の消費税増税

安倍首相は、ついに消費税を来年4月から8%上げることを決意した。9月21日の新聞の見出しに大きく踊った。

 サンデー毎日によると、どうやら読売新聞の渡辺会長と料亭で会って根回しをしたらしい。安部首相が頻繁にマスコミのリーダーたちと料亭などで会食をするのはあってはならないことである。

 消費税増税と抱き合わせに実施を企んでいる法人減税も、表向きは麻生財務大臣などがいい顔をしないように見えているが、内実はパフォーマンスだという。

 つまり、消費税増税と法人減税は既定の路線である訳だ。それにしても大マスコミを抱き込んだり、経団連など財界の顔を立てたり・・・・・安倍首相は大企業のためならここぞとばかり大盤振舞いをするのだ。

 その減税は5兆円では済まないと言われる。片方で8%の消費税を値上げしながらその大半を大企業の減税に使うというとんでもない政治である。

 大企業減税の中身はマスコミで報じられている通り、

・震災復興のための法人税率上乗せを1年早く打ち切り。

・設備投資した企業などの法人税負担軽減。

・賃上げした企業向けの減税要件緩和。

・雇用を増やした企業向けの減税を延長。

・そして最大の目玉は法人実効税率の引き下げの検討である。

 それに対して、家計向けは次のように微々たるものである。

・低所得者に1人1万円、年金受給者などには5千円上乗せ。

・住宅ローン減税を拡充。

 首相は、企業に賃上げを要請したと言われるが、企業には受け入れる義務はないのだ。首相が描くのは、企業が儲かれば、そのおこぼれがやがて一般に回ってきて、景気によい循環をもたらすということだ。

 しかし、企業がこれまでのように内部留保を積み上げて、給料を上げることに使わない可能性がある。ちなみに、デフレで賃上げをせずに溜めこんだ内部留保は220兆円にものぼる。

 消費税の増税は、本来は社会保障目的で、民主党の野田前首相はそう約束をしていたのだ。それを安倍首相は反故にしようとしているのだ。景気の腰折れを防ぐという名目で、5兆円以上の経済対策をするのである。

 今や1千兆円を超えた国の借金は先進国の中ではダントツだが、財政再建はどこかへ吹き飛ばされそうだ。

 安倍首相は、アベノミクスでデフレを脱却すると胸を張っていたが、5月23日の株価大暴落以後アベノミクスはあまり聞かれなくなった。

 東京オリンピック招致で浮かれているが、公共投資で莫大な金がばら撒かれるのであろう。安倍首相が期待するのは、10年の長期政権だといわれる。最低でもオリンピックまではと考えているに違いない。

 しかし、庶民をほったらかしにして思い通りにうまく行くだろうか?

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2013年9月25日 (水)

新しいことへの挑戦―iPhone5Cの購入

 先日iPhone5cを購入したことを書いたが、その時に書き忘れたことがある。それはiPhone5cを買った理由である。

 私は高齢になってからでも、いろいろと新しいことを始めてきた。カラオケ、マジック、男声合唱、blogなどである。そして今回スマートフォンに挑戦してみることにしたのだ。

 地下鉄の中で見る光景は、若い人たちがスマホに向かって何やらやっている姿である。スマホは面白いということも聞いたし、勧めてくれる人もいた。それで1年ほど考えた挙句、新しいPhone5cが発売されたのを機に思い切って買ったのであった。

 買ってはみたものの最初にやったApple IDの取得で大変な苦労をしたのであった。前回はそのことを書いた。

 買ってから3日、タイピングにもかなり慣れてきて、今はやりのLineに登録をしたり、blogを読めるようにしたり、blogを書けるようにしたりした。

 先ほどまでスマホでblogを書いていたのだが、想像していたより易しかったがやはり時間は掛かった。そしてある程度書いたところで、「保存」をしようと思って探していたら突然画面が変わり、書きかけのblogが消失してしまった。一瞬のことであった。 しかたなく、いつものようにパソコンからblogを書いている。

 スマホは凄いなと思ったのは、Lineの登録をしたときだ。登録をするとすぐに「お友だち」が入ってきた。東京にいる娘や婿はLineに入っているの簡単にリストに入り、すぐに通話をすることができた。

 娘たちは、先日ソフトバンクに替わったので、有料になってしまっていたのだが、これからは無料で通話できるようになった。

 日本語を教えている学習者のRさんも、iPhone5cを買ったばかりだが、中国の友人家族との通話にはLineを使っていると話していた。相手がLineに入っていれば通話は無料なので大変便利である。

 その他にも便利なことがありそうである。スマホは小さなパソコンだと思うのだが、あの小さな箱はブラックボックスである。その中にどんなものが隠れているのか、どうしたら見つけて引き出せるのか、それが楽しみである。でも、探せなければ毎月7000円もするただの箱である。

 私はゲームはやらないので、それ以外でいろいろと楽しみたいと思っているが果たしてどうなることやら。

 

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2013年9月24日 (火)

桂文珍独演会

 秋分の日の23日に、名古屋市公会堂で桂文珍独演会があった。文珍は街中の様子を観察してネタにして話すのがうまいので好きである。一度生の落語を聞きたいと思っていたが、果たせないでいた。今回やっと実現をした。

 名古屋市公会堂は、かつてはコンサートなどを見に行ったり、研究会でもよく使った場所であるが、もう20年余りは殆ど入ったことがなかった。

 独演会は11時半からと15時からの2回公演であった。午前の部に行ったが、1994名定員の大ホールの1階は満席で、文珍の人気振りをうかがわせた。聴衆は高齢者がほとんどであった。

 11時半を回って出囃子がなりまず前座の桂文五郎の落語から始まった。演題は「子褒め」であった。若手落語家であったが一生懸命に演じていた。この日は大変暑くて演じながらしきりに手ぬぐいで顔の汗をぬぐっていた。私もタオルハンカチを握って汗を拭きながら聞いた。

 江戸落語の「子褒め」と大阪落語のそれとは筋が少し違っていたが、違いを含めて楽しく聞くことができた。

 次に、文珍が登場して、「憧れの養老院」という文珍の創作落語を演じた。ゆっくりとした語り口は文珍の円熟を思わせた。高齢者社会になって高齢者の生活が問題のなっているこの頃時宜を得た噺であり、風刺も効いていた。文珍も言っていたが、日常の中に面白いことをたくさん見つけることができるのだという。それを使って笑いを取っていた。

 3番目は、1番弟子の桂楽珍の落語で「新版狸賽」という、狸が恩返しに来てサイコロに化けて恩返しをするという落語で、どこかで聞いたようにも思うが創作落語かもしれない。面白い落語であった。楽珍は師匠の文珍より老けて見えた。

 4番目に、文珍が再度登場した。これが最後だと思ったら、その後休憩をとってもう一席演じると言った。今度は「立切れ線香」という人情落語であった。最後に文珍が言っていたが、新しく覚えた落語だという。

 船場のボンボンが若い芸者と仲良くなるが、一か月の蔵生活という罰を受け、その間に芸者が死んでしまうという噺であった。笑うところのないしんみりした噺で文珍の幅広さをうかがわせるものであった。

 最後は、文珍の「蛸芝居」という創作落語であった。舞台の背景に文珍の持ちネタ表が垂れ下がり、雰囲気ががらりと変わった中で語られた。数えると64ほどあったが、文珍は全て覚えていてその場のリクエストで演じることができるということであった。凄いなあと感心した。

 文珍は歌舞伎にも造詣が深いようで、大学でも芝居の講義をすると言った。「蛸芝居」はある商家が旦那から小僧までがみんな芝居好きという設定で、朝起きるときから芝居がかりでやるという噺である。

 出入りの魚屋までが芝居好きで芝居の口調で魚を売るというほどである。この日買われた蛸が酢だこにされるというので逃げ出すのだが、それも芝居がかりであった。

 文珍は、歌舞伎の演目の中からうまく取り出して歌舞伎調で噺を演じた。大変毛色が変わって珍しい落語であった。

 文珍はこの日は3種類の違ったジャンルの落語を取り上げたと話したが、」そういう意味でも大変楽しめる独演会であった。

桂 文珍(かつら ぶんちん、1948年12月10日 - )は、日本上方噺家。本名、西田 勤

兵庫県多紀郡篠山町(現:篠山市)福井出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー吉本興業)所属。大芋小学校、東雲中学校(現:篠山東中学校)、篠山鳳鳴高校を経て、大阪産業大学卒。出囃子は『円馬ばやし』。師匠は先代桂文枝で、現文枝は兄弟子。

 

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2013年9月23日 (月)

iPHONE5Cでキリキリ舞

 iphone5cの発売日の前日にauショップへ行った。お客さんがあまりいなかったので説明を聞いた。最初は旧機種のiphone5を目当てに行ったのだが、話をしているうちに5cの方がよさそうに思えてきた。それで5cの予約をした。

 もともと1年ほど前からiphoneを買おうかどうか迷っていたのだが決心がつかなかった。新機種が発売されたので思い切って買うことにしたのだ。iphoneにすると、毎月6200円ほど使用料がかかる。でも、今のうちでないとやれなくなるだろうと思ったのである。

 予約をしたが、20日の発売日には連絡が来なかったので、21日に店に電話をしたら、黄緑と黄は無いが他の色なら用意できると言った。それで白に替えることにして時間を予約した。

 土曜日なので客が多く、15分ほど待たされた。それから疑問点を質して決定をした。メールの設定などはやってくれたが、アドレス帳は5cからは移せないと言われた。

 itunesをダウンロードしてそちらに一旦保存してからやればできるという話であった。ところが次の日、Appleサポートで聞いたら、iphone同士でないとやれないと言った。

 買って帰ったことはいいが、マニュアルがないのだ。これには参った。それで駅から引き返して、何かないかと言ったら、iphone5の簡単な説明をくれた。

 マニュアルはなくて、HPに簡単なものならあるからそれを見るようになっているのだ。店員に不親切だと言ったら、「自己責任」だと言ったので驚いた。

 夜にApple IDを取ろうとやってみたら、まず初めの障碍はタイピングがものすごく難しいことであった。キー画面が小さいのでタイプし難いのと、すぐにミスタッチをすることであった。

 婿にihone5cを買ったことを話したら、アドバイスをしてくれた。迷い迷いやって最後まで来たら時間切れだという。結局夜の12時近くまでやって、2回とも時間切れになってしまった。

 興奮しているので4時前には目が覚めて眠れなくなった。ウオーキングをやめにして3度目の挑戦をしたが、やはりうまく行かなかった。朝早く婿が心配をして電話をくれた。パソコンからやるとよいと言ったので、パソコンからApple ID取得に挑戦をした。

 今度は最後までやれたが、確認の送信をしたら、ihone5Cのアドレスには届かない。試しに娘にemailを送ってもらったら届いた。自分のパソコンから送ると届かないことが分かった。パソコンからはうまく届きましたという確認が来たのに届いてないのだ。

 仕方がないからCAFE VITAへ行った。Kさんが同じauのipohne5を使っているので分かるかもしれないと思ったのだ。

 説明によると、携帯同士は問題がないが、セキュリティの関係でパソコンからはブロックされることがあるという。

 午後からまたID取得を試みたがどうしてもできないのでapple Storeに電話をした。Apple Storeは栄の松坂屋の向かいにある。最初電話ではサポートは駄目かと思っていたが、保険に入っているので受付てくれた。

 若い女性のアドバイザーが対応していろいろやってくれたがどうしてもはねつけられてしまう。それで別のもっと詳しい人が対応してくれることになった。

 パスワードを変えたり、いろいろと試みたがやはりうまく行かなかった。ID用のmailアドレスをgmailにしたらやっと成功した。終わったら夕方5時近くになっていた。

 ihoneはなかなかの人気でよく売れているらしいが、こんなにキリキリさせられるとは夢にも思わなかった。胃や腸がキリキリ痛むほどであった。こんな難しいものにそうしてみんなは飛びつくのかと不思議でならない。

 でも、Apple Storeのサポートは大変親切で、辛抱強く付き合ってくれた。最終的には大事なIDが取得できてほっとした。

 ・IPHONEにはマニュアルがないこと。

 ・買ってすぐはタイピングに慣れる必要があること。

 ・ある程度の操作知識が必要なこと。

 ・意外にも@が障碍になっていた。小文字の@を使うのだ。

 ・誰か詳しい人がいると助かること。

 ・サポートを頼むこと。

 ・これまでの携帯電話とは全く違うこと。

 ・メモをとること。

 

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2013年9月22日 (日)

あいちトリエンナーレ2013―②

 美術館8階の第2室は、大変広い正方形状の部屋で、イギリスの作家の変わった作品が展示されている。作家の名前をパンフレットで調べたが分からない。このパンフレットは大変不親切である。

 薄暗い部屋に入ると、周囲の壁に楽器の影が映っていた。中央には直径10mぐらいのサークル状に金管楽器が釣り糸で天井から下げられていた。中央にライトがありその光で壁に影を映すのだ。トランペットなどの金管楽器はペタンコにひしゃがれていた。

 この部屋は残念ながら撮影禁止であった。何を意図しての造形なのかは私には分からなかったが印象に残る作品であった。

 第3室は岡本信治郎さんを中心とする6人ほどの人の作品であった。部屋には赤や黄色などを使って細かく描いたパネルなどが置いてあった。よく見ると文字が書いてあるのがあった。お経の文句や終戦詔書などであった。

 ガイドの説明によると、3.10東京空爆をテー

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マとしたものであるということであった。それを聞いたとき以前に従兄弟がアメリカの日本無差別爆撃をテーマにした作品を作ったことを思い出した。

 戦後68年たったが、東京空爆は忘れてはならないものである。それをテーマに選んでアート作品にしたことに感動をした。アートはガイドが曼荼羅のようだと言っていいたが確かに現代の曼荼羅と言ってよい。アメリカの無差別空爆を静かに告発し、戦争の悲惨さを訴える作品となっている。

 壁には白黒の版画のような作品が掲示してある。いろいろな人に頼んで描いてもらったのだと言っていた。

 第二の部屋と第三の部屋は印象的な作品だと感じた。

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2013年9月21日 (土)

高齢者は何歳からが適当か?検証するという

 18日の朝日新聞朝刊に、何歳から高齢者とするのが適当かを検証するという記事が載った。日本老年医学会と日本老年学会が高齢者の定義について検証を始めたというのである。

 これまで一般的には65歳以上が高齢者とされてきた。名古屋市の敬老パスも65歳以上から支給される。私が定年退職をしたのは60歳であったが、この頃は定年の年齢が延びたり、年金支給が遅くなったりしている。それでも65歳が目安となっている。

 総務省の人口推計では、65歳~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としているが、一時期物議を醸したことがある。後期高齢者とはなんだということであった。

 私の父が退職したのは55歳定年であった。今から45年ぐらい前の話である。その頃65歳といえば私たち若者から見ると随分年寄にみえたものであった。その代りその頃の老人は、人生の経験者として、高い知識や能力を備えていて尊敬する存在であった。その頃の平均年齢はいくつぐらいであったのだろう。

 今は日本人は世界で1,2を争う平均年齢となり、70歳を超えてもかくしゃくとしている人が多い。むしろ70歳は洟垂れ小僧かも知れない。

 そういうことで身体能力も高い人が増えたので、「前期高齢者は、高齢者とは呼べない集団ではないか」と言った指摘がなされているのだそうだ。

 東京都健康長寿医療センタ―研究所の調査では、2002年時点での65歳以上の身体能力は、日常的な歩行速度が男女とも11歳、握力で4~10歳、1992年時より若返っていたという。2002年といえば今から10年前でデータが如何にも古い。今調べればもっと若返っているかもしれない。

 大阪大学病院老年・高血圧内科の入院患者のデータ(2012年)では「転倒の危険性が増すのは75歳以上」だという。こちらのデータは新しい。

 高齢者の定義を何歳からとするかは、年金や医療制度やその他に影響しかねないので慎重に検討するということである。

 個人的に言えば、いつの間にか後期高齢者になってしまったが、まったくいつの間にかで、気がつけば・・・・・○○歳である。人生あっという間に過ぎる感じである。でも、自分の感覚としては、幸いなことに歳を取ったとは思わない。

 政治家や実業家や芸術家などは、75歳でも80歳でも中には90歳でも現役である。私でも仕事があれば働けると今でも思っている。残念ながら仕事がないだけである。

 何歳から高齢者でも私には関係ないが、学術的にしっかりと議論をしてもらいたいと思う。

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2013年9月20日 (金)

あいちトリエンナーレ2013―①

 8月10日から10月27日まで、名古屋と岡崎で「あいちトリエンナーレ2013」が開催されている。

 今年のテーマは、「揺れる大地」で、「われわれはどこに立っているのかー場所、記憶、そして復活」だそうだ。

 3年前に初めて見て訳の分からない作品が多い印象であったが、今回も見ることにして、前売り券を買った。でも、今年の夏は暑かったので見に行く気が起きず、18日にやっと出かけた。

 実を言うと、「蝶々夫人」もトリエンナーレ関連なので、それが最初ということになるが、美術関係では初めてだったのである。

 行く前に前売り券で見られるものは何かを、貰ったパンフレットで調べたが分からなかった。それでまず芸文のチケット売り場に行って尋ねた。それで何とか分かったが、チケット売り場の前にあるB1フロアのインフォメーションに行くとよいと言ったので、そこへ行ってまた尋ねた。

 それで分かったことは、芸術文化センターの8階と10階の2か所で有料展覧会をしていることであった。8階は展示で10階は映像が多く見るのに時間がかかるという。それでこの日は8階を観ることにした。

 受付に行くと、ちょうどガイドツアーが始まると呼びかけていたので、それに加わることにした。ボランティアが二人ついて展示物の説明をしてくれた。約50分のガイドツアーであったがお勧めである。

 ガイドツアーの後、もう一度ひとりで初めから見て回った。入場券は同じ日なら何度でも入ることができるのだ。

 最初の部屋は、中国の宋冬さんの作品で、「借権園」というタイトルであった。部屋には中国で使われていた家具などをもちこんで大掛かりなオブジェが造られていた。鏡がいっぱい使ってあり、川や水面を表しているようであった。わざわざ中国から持って来て造り上げるのは大変だったろう。

 中に宋さんの母親が溜めていた使い古しの石鹸を入れた箱があった。いつか使うときが来ると溜めてあったのだという。でも、我が家などは石鹸は使い切ってしまうので、溜めておく意味が理解できなかった。

 部屋をフルに使ってやる造形をインスタレーションというのだそうだ。8階にはインスタレーションが多かった。

                  ―つづく―

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2013年9月19日 (木)

「乳酸菌は死んでもよいという

 ビオフェルミンという有名な整腸薬がある。戦前からあって子どもの頃お腹をこわすと母がビオフェルミンをくれたものであった。ちょっと甘い感じがしてこの薬を飲むのは嬉しかった。

 大人になってビオフェルミンが乳酸菌で出来ていることを知った。この薬は常備している。

 中国へ行くと、最初はだれでも必ずと言っていいほどひどい下痢に見舞われる。そういう時は正露丸で下痢を止めるのだが、その後はビオフェルミンで腸を整えるのがいいと思って実行してきた。

 でも、最近は正露丸などで下痢を止めるのはよくないという説があり、百草丸を飲むようにしている。

 ところで話しをビオフェルミンに戻す。いつの頃からか「新ビオフェルミン」という製品に変り、効能書きを見ると「生きてはたらく乳酸菌」としてあり、3種類の乳酸菌(ビフィズス菌、フェーカリス菌、アンドフィルス菌)が生きたまま腸に届いて増え、整腸に役立つと書いてある。

 錠剤は乾燥して固められているが瓶の中でいつまでも生き続けるのかという疑問が常にある。仮に生きているとして、腸まで届くというのも不思議である。

 その後植物由来の乳酸菌で腸に届くと謳うヨーグルトも現れ、腸に生きたまま届くはヨーグルトのセールスポイントのようになっている。

 乳酸菌が生きたまま腸に届いて繁殖すればそれは結構なことに違いないが、乳酸菌が死んでしまっても役に立つというのが最近の研究成果であるようだ。

 「乳酸菌生活は医者いらず」によると、乳酸菌は腸にとどくまでに胃酸によって約90%が死んでしまうという。その上運よく腸に届いた乳酸菌も腸の免疫作用によって3~7日ほどで腸から便として排出されてしまうというのである。

 そうするとビオフェルミンの整腸効果はどのようにして行われるのかという疑問が沸き起こる。腸まで届いて働くというヨーグルドだって同じだ。

 ところが乳酸菌は死んでもよいというのである。それはヨーグルドなどの乳酸菌が作り出した物質が腸に届き、乳酸菌の仲間を増やしているそうなのだ。乳酸菌が作り出す物質が、腸内環境の改善に役立つというのである。

 「発酵食品が腸にいいというのも、『生きた菌』そのもの以上に、発酵食品の中に乳酸菌が作り出す物質が含まれていることにあるのではないかと考えられています」(P.119)と述べている。

 残念ながらその「物質」が何であるかは書いていない。これから分かってくることなのかもしれない。

 でも、乳酸菌はそれが作り出す物質が大切な役割を担うというのは嬉しい話である。毎日ヨーグルドや納豆や漬物など発酵食品を食べることで腸内を整えられるのだから。

 

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2013年9月18日 (水)

オペラ「蝶々夫人」を観劇

 現在名古屋市と岡崎市で開催中の「あいちトリエンナーレ2013」の一環としてプロデュースされたプッチーニの「蝶々夫人」を観た。

 16日はちょうど台風18号が来た日で心配していたが、午後からは雨が上がったのでよかった。

 第2日めの入場券はS席以外は完売されていたが、15時前でも空席が見られた。不思議に思っていたら、15時に開始の予定が台風の関係で10分遅らせるというアナウンスがあった。 

 私の席はC席で、4階の右寄り5列目であった。以前に5階席で見たときは舞台が真下にある感じであったが、4階もそれに近かった。

 「蝶々夫人」はイタリア語で演じられるので、舞台の両側に縦に日本語でセリフを表示するようになっていた。オペラグラスを持って行ったので読むことができた。

 幕が開くと、大きな障子が組み立てられ部屋のイメージが作られた。私は蝶々夫人を観るのは初めてなので分からないのだが、多分今回の演出の独自性であろうと思った。トリエンナーレの一環での上演なので、新奇な試みがなされたのであろう。

 第一幕は、ピンカートンと蝶々さんの結婚式の場面であった。蝶々さんは芸者をしているが、元々は武家の娘だと分かった。この結婚はどうも仕組まれたもののようであったが、蝶々さんはピンカートンを信じ込んでキリスト教に改宗してまで結婚をするのだ。途中街の人々が坊主を先頭に殴り込みに来るシーンもあった。

 異国のアメリカ人にすれば、日本の女性は非常に魅惑的なものであったと思われる。劇中でピンカートン話す言葉にそれが窺われた。蝶々さんには彼の愛を信じた結婚であった。

 第一幕で芸妓や舞妓が登場する華やかなシーンも組み込まれていて彩りを添えていた。

 夜を迎え「愛の二重奏」はアメリカ的な愛の表現と蝶々さんの心情が交錯して美しいメロディにのせられて歌われた。

 25分の休憩の後、第二幕が始まった。あの有名な「ある晴れた日に」のアリアが歌われた。ピンカートンはアメリカに帰ってしまい、3年も経っていた。蝶々さんは彼が戻ってくることを信じて船が港に入る度に確認に行くのであった。

 領事がピンカートンの手紙を持って来て、彼がアメリカで結婚したことを伝えようとしたのだがうまく話せなかった。「手紙のl二重唱」であると後で知った。この後結婚仲介人ゴローが連れてきた公爵ヤマドリが、ピンカートンを諦めて結婚要求を受けるようにと迫るが受け付けない。

 そしてついに彼が乗っているリンカーン号が港に入ったのだ。舞台一面に花びらを思わせるキラキラしたものが舞い落ちる。蝶々さんは女中に命じて庭のありたけの花を集めさせ、ピンカートンを迎える準備をする。彼が日本を発ってから生まれた子供は青い目で3歳になっていた。

 ピンカートンはアメリカ人の妻を連れてきたのだ。その妻は子どもを引き渡すように言う。

 なぜか芸妓と舞妓が再登場をする場面があり、これは結婚式を回想をしているのだと聞いたが、これも新しい試みのようである。

 ピンカートンを待つ長い夜の場面はオーケストラのメロディだけが流れて蝶々さんは立ったままである。5分ぐらい続いたであろうか。この演出も新しい試みかも知れない。

 結局子どもを引き渡すことにした蝶々夫人は自殺を決意する。「名誉を持って生きられぬ者は名誉を持って死ぬ」と歌う。武家の娘としての矜持かも知れない。短刀で胸を刺す。倒れるところへピンカートンが現れ呆然とィ立ち尽くす。そこで幕が降りるのだ。この終わり方はよかった。

 蝶々夫人役は安藤芙美子さん。蝶々夫人は長丁場の出ずっぱりなので大変だと思った。きれいな声で4階まで届いた。ピンカートン役はカルロ・バッリチェッリで声量がありまさにぴったりの感じであった。

 蝶々夫人のストーリーは単純で結婚詐欺のようなものだから最後の方まで理解に苦しんだが、最後に蝶々夫人が自殺をしピンカートンが立ちすくむところで終わったので納得が行った。ピンカートンの胸に死ぬまで刻み付けるからだ。

 このオペラを西洋人が演じるとどうなるのかと思った。日本的な立居振舞を表現できないのではないかと感じた。やはり日本人が演じるべきであろう。

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2013年9月17日 (火)

評判という「半沢直樹」を見たが

 以前にNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」について、週刊現代誌で評判を取り上げていたとき、もう1つの高視聴率番組として「半沢直樹」があることを知った。

 一度見たいと思っていたが、やっと8回目、9回目を見ることができた。週刊現代によると、「このドラマの面白さは、何と言っても演技派俳優たちが憎々しげに半沢の前に立ちはだかり、それを次々に半沢が叩き潰していくところ」だそうだ。

 確かにそれは言えてる(言い得ているが正しいか?)。香川照之が演じる大和田は陰で部下を操って半沢を何とかつぶそうと画策する。私が見たのは8回目と9回目なので金融庁の立ち入り検査がその舞台であった。

 それに半沢と彼の親友渡真利が協力してどでん返しをするのは見ていて痛快ではあった。

 演技はおおむねオーバーアクションで、まるでアニメ動画のような描かれ方である。その点は、もう1つの人気ドラマ「あまちゃん」とも共通する。

 最近の若者はアニメで育っているので、オーバーなセリフ回しや演技がいいと思うのだろうか。

 本当の銀行では、あのような過激な行動は決して見られないであろう。それが違和感があって受けるのであろうか。

 金融庁の内藤検査官は「おかま」として描かれているが、ふざけ過ぎではないか。金融庁の役人は、裏ではワカメビールを飲むことが暴露されたことがあったが、表面ではシビアであろう。

 ドラマの最後に出てくる「倍返し」は流行語になったみたいだ。弟の嫁さんも使っていてその時は何のことか分からなかったが、半沢直樹を見て分かった。

 「バブル期入行世代の葛藤と苦悩に満ちた戦いを鮮やかに描き出す。基本は性善説。ただし、やられたら倍返し」とTBSの「半沢直樹HP」のイントロに書いてある。 その辺を半沢役の堺雅人がうまく演じている。

 窓際族とか追い出し部屋とか出向とか、現実は大変厳しいものがある。バブル崩壊後そうした傾向はますます激しくなっている。そうした時代を背景に、大銀行を舞台に繰り広げられる胸のすくような活動劇は大向うに受けるのかもしれない。

 このドラマは次回で終わるが、別のドラマとして、現実味があるシビアで過酷な会社の実態を暴くようなドラマを作ってもらいたいと思う。

 

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2013年9月16日 (月)

水森かおりメモリアルコンサート~歌謡紀行~を聴いて

 14日に「水森かおりメモリアルコンサート~歌謡紀行~」が金山の日本特殊陶業市民会館であったので聴きに行った。

 実をいうと私はこの歳になるまで、歌謡ショーは一度も見たり聴いたりしたことがなかった。たまたま知人から水森かおりのコンサートの券が安く手に入るからということを聞いて一度見てみようと思ったのであった。

 私は元々「演歌なんてどこがエーンか」という方であった。淡路のり子が昔そのようなことを言って有名であった。それで我が意を得たりと思ったのかも知れなかった。

 カラオケに行かなかったのは、歌われる歌は演歌が中心だからであったが、カラオケに行くようになっても、演歌は余り歌わない。

 ただその中で水森かおりの歌は幾つか持ち歌になっている。そもそも水森かおりの歌を初めて覚えたのは、「熊野古道」であった。ちょうど熊野古道のキャンペーンをやっているときに熊野神社本宮に行ったが、あちらこちらにポスターが貼ってあった。それで覚えようと決めて帰ってから覚えたのだ。

 「熊野古道」はいい歌で十八番の一つとなった。その後名古屋ドームの催しでたまたま水森かおりが出演したのに出くわした。その時は「松島紀行」の売出しの頃であった。それでそれを覚えた。その他に好きな歌は、「ひとり薩摩路」B面の「白川郷」などがある。

 今回のコンサートは「ひとり薩摩路」と「熊野古道」から始まった。それから「安芸の宮島」などが歌われた。

 観客は年配者がほとんどであった。私は17時からの部に行ったのだが、13時からもやっており、両方を聴いた観客もいたので驚いた。熱烈なファンは法被やTシャツを着ていたり、ペンライトを掲げていたりして前の方に陣取っていた。

 私は運よく中央の前の方の通路側の席であった。水森かおりが石原裕次郎やペギー葉山など有名な歌手のカバー曲を歌いながらステージから降りて、通路を通り、観客と握手をした。ちょうど私のところにも来たので握手をしてもらった。掌はちょっと冷たかった。

 歌いながら1階席の最後まで行き、ステージに戻る途中も握手、握手で大変なサービスであった。カバー曲なのに諳んじて歌い続けたのには驚いた。

 司会者は「西より東」という変わった芸名の人であったが、良くしゃべる司会者でちょっとしゃべり過ぎかなと感じた。水森かおりも負けずにしゃべっていたが。

 水森かおりは司会者も言っていたが、笑顔を絶やさずサービス精神が旺盛であった。芸能生活18年、紅白連続出場10年で、最後のステージは昨年の紅白に出たときの桂由美による衣装であった。イチゴのかき氷のようだと笑わせていたが、ピンクの素敵な衣装であった。

 その前の舞台では、珍しく浴衣で歌ったが、いつも洋装の彼女にしては意外であった。彼女自身もサービスだと話していた。

 「鳥取砂丘」「五能線」「ひとり長良川」「松島紀行」などよく知られた持ち歌を歌ったが、歌い方は朗々としていて演歌っぽくないのがよかった。彼女が着物を着ないのもその歌い方に関係があるのでは・・・?と思った。ご当地ソングの女王として、詞の内容は失恋とか果たせぬ恋の歌が多いがそれを暗くなく歌うのがよい。

 歌い方の特徴はもう1つ、最後を伸ばして歌うことである。その息の長さには驚かされる。14日だけでツーステージをやったのだが、驚くタフさである。

 最後の方で新曲「伊勢めぐり」を歌った。そして最後の曲では「かおり」コールを入れて欲しいと言ったのでみんなで「かおり」と叫んだ。

 大衆歌謡ショーは初めてであったが、楽しめた110分であった。

  

 

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2013年9月15日 (日)

年金の減額通知が来て驚く

 安倍政権は社会福祉を槍玉にあげて、その支出を減らす決定をしたと聞いていた。その中に年金の減額も含まれているとは知っていたが、現実にその通知を手にして愕然とした。

 通知の封筒には説明のチラシが2枚は入っていたが、それを読んでも訳が分からなかった。それで東京の本部まで電話をし、質問をぶつけてやっと理解できた。

 それにしても減額の金額がかなり大きい。そして質問をしてさらに驚いたのは、2015年まで毎年1%、1%、0.5%の年金減額が行われるということだ。3年間で合計2.5%の減額になるのだ。この額も大変大きい。

 来年から消費税が値上げになると言われている。5%とするとそれは実に厳しい。さらにアベノミクスで2%の物価上昇を見込んでいる。物価は既に上がり始めている。買い物をしているので日々実感できるのだ。

 介護保険料の値上げ、健康保険料の値上げなどを合わせるとこれからの生活は相当切り詰めなければならないことは明白である。

 アベノミクスで一部の大企業は利益が拡大したとか、そこで働く人たちは若干給料が上がったと言われるが、それ以外のほとんどの人たちには全く恩恵が及ばない。NHKの世論調査によると76%の人は家計に不安だと答えている。

 我々年金生活者はもともと少ない年金から減額をされるのだ。たまったものではない。くどいようだが消費税、物価上昇のダブルパンチを食うのだ。

 これまではデフレのおかげで何とか生活をしてこられたが、インフレになると年金はどんどん目減りして行くことになる。昔「貧乏人は麦を食え!」と言った首相がいたが、今はその麦も売っていない。江戸時代は貧乏人は稗や粟を食べたのだがそれもない。

 安倍首相は、「貧乏人は霞を食え」とでも言うのであろうか。霞を食うには山に入って修行が必要だ。凡人には無理というものだ。

 1つ提案がある。現在日本では食品の賞味期限が切れそうになると捨てられることになっている。その量は1/3にもなると聞いたように思う。その捨てる食糧を安い値段で提供したり、無料で配ったりしたらどうか。せっかく生産した食糧を無駄にしなくて済むではないか。

 大半の国民を苦しめ、一部の大企業だけを減税で優遇し、利益を上げさせるアベノミクスの正体見たり!である。

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2013年9月14日 (土)

その人の身体に合うヨーグルト、合わないヨーグルト

 ヨーグルトは乳酸菌発酵食品なので身体によいとわれ、いろいろなメーカーがヨーグルトを作って売り出している。それぞれが巧みなキャッチコピーを作って宣伝をしている。

 でも、「乳酸菌生活は医者いらず」によると、効くヨーグルトと効かないいヨーグルトがあるという。高価だからいいわけでも、安いから悪い訳でもないという。人それぞれ、自分にあった乳酸菌があり、それを含むヨーグルトを選ぶべきだと言っている。

 有害物質は、腸粘膜の表層を覆っているムチン層にくっつき悪さをするが、そこに乳酸菌がくっついていると有害物質がくっつけないというのだ。

 このムチン層は、A型の人ならA型の血液型物質から、B型の人ならB型の血液型物質からできていて、それぞれ乳酸菌と相性があるというのである。相性が悪いといい乳酸菌でもくっつくことができないそうだ。

 それだけでなく、白血球の形によっても合う乳酸菌、合わない乳酸菌があり、その他に生活環境によっても違ってくるというから簡単なことではないようだ。

 では、自分に合う乳酸菌をどうやって見つけるかだが、それにはヨーグルトを食べてみるしかないという。2週間ぐらい食べ続けて、便通や肌の色などを見ることだという。

 私は、2000年ごろにカスピ海ヨーグルトの種をもらい、以来毎日それでヨーグルトを作って食べている。この1年ほど前からは、牛乳をやめて調整豆乳でヨーグルトを作っている。

 それがいいのか悪いのかは皆目分からない。食べて下痢をするとかいうことはないから、いいのかと思って食べているのだ。日によってでき方に違いがあるのは当然だと思うのだが、不思議なのは、メープルシロップなど甘味料を少し加えてかき回すと、ブワーッと膨らむことだ。量が1割ぐらいは増える。それがアッという間にふえるのだ。

 私の身体に合うヨーグルトかどうかは分からないが食べ続けている。ちなみに著者の藤田紘一郎さんはヨーグルトは食べないと書いている。他の発酵食品で乳酸菌を取り入れているそうだ。

 

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2013年9月13日 (金)

日本の未来は明るいと思う若者は19%

 10日に発表された厚生省労働白書によると、日本の未来は明るいかの問いに「そう思う」と答えたのは約19%で、「思わない」は約45%であった。

 では、今の生活に満足かという問いには63%が「満足」と答えた。ただ、未婚者や収入が少ない人、非正規雇用の人では満足度が低い傾向がでた。

 満足の最大の理由は、「家族、恋人、友人などがいる」「趣味がある」など、精神的な充実を挙げた人が約83%を占め、「経済的に豊か」(約6%)を大きく上回った。

 この調査は15歳~39歳を対象に3月に行われたものだという。 将来に期待が持てない理由は、「財政悪化で医療・年金の給付が下がり、税金・社会保険料の負担が増える」が約73%あり、「経済が停滞し、生活水準が下がる」が約61%もあった。

                   (朝日新聞11日朝刊)

 若者たちが日本の未来に明るい展望を持てないのは当然だと思う。経済的には消費税の値上げが確実視されているし、秘密交渉で進められているTPPも不気味である。社会保障関係の切り下げは既に決まっており、年金が減り、健康保険料や介護保険料が増える。

 デフレ脱却と言いながら、インフレがターゲットされ、今とは逆に物価がどこまであがるか不安である。

 国や地方の借金は今や1000兆円を超え、オリンピックのためにさらに増えることは間違いがない。その負担は若者たちにのしかかってくるのだ。

 オリンピックで新たな雇用が15万人見込まれるというが、それも一時的なものである。アベノミクスで大企業と一部富裕層は大きな恩恵を受けているが、非正規でない雇用やアルバイターや派遣は更に増えるであろうし、安定した収入は望めそうもない。

 東京直下型大地震や南海トラフの大地震がいつ起きても不思議でない状態であり、もし一旦起きると東日本大震災の復興さえままならないのにいったいどうなるのか、「日本沈没」が現実になるかもしれないのだ。

 安倍首相は、戦争ができるように憲法を改定し、国防軍創設を悲願として、まず、憲法解釈の変更で集団自衛権を目指している。戦争に狩り出されるのは若者である。

 福島第一原発の放射能汚染水対策や原子炉の廃炉問題も幾ら安倍首相が大見得を切ったとはいえ大きな不安要素である。

 その他に地球温暖化による極端な異常気象も心配でならない。東京オリンピックは真夏に開催されることになっているが、ものすごい暑さ、豪雨、竜巻などが襲うかも知れないのだ。世紀末には、地球の海面が83cm上昇し、気温が上がると推定されている。これから異常気象が毎年ひどくなるかもしれないのだ。

 異常気象は食糧問題や水問題も引き起こす。食糧自給率の低い日本は食糧が輸入できないと大変なことになる。

 少子高齢化で若者は減り、高齢者が増える中で医療や介護にはさまざまな問題が生じるであろう。

 日本の未来はどう考えても明るくないと思われるのだが、それから逃れられない若者にとっては不安でいっぱいであろう。

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2013年9月12日 (木)

東京オリンピックは「第4の矢」と喜ぶ安倍首相

 9月10日の朝日新聞朝刊によると、安倍首相は五輪の決定直後、フジテレビの生放送で、「オリンピックは夢と希望だ。経済では”第4の矢”と言ってもいい」と興奮気味に語ったという。

 アベノミクスの「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」の3本の矢に続き、「東京五輪」は「第4の矢」になるというのだ。

 東京オリンピックのために東京都の試算によると、約1兆2200億円もの需要が生まれるとされる。

 建設業界では、競技場の新設、メーンスタジアムの改修、道路交通網の改善などをあて込んでいる。国立競技場の建て替えには1300億円が投じられるという。受けるのは大成建設か鹿島建設か・・・いずれにしろ儲けが約束された大事業である。

 効果は幅広い業種に及ぶと予想されている。スポーツ用品メーカーのミズノの株価はストップ高であった。英会話などの語学学校、ホテル、不動産、観光業界、警備会社・・・・などが恩恵に浴すると言われる。

 オリンピック成功という大義名分のために、政権党の自民党・公明党は公共事業費を大幅に支出できると意気込んでいる。「五輪特需」と言われるゆえんである。

 これまでも復興予算が復興関係以外に流用されてきた経緯がある。オリンピック成功のためにといえば何でもありということになるのではないか。

 自民党は政権を取っていたときは、公共事業に税金の垂れ流しを続け、それで政権を維持してきたいきさつがある。そのことはいつの間にか忘れられてしまったかのようである。

 オリンピックで浮かれ浮かされている間に感覚を麻痺されて、一部企業の儲け放題になることを恐れる。野党は冷静にチェックをしてもらいたいものである。

 経済波及効果は2020年までの7年間で約2兆9600億円と試算され、約15万人の雇用を生み出すと言われる。関連業界が儲かると給料も上がり、消費が増えると目論まれているのだ。

 「15年続いた縮み志向の経済を、五輪開催を起爆剤として払拭したい」と安倍首相は意気込んでいる。

しかし、一方で東日本大震災で被害を受けた岩手、宮城、福島の3けんではプレハブの仮設住宅に住む人が9割もいるのだ。その一人は「東京五輪が決まったのは嬉しいが、資材もお金も人も東京が優先されて福島の復興が進むのか不安です」と語っている。出来るだけ早い復興を成し遂げる必要がある。

 10月1日には安倍首相は消費税値上げを決断すると言われるが、五輪効果でデフレ脱却をし、64年前の東京オリンピックの時のような経済発展が期待できるのか見守りたい。

 我々庶民の所までトリクルダウン(おこぼれ)してくるのかどうか?

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2013年9月11日 (水)

「風立ちぬ」を見て

 宮崎駿監督の最後の作品、「風立ちぬ」を見に行った。ちょうど宮崎監督が引退表明をした日と同じ日であった。 私はいつも予備知識なしでサラの状態で映画を見る。今回も同じであった。

 名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマに行ったら、15時からの上映は前列のA,B列しか空席がなかった。仕方がないのでB列の真ん中辺りにした。スクリーンが目の前にあって大変見づらい席であった。

 映画が始まったが、場面が急に変わるので前の場面とどういうつながりがあるのかが分かりにくかった。最初はどうやら二郎という少年が大変優しい人物であることや飛行機に夢中であることを描いたものと思われた。

 夢のシーンだと思うのだが、イタリア人の素晴らしい飛行機を設計したカプローニという人物が出てきた。少年二郎の憧れの人であるらしかった。この人は途中と最後の場面にも出てきた。ファンタジー的な色彩があると言えばカプローニと夢の中で会話をするシーンで、あとは現実的な描写の映画である。

 その点でこれまでの宮崎作品のファンタジー中心のアニメとは一線を画しているように感じた。宮崎駿の最後の作品として、彼自身を主人公二郎のひたむきな仕事への情熱に重ね合わせているのだと、引退表明の次の日の朝日新聞のコメントにあったが、私も同じようなことを感じた。

 朝早くから夜遅くまで飛行機を作ることに没頭する主人公は、ある意味でアニメづくりに精魂を傾けてきた(引退表明で述べている)宮崎自身であろう。

 この主人公堀越二郎は実在の人物である。日中戦争の頃から大平洋戦争にかけて当時世界切っての戦闘機と言われたあの「零戦」を作った男である。この映画の中では「0(ゼロ)」と表現されている。

 堀越二郎は技術者として、ただただ速くて燃費が良くて操作性のよい戦闘機を作りたかっただけであるが、結果として昭和17年以降、零戦を研究したアメリカの物量に負けてしまい、特攻隊員を始めとする多大な人的犠牲をもたらすことになったのだが、この映画では累々と横たわる残骸でそれを暗示している。

 実在の人物に焦点を当てながら、そこにフィクションとしてのロマンスを取り入れている。そのロマンスは、堀辰雄の小説「風立ちぬ」をもとにしたもので、二郎の恋人となる里見菜穂子をそのまま使っている。

 ロマンスのきっかけが関東大震災で、その時二郎は東京帝国大学学生であった。関東大震災はおそらく東北大地震を念頭に置いてのものであろう。その震災(1923年)の時に少女であったお金持ちの令嬢菜穂子と出会うのだ。

 二郎は名古屋にあった会社三菱内燃機に就職し、戦闘機の設計に没頭することになる。ある日軽井沢に行ったときに、そこで偶然に奈穂子と再会をし、それがロマンスへと発展するのだ。大変ロマンチックな羨ましいようなエピソードであるが、その時奈穂子は結核を患っていたのだ。それでも二人は互いの愛を受け入れるのであった。

 映画だからそういうエピソードがないと面白みがない。宮崎は堀越の子どもたちの了解を得て堀辰雄の小説から取り込んだことを映画の終わりに断っている。

宮崎駿監督のアニメは全て手書きだと聞くが、いつ見ても大変美しい。私が好きなのは山や野原などの風景とか街並みである。空も美しい。また、家の入口などがクローズアップされた画像も板目や取っ手などでも非常にリアルである。

 ところで「風立ちぬ」の公式ホームページには次のように書いている。

 「かつて、日本で戦争があった。

 大正から昭和へ、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、誠に生きるのに辛い時代だった。

 そして、日本は戦争へ突入して行った。当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?

 イタリアンのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零銭への誕生、薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。

 この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く―。

 堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。

 生きねば。

 さらに詳しくは次を。

 http://kazetachinu.jp/message.html

 今の時代、バブル崩壊後、富裕層と貧困層に二極分解をし、一億中流と言われた中流が少なくなってしまった。大震災、放射能、異常気象、右傾化、高齢化社会・・・不安材料はいっぱいである。夢も希望も持ちづらい時代となっている。宮崎監督はそれでも「生きることはすばらしい」と言っているのであろう。

 ある人が「アニメを描けない時代」と言っていた(サンデーモーニング、風を読む)が、そうなのかどうかは別として宮崎監督がアニメに託した最後のメッセージである。しかし、難解な映画である。

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2013年9月10日 (火)

2020年東京でオリンピック開催決定

 2020年に東京でのオリンピック開催が決定した。ウオーキングから帰ってきて、テレビをつけたら、ライブで会場の様子を放映していた。ロデIOC会長が封筒からカードを抜き出し「TOKYO 2020」というのを見せていた。その途端に会場の日本人は飛び上がって歓声を上げていた。私はあんなことをやっていいのかとちょっと心配をした。

 しばらくして調印式が始まり、2020年のオリンピックの東京開催が本決まりとなった。その後も見ていたが、安倍首相を始め関係者はとても嬉しそうであった。

 また、各地の表情も放送されたが、どこも飛び上がって喜んでいるシーンばかりであった。夜通し中継をしたらしいNHK、各地に集まった人々も夜通しその瞬間を待っていたようだ。東京開催がかなりの確率で期待されていたのかどうか、以前にはこのようなことはなかったはずだ。

 いずれにしても東京開催が決定したことは、飛び上がるほどのことではないが喜ばしいことには違いない。

 事前の予想では、スペインのマドリードと東京の接戦だと言われていた。東京の不利な点は「放射能汚染水が漏れている問題」であった。記者団の質問もしつこくその点をついていた。

 それに対しては、政府の最高責任者である安倍首相自身がブエノスアイレスまで行って、はっきりと「放射能は人体に全く安全なレベルであり、抜本解決に向けたプログラムを私が責任をもって決定し、すでに着手している」という趣旨のことを明言し、外国のIOC委員たちの不安を取り除いた。

 東京オリンピックの最大の不安要因は、福島第一原発の放射能汚染水の漏えい問題である。これについては安倍首相が問題ないと言い切ったが本当にそうなのか、今後対策が講じられて絶対に安全だと言い切れるのかというと・・・・まことに心もとないのだ。

 原子力委員会でさえ放射能を弱めて水を海に流すしかないと言っている。原発の近くに溜まる一方の放射能汚染水のタンク群はこれからも増え続けるのだ。それをどうするのかさえ今の段階では分かっていない。

 地下水を凍らせた壁で遮る対策もその効果が疑問視されている。破壊した4つの原発は今も放射線を出し続けているがその状態さえ掴めていない。

 福島第1原発の廃炉への過程で、これから何が起きるか、専門家の中には大変な事態を予想する人もいるくらいだ。

 安倍首相は世界に向けて安全宣言をしたのだから、何としてでも安全対策をやってもらわねばならない。

 安倍首相は、もう1つ、東北大震災からの完全な復興の姿を見てもらうとも述べた。東北の被災者はその点を忘れないようにしてほしいと言っていた。オリンピックに浮かれてばかりはいられない。被災地の復興もできるだけ早くやり遂げなければならない。

 その他に「大地震」「テロ対策」などの不安要因もある。東京直下型大地震や南海トラフ大地震が想定されている。これも大きな不安要因である。

 これから7年間の間に大地震が起きたら、いったいオリンピックはどうなるのであろうか。それが東京直下であれば壊滅であろうし、南海トラフでも大変なダメージである。

 オリンピック開催の2020年までに大地震や放射能漏れがないことを祈るばかりである。

東京オリンピックが決まってよかったことは、安倍首相が福島原発事故安全対策をやるということと東北大震災からの復興をやり遂げることを世界に宣言したことである。もし、この二つを遣り損なったら世界の笑いものになるであろう。

 

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2013年9月 9日 (月)

有識者って何だろう?

 安倍首相は、やたら「有識者」を集めて意見を聞くことが好きだ。アベノミクス、教育制度、安全保障政策、社会保障問題、消費税問題など,多くのいわゆる「有識者会議」なるものを作って諮問してきた。

 消費税問題では、60名もの有識者を集めて広く意見を聞いたことになっている。その人たちのほとんどは消費税に賛成を表明した。

 安全保障政策で集められた有識者は、大半が安倍首相の進める安全保障政策に賛同する人たちだ。

 教育政策についても安部首相がやろうとしていることに反対の立場の人はお呼びでない。

 社会保障政策も清家氏を議長とする有識者会議は、安倍首相の意向に沿って、結論を出した。それは社会保障費の増大を理由に社会的弱者の生活をさらに抑え込むものであった。

 一方アベノミクス関係の有識者たちは、トリクルダウン理論に基づき、大企業に各種の減税を与え、企業が儲かればそのうちその恩恵が下に来るというものであった。今までのところ大企業と金持ちだけが恩恵を受けているだけである。

 有識者について辞書で調べると、「学問があり、見識が高い人」だそうだ。幾つかの辞書で同じことが書いてある。

 有識者として召集される人たちは確かに「学問」はある人たちであろう。では「見識」とは何であろうか。いくつかの辞書によると、

    1 物事を深く見通し、本質をとらえる、すぐれた判断力。ある物事に対する確か な考えや意見。識見。「―を備えた人物」
     気位(きぐらい)。みえ。「彼女はいやに―が高い」
     全ての有識者が「物事を深く見通し、本質をとらえる、優れた判断力」を持っている人と言えるかというと、必ずしもそうでないことは彼らが出す結論から分かる。
     安倍首相が集める有識者は、あくまでも首相の意向に沿った人たちである。初めから結論は決まっているのだ。新聞にも書いてあったが、政策を進める上でのお墨付きをもらうためで広く意見を聞きましたという体裁を作るためのものである。
     結論が分かっているものに賛成の意見を述べるだけの人が本当の「見識」を持ってると言えないことは容易に分かることである。体裁はともかく、大政翼賛会と何ら変わりがないと言えよう。
     本当の有識者とは、私利私欲にとらわれず、迎合することなく、信念をもって意見を言える人のことである。

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2013年9月 8日 (日)

神道葬儀は仏教葬儀より安いようだ

 親戚に神道の家があって、葬儀をしたことを先日書いた。4日に50日祭があったので出席した。50日祭というのは忌明けの儀式である。仏教では49日の法事に相当するものである。

 50日祭は自宅で行われた。神主さんが神事の机などを自動車に積んで持って来て準備をした。その準備に1時間もかかったので意外であった。時間がかかった理由は、半紙で榊につける「紙垂(しで)」を作るのに手間取ったからであった。どうして家で準備をしてこなかったのだろうと思った。

 榊はビニールに入れて組にして売っていることを知った。祭壇は白木の机の上に骨壺と名前を書いたものの他、三宝に載せたお神酒、塩、三宝に載せた米や海のもの山のものを置くのだ。キャベツ、ナス、ニンジン、するめ、コブなどを2組用意した。

 50日祭が始まるとき、「小1時間かかります。楽にしてください」と神主さんが言った。「1時間もかかるのか」と驚いた。仏式なら30分である。私は正座が苦手なので困ったことになったと思った。それで胡坐をかくことにした。武士は胡坐であったことを思い出したのだ。

 まず、50日間の霊を慰めた。それから霊を神棚に移す儀式をした。最後は神棚に榊を捧げた。

 この間神主さんひとりで事を運んだが、懐より紙を取り出して祝詞を読むのだが、その度に何度もお辞儀をするのであった。祝詞は本来なら筆で書くべきところ、いまどきだからワープロで打ってあった。それも全部を一度に読むのではなく、式の内容に従って少しずつ読むのである。祝詞は独特の表現で書いてあるので分からないところもあった。

 家で忌明けの神事をした後、墓へ骨を納めに行った。そのときも白木の机などを持っていき墓地に設営をして神事を行った。

 ハプニングがあった。肝心のお骨を忘れて来たのだ。それで弟が取りに行った。その間に私が穴を掘った。丘なのに砂地でさくさくと掘れたので驚いた。きっと昔は海底だったのだろう。そこからは伊勢湾までは1キロもないのだ。

 墓での神事は30分ぐらいであった。途中雨が降ってきたが、通り雨でよかった。それにしても仏式の場合は坊さんはお経をあげるだけだが、神式は机や神具やお供えなどを用意しなければならず大変だと思った。もし、突風が来れば吹っ飛ばされるところだった。

 50日祭の食事のとき、神式のお礼はいくらぐらいか聞いたら、5万円と食事代だと言った。ちなみに葬式は2人来て全てで30万円払ったという。神式には戒名がないからその分だけも少なくとも40万円ぐらい違ってくる。仏式だと100万円はすぐだ。

 神様は安くあがるが、それでも結構高いものだと思った。仏式は論外である。

 

 

 

 

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2013年9月 7日 (土)

名古屋市に「避難準備情報」が出されて思ったこと

 9月4日のことだ。朝には台風が九州に上陸して、東海地方も夕方から大雨になるという予報が出されていた。この日は親戚の50日祭で東海市に出かけた。

 日中は太陽が出ることもあったが、12時ごろから雲が早く流れ出した。ちょうどお墓で納骨をする神事のとき雨が降ってきたが、幸い通り雨であった。

 3時半ごろまで食事をしたり談笑をしていたが、夕方から雨が強くなるという予報が気になってお暇をした。その時は名鉄電車は通常通り動いていた。

 帰宅をしたらすぐに大雨が降りだし、雷も鳴りだした。ものすごい雨と雷は1時間ぐらい続いた。5時半ごろだっただろうか、台所で夕飯の支度をしていた妻が突然、「今、避難情報と言った。どこで言ったのだろう」と言った。すぐにテレビをつけたがテロップで各地の情報を流しているだけであった。

 固定電話が非常時にはメッセージを言うのかと思ったが、それにしても私の携帯電話は何も言わなかったし、「避難情報」という音声の発信元は分からなかった。ミステリーである。

 しばらくすると、テレビで名古屋市に避難情報が出されたということが分かった。「名古屋市全域227万人」とテロップに書いてあったが、何のことかさっぱり分からなかった。

 ただ、アナウンスの説明で、高齢者や障害者など避難に時間がかかる人は準備をしてほしいということだと知った。でも、名古屋市全体が対象ということでどうすればよいのかと思った。

 6時過ぎに外に出てみたが、雨は小降りになっていた。その頃北区では「避難勧告」が出されたところがあるとテレビが伝えた。また、名鉄常滑線は5時から太田川と大江の間で運転見合せになっていると言った。早く帰ってよかったと思った。もしゆっくりしていたら駅で足止めを食うところだったとほっとした。

 今回のことで認識させられたのは、自分の無知であった。「避難準備情報」について何も知らなかったのだ。避難というが実際にはどこへ避難するのだろうと妻に言ったら「小学校でしょう」と答えた。近所では小学校ぐらいしか避難できそうな場所はない。

 ところで「避難準備情報」だが、ネット(wikipedia)で調べたら、

避難準備(ひなんじゅんび)とは、以下の2つの意味を持つ。

  1. 人的被害が発生する災害の可能性がある場合に「災害時要援護者」(身体障害者や老人、子供などのいわゆる災害弱者)を早期に避難させるために、自治体発令する避難準備情報に基づき、要援護者を避難させることを言う。
  2. 災害時要援護者ではない人々に対して、避難準備情報を発令することで、避難を具体的に準備してもらうことを言う。

避難準備情報

 災害時要援護者ではない一般の人々が避難準備情報の発令により行うべき避難準備には、以下の内容があるとされている。

  1. 正しい情報の入手
    • 地域の自治体による広報を聞く(防災行政無線広報車、地方自治体のホームページ等)
    • 地域情報の入手が困難なときは、テレビ・ラジオにより入手
  2. 持ち物の準備
  3. 避難場所の確認
    • 災害の種類・内容により場所が異なる場合がある
  4. 近所の人への声かけ
  5. 避難前には必ず電気のブレーカーを落とす
    • 通電火災を防ぐ

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2013年9月 6日 (金)

大飯原発破砕帯-「活断層ではない」との強引な幕引きは許せない

 「おけらの いつかは青空 脱原発」からの転載です。大飯原発には活断層はないという新聞報道がありました。それはどうも信用ならないもののようです。読みやすく改行してあります。

(以下、転送・転載・拡散大歓迎)

皆さま

グリーン・アクションのスミスです。

☆ 共同声明 ☆ 大飯原発破砕帯-「活断層ではない」との強引な幕引きは許せない

      発行:グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)

      おおい原発止めよう裁判の会/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)

      国際環境NGO FoE Japan/原子力規制を監視する市民の会


以下本文:

 9月2日の大飯破砕帯に関する第6回評価会合を前に、「関電任せの調査ではなく、規制委員会の責任でトレンチ掘削」等を求める緊急ネット署名は4日間で4,304筆が集まり、同趣旨の19名の国会議員署名も提出された。脱原発弁護団全国連絡会も8月30日に同趣旨の声明(※1)を出していた。

 しかし、9月2日の会合で、島﨑委員長代理は、会議の最後に「一定の方向性が出た」と語り、暗黙のうちにF-6破砕帯は「活断層ではない」とした。今後は、9月中に規制庁が評価書案を提出し、有識者会合と他の有識者によるピア・レビューを実施し、評価書をまとめるという。
 

 2日の評価会合では、「活断層ではない」と断定できる明確な証拠は示されていない。さらに、F-6の連続性についても複数の委員から疑問が出された。このような状況で、「活断層ではない」と断定することは、新基準に照らせば許されることではない。

◆山頂トレンチ破砕帯の活動時期・・・関電自らが証拠不十分を認める
 

 非常用取水路(耐震Sクラス)の近くを通る山頂トレンチの破砕帯の活動時期について、関西電力は南側トレンチ破砕帯より古い時期のものだと主張した。しかし、関電が「根拠」とした鉱物の含有量のデータについて、重松委員からは「推定結果に誤差がある」「データが少なく、少ないもので断定していいのか」等の疑問が出された。これに対して関電は「そのとおりで、ご指摘のようにデータは多くなく・・」と自ら、証拠不十分であることを認めている。しかし結局、重松委員は「妥当」としてしまった。
 

 山頂トレンチの破砕帯の上に地層はなく、地層の変位によって破砕帯の活動年代を決めることができない場合は、「極めて軟弱な破砕帯」であるという「性状等」によって安全側に判断することになっている。しかし、このような議論は行われなかった。

◆F-6の連続性・・・引き続き複数の委員から疑問が出された

 
 F-6の連続性については、渡辺委員や廣内委員から前回に引き続き「F-6の連続性は本当にこれでいいのか」と何度も疑問が出された。ボーリングデータをつないだだけの関電の評価では、当然にいくつかの連続性の可能性が考えられる。

 委員からは、ボーリングデータからしても南側トレンチの西側付近に「F-6」がつながっている可能性について指摘が続いた。この問題は、そもそも300mの南側トレンチを掘るように島﨑委員長代理から求められたにもかかわらず、関電は70mの短いトレンチしか掘らず、トレンチの真ん中に出てくるはずの破砕帯はその東端にでてきた。

 「F-6を取り逃がしてしまった」(島﨑委員長代理)という関電のずさんな調査に原因がある。委員の疑問に答えるためには、トレンチを掘るなどして実際に確認する以外にない。しかし、委員からの疑問が出ているにもかかわらず、2日の評価会合では、関電の主張する「新たなF-6」を認める形にしてしまった。

 これについて島﨑委員長代理は、最後に関電に対して「委員から要求があれば、ボーリング等の追加調査をやってもらうこともある」とだけ発言し、「一定の方向性が出た」と強引に議論をまとめてしまった。

◆「従来のF-6」と「新たなF-6」の整合性について説明なし

 廣内委員は7月の評価会合から、関電の「従来のF-6」と「新たなF-6」の食い違いについて関電に釈明を求めていた。2日の評価会合で関電は、「以前はこうでした。今回はこうです」とただ資料を示すだけだった。関電は、なぜ設置許可申請当時に台場浜までF-6が延びていると判断していたのか等についての説明は一切しなかった。
 

 この問題は、F-6に限らず、関電の当初の断層調査に根本的な問題があるのではないのかという根源的な問題にも通ずる。委員の度重なる要求に対して、関電はこの問題に蓋をしたままだ。

 さらに、敷地内破砕帯と密接な関係をもつ海成段丘面の高度変化等々、敷地近傍の3つの活断層(FoA-FoB-熊川断層)の連動による変形帯の上盤に大飯原発が存在すること等については、議論の対象外とされてしまった。

 関電は、高浜原発3・4号の再稼働審査が津波問題で行き詰まっている中で、破砕帯問題をクリアして、大飯原発の定期検査後の再稼働を進めようとしている。大飯3号は3日未明に運転を停止し、大飯4号は15日から定検に入る。全国の原発は再度「ゼロ」を迎える。このような「事情」の下で会合は、不明確な点を棚上げにしたまま強引に幕引きを図ったのである。

 今後、大飯破砕帯問題については、規制庁の評価書案やピア・レビュー等を厳しく監視していこう。他方、福島第一原発の汚染水問題はますます深刻さの度合いを深め海の汚染は進み、海外からも政府と東電に批判の声が強まっている。再稼働審査や原発輸出どころではない。また、復興庁の「子ども・被災者支援法」の基本方針案は被災者の声を聞くこともなく、支援の中身を骨抜きにしようとしている。
 これら多くの課題について、全国の力を合わせ取り組みを強めて行こう。

(※1)脱原発弁護団全国連絡会の声明 
  「大飯原発の敷地内について、規制委員会の責任でトレンチ掘削等を行うこ
とを求める声明」(8月30日) 
http://genpatsu-jinken.net/movements/130831/

2013年9月3日

グリーン・アクション
京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL: 075-701-7223 FAX: 075-702-1952
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL:06-6367-6580 FAX:06-6367-6581
おおい原発止めよう裁判の会(連絡先 美浜の会気付け)
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
東京都新宿区下宮比町3-12明成ビル302 TEL:03-5225-7213 FAX:03-5225-7214
国際環境NGO FoE Japan
東京都豊島区池袋3-30-22-203 TEL:03-6907-7217 FAX:03-6907-7219
原子力規制を監視する市民の会
東京都新宿区下宮比町3-12明成ビル302 TEL:03-5225-7213 FAX:03-5225-7214



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アイリーン・美緒子・スミス
グリーン・アクション
URL: http://www.greenaction-japan.org/

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2013年9月 5日 (木)

一流証券会社を名乗る不審な勧誘

 野村ホールディングスと言えば、傘下に日本きっての証券会社野村証券や野村信託銀行など10数社をもつ持ち株会社である。

 それと全く同じ名前を名乗る会社から、下のような葉書が来た。見て分かるように、ロゴも非常によく似ている。

 野村ホールディングスがこのようなビジネスをやるはずがないと思ったが、念のために問い合わせをした。すると下記のような返事が来た。

   お知らせいただきまして、まことにありがとうございました。
   野村證券ホームページに詐欺的勧誘への注意喚起を掲載しております。
   いただいた情報は関係部署と共有し、引き続き皆様に、詐欺的勧誘に対する
   ご注意を呼びかけてまいります。
   重ねて御礼申し上げます。
  ________________________________
   野村ホールディングス株式会社
   グループ広報部

 

Photo

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2013年9月 4日 (水)

New WelCity湯河原に泊る

 我々のグループは、熱海のホテルに泊まるつもりだったが、そのホテルは予約が満杯ということで、「New WelCithy湯河原」にしたのであった。熱海駅に降りて驚いたが、さびれていると思っていた熱海は人で溢れていた。人気が回復したのであろうかと思った。

 湯河原は初めてであった。熱海駅からJRで1駅とは知らなかった。駅に着くと迎えのバスの時間までに30分もあり、暑いのでタクシーに分乗して行くことにした。ホテルまでは1台880円であった。

 部屋は5階の和室だった。男性4人が同室であった。窓からは湯河原温泉郷が一望できたが、驚いたのはホテルの多くが急峻な山の斜面に建っていることであった。最近の集中豪雨に耐えられるだろうかと話し合ったことだ。

 このホテルの売りは、「いずみの湯」という露天風呂である。非常に大きな露天風呂であった。湯河原の温泉は万葉集にも和歌が収録されているという。4500首余の中で唯一温泉を歌ったものとして有名であるという。

    足柄の土肥の

    河内に出づる湯の

    よにもたよらに

    ころが言わなくに

 「古来より、弱食塩泉の湯は万病に効くと言われたことから、『薬師の湯』と呼ばれ、怪我や病気などに悩む人々の保養湯治場としてあいされてきました。湯河原の温泉は将軍家に献上され、江戸に運ばれていた歴史があり、現在では『湯汲み道中』として郷土の祭りにその歴史を伝えています。」と風呂場の壁に書いてあった。

 旅館に泊まる楽しみの一つは、食事である。夕食は「おしながき」があり、

 先付   玉子豆腐     前菜   珍味三種      造り  三種盛り

 台の物  鱧はりはり鍋   強肴  鮑バター焼き    煮物  冷やし鉢

 洋皿   コールドビーフ  焼物   太刀魚酒盗焼き  香の物 二種盛り

 飯物   鮭いくらご飯   吸い物  魚麺         デザート ケーキ&果物

 その他に 食前酒としてピンクの梅酒がついた。また、サザエのつぼ焼きもあった。

 ただ、サザエは伊勢や愛知のとげがある大きいのと違いとげがなく小さいもので、身はとても堅かった。

 鱧のはりはり鍋はとてもいい味がついていた。私は全てをきれいに食べたが満腹であった。

 朝食はバイキングで、和洋が用意されていたが私は和食を選んだ。最初一つの並びを全てとってそれで終わりだと思ってテーブルについた。そして「野菜がほとんどないね」と話していた。ふと向こうを見ると女性たちが何やら取っていた。

 そこへ行くと、野菜やフルーツやデザートや肉類や豆腐や海藻や・・・・・といっぱいあった。それで千切りの煮たもの、きんぴらごぼう、生野菜サラダ、ジャコ、海藻類などを皿にとった。

 焼きそばや豆腐、ポテトサラダ、肉団子、餃子などは食べられそうもないので取らなかった。

 結局、大皿3皿とごはんと味噌汁で、Aさんが「何と30品目以上あるわよ」と驚いていた。持ってきた以上食べないと申し訳ないので50分かけて全部食べた。

 さらにフルーツポンチ、ヨーグルド、パイナップル、トマトを食べ、最後にコーヒーで閉めた。

 これまで日本や外国でバイキングはいろいろあったがこれほど種類が多いのは初めてであった。全部食べたので昼は食べられなかった。やっと空腹感がでたのは2時ごろであった。

 ウェルシティ湯河原は、大きなホテルだが、土曜日の一番高い料金でも若い人の団体も含めて客がとても多かった。大きなレストランがいっぱいで入れ替わっていたぐらいであった。

 ちなみに宿泊料金は、月~木が12600円で、金は1000円増し、土曜は3000円増しであった。

 食後カラオケをやろうと思って聞いたら、1時間4000円、1曲200円だというのでやめにした。 

 

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                  朝食

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2013年9月 3日 (火)

初めて行ったMOA美術館

 勤めていた頃からの長い付き合いのグループで湯河原へ1泊の旅をした。名古屋から熱海まで新幹線の「こだま」に乗ったが、「こだま」を利用するのは何年ぶりだろう。

 他の人たちが席を取った指定車両は満席といわれたので自由席にしたが、がらがらであった。のんびりと持って行った本を読んだ。「こだま」はところどころで5分ぐらいの停車をして、後から来る「のぞみ」などを追い抜かせる。昔の各駅停車と同じだ。熱海まで2時間もかかったので驚いた。

 途中世界遺産の富士山を見ることを期待したが、今回も駄目であった。雲が覆って見えなかった。帰りにも太平洋方面は快晴だったのに富士は見えなかったから「世界遺産になってからなかなか姿を見せてくれないね」と話した。

 熱海に着くと、MOA美術館に行くバスに乗った。MOA美術館はまだ行ったことがないので楽しみであった。

 バスは急で曲がりくねった道を上って5分ほどで着いた。世界救世教と同じところにあったのでそこの経営かと思っていたが、先ほどネットで調べたらどうも違うようであった。

(MOA美術館には一言も触れていませんので間違いでした。世界救世教で検索すると岡田茂吉が作ったと出てきました。世界救世教の活動の一部だとわかりました

 コインロッカーに荷物を預けた。美術館は無料のところも多いが有料であった。チケットは大人が1600円、65歳以上が1200円であったが、同行者に身体障害者が2名いたので付き添いとして半額にしてもらった。チケットを買うとき「エスカレーターが7基ありますが大丈夫ですか」と念を押していた。

 中に入ると長い急なエスカレーターがあり、それに乗って上ったが、大小合わせて7基もあったのでビックりした。随分高いところに作ったのだなあと感心した。

 昼時なのでレストランへ行ったら、待っている人たくさんいたので、Kさんだけを残して先に見に行った。1号室で見ているとメールが入りレストランへ戻れと言ってきた。

 レストラン桃山は定食が1260円、ざるそばが870円などであった。他の人たちは定食、私は2食主義なのでざるそばにした。場所代が入っているのか値段は高く感じた。それにトイレットに手の乾燥機がないのに驚いた。これほどのレストランならあって当たり前なのに。

 昼食を済ませると展示物を見に行った。まず能楽堂から見た。名古屋城にも能楽堂があるがそれとほぼ似た造りであった。

 次は、秀吉の黄金の茶室を真似た黄金の茶室を見た。以前に実物を見たことがあるが、いずれにせよ趣味の悪いもので侘びとさびを重んずる茶の精神からは真逆のものである。

 2階の第一号室から3号室までは特別展で「人間国宝3人展」をやっていた。紬織の佐々木苑子さん、蒔絵の室瀬和美さん、竹工芸の藤沼昇さんの出品であった。

 紬織で作られた着物は軽そうで抑えた色彩やデザインが大変すてきで繊細な日本の美を表現していた。いずれも個人蔵としてあったが実際に着られることがあるのかと思い、どんな人が着ると似合うかと想像しながら見た。

 蒔絵も精巧に作られデザインも素晴らしかった。今では床の間の置物ぐらいに使われるのであろうが、もともとは実用的な物であったはずだ。でも、大名とか商人とか裕福な人が使ったのであろう。

 竹工芸も精巧で素晴らしいものであった。東京の竹製品店で実用的な竹細工を見たことがあるが、こちらは工芸としての竹細工で、その技術も大したものだと感心をして見た。

 2階の他の部屋は、茶の湯道具展を開催中であった。家康、伊達正宗など大名や千利休、小堀遠州などの茶道具が展示されていた。茶釜もいろいろな形があり、水差し、茶器、杓子など古い道具が各種展示されていた。 

 1階では、奈良時代から江戸までの小さな仏像、竹下夢二など大正期の有名画家のものや伊東深水などの美人画が展示されていた。

 外に出て茶庭や尾形光琳屋敷を復元したものなどを見た。

 美術館から伊豆の海の眺望が素晴らしく、源実朝の短歌を思わせるものであった。沖に見えるのは初島だと思ったのだが、以前には覚えていたあの有名な短歌がどうしても思い出せなかった。ネットで調べてやっと思い出した。

 箱根路を我が越えくれば伊豆の海や沖の小島に波のよる見ゆ

 ところでMOA美術館という変わった名称は、創立者の岡田茂吉氏からとったもので、Mokichi Okada Associationの略だそうだ。

  http://www.moaart.or.jp/about/

 

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             尾形光琳屋敷

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2013年9月 2日 (月)

緊急入院で分かったこと二つ

 8月の始めごろから微熱や咳をがあった息子が、近所の医者に行ったところ風邪と言われ薬を飲んでいた。それでも少しもよくならなかった。

 10日の夕方近く急に悪くなったが、土曜日でどこの医者もやっていなかった。たまたま勤め先の近くのK病院に病状を訴えたら診てもらえることになった。診察の結果肺炎になっており、即入院となった。

 咳がひどくて熱が39度以上あり、何も食べられない状況であった。その病院に6日いたが食欲は全くなく、症状が悪くなるので、病院は転院を勧めて、専門の医療が整っているD病院を紹介してくれた。

 それでそちらの病院に転院をしたが、なかなか肺炎の特定ができなかった。最悪の場合結核かもしれないということであった。

 転院して薬が変わり、それが効いたのか熱が下がり始めて、食欲も出てきた。点滴での栄養補給は必要なくなった。D病院で6日めに幸いにも退院できることとなった。心配した結核など悪性の肺炎ではなく普通の肺炎であった。過労がもとで悪化したものと思われた。

 入院費の支払いにK病院に行ったら、保険の3割負担で17万円余りであった。その半分以上は差額ベッド代であった。私は、何とか安くする方法がないか尋ねた。頭に高額医療費の補助があることを覚えていたからだ。

 すると病院は「健康保険の高額医療認定証」を取るようにと言って申請用紙をくれた。それで直ぐに手続きをすると、2日後には認定証が送られてきた。

 それを持ってK病院へ行き支払いを済ませた。差額ベッド代と給食費はどうにもならなかったが17万円が15万円余になった。 私は入院したときにこういう制度があることを教えて欲しかったと言ったが病院の答えは曖昧であった。D病院でもこの制度のことは教えてくれなかった。私はどうしてだろうと不思議であった。

 D病院の支払いでも認定証を提示したので約2万円安くなった。ちなみに差額ベッド代は、1日につき、K病院は8500円、D病院は4500円であった。

 この緊急入院で分かったことは、差額ベッド代が大変負担になるということと高額医療費には軽減措置があることであった。

 病院で申請書を貰って送ればすぐに認定証が送られてくる。もし、支払った後であれば、区役所に手続きをして払い戻しをうけるのだが時間がかかるのが欠点だ。

 私自身はこれまで何度も入院をした経験があるが、いつも大部屋だったので保険の範囲であった。ところが今回の場合のように、差額ベッドに入らなければいけないような疾患の場合はその費用が高額になる恐れがあるということだ。

 日頃そういう事態に備えて貯金をしておくか、民間医療保険に入っておけばいいがそうでなければどうしようもない。

 アメリカの医療保険やガン保険などは高額医療に備えて入るように宣伝をしている。しかし、保険については説が分かれている。保険に入るより貯金を勧めている人もいる。私は医療保険には加入していない。

 

 

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2013年9月 1日 (日)

珈琲は体に良いのか、悪いのか?

 8月26日の朝日新聞朝刊の囲み記事に「コーヒーは1日3杯までに」と書いてあった。これは米国のサウスカロライナ大学などが米医学誌に発表したのだという。

 その内容は、疫学調査の結果、毎日4杯以上のコーヒーを飲む55歳未満の人は、飲まない人に比べ、死亡率が高いというのだ。週に28敗以上飲む男性は死亡率が1.5倍、女性では2.1倍だという。それで「若い人は一日3杯までに」と注意を呼び掛けているのだそうだ。

 4万4千人の人対象に書面で尋ね、その後17年ほど死亡記録などを調べたのだという。

 私は、朝食がパンの時には妻がコーヒー豆を挽いてドリップで淹れてくれる。その1杯が美味しい。コーヒー豆は、行きつけの「名古屋ビーンズ」で毎月まとめて買う。

 ときどき簡易ドリップ式の安物コーヒーを飲むこともあるがそれを合わせてもせいぜい日に2杯である。

 知人と外で会うときは必ずホットコーヒーを飲む。一番飲むのがCAFE VITAでモーニングを食べるときだが、それでも2杯と少しである。

 これからいうと私の場合は3杯以下に収まっているから問題はないといえる。それに警告しているのは、55歳以下の人たちを対象にしているから年齢からいってもOKである。55歳以上では変化はなかったという。どうして違いが出るのか知りたいところだが何も触れていない。

 ところで記事では「コーヒーは世界でもっともよく飲まれている飲み物の一つだが、健康への影響は分かっていない」と書いている。

 世界保健機関(WHO)の国際ガン研究機関は1991年、コーヒーを膀胱がんの発がん可能性がある物質に分類したという。

 先ほどのサウスカロライナ大の疫学調査と異なる疫学調査結果を、同じ米国の国立保健研究所(NIH)が昨年に出した。

 それは50歳から71歳の男女40万人対象の調査で、コーヒーを1日3杯以上飲む人の死亡率は1割ほど低いというのだ。

 以前にコーヒーを1日5杯以上飲むとよいとどこかのテレビの健康番組で聞いたことがある。それ以来私の知人で毎日5杯以上飲んでいる人がいる。

 NHKの「ためしてガッテン」では、コーヒーを寝る前に飲むとリラックスして眠れる働きがあり、勉強の時には逆に興奮して眠気を防いでくれると言っていたのを思い出す。

 よく、寝る前にはコーヒーを飲まない方が良いというが、NHKは逆のことを言っていたのだ。私は夜寝る前にコーヒーを飲んでも眠れないことはない。

 一番困るのは、コーヒーの効果について全く逆の説が存在することで、どれを信じればよいのか分からないことである。

 何事もほどほどにせよということか。

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