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2013年8月 5日 (月)

中国のひどい公害、癌症村、ゴミの山

 7月31日のモーニングサテライトで中国の公害問題を取り上げていた。

 まず、あの有名な西湖がある杭州市付近を流れる銭塘江の汚染である。この河の近くのある村では癌で死亡する人が70%もいるということであった。中国の環境問題活動家は、「癌症村」と呼んでいた。このような癌が多発する村が他にもたくさんあるそうだ。

 その村に取材に入るとき厳しくチェックされた。そして地方政府は癌の死亡率は一般と変わらないという分厚い文書を取材した記者に渡していた。

 記者は、その村で10年以上も前から公害対策を地方政府に訴え続けている一人の女性を訪ねた。その人は銭塘江の水をペットボトルに集め政府に持って行ったが全く聞き入れなかったという。ボトルの水は汚く濁って色もさまざまであった。

 女性の案内で銭塘江の汚染現場に行くとき、環境局の車が尾行していた。彼女の携帯も盗聴されていると話していた。

 中国では住民が政府に訴えても無視されることが当たり前で、以前にもNHKでシャドーバンキングを扱った番組で、土地や住居を強制的に収用された住民を扱っていた。その時も、盗聴や尾行や監視は当たりまえのことだと言っていた。

 銭塘江といえば、海の水がものすごい勢いで逆流することで有名である。私は以前に銭塘江に行ったことがあるが、海のような大河の水が泥のように濁っていたことを覚えている。

 水の汚染は工場からの排水によってであり、その水に危険な化学物質が大量に含まれているのだ。しかし、政府の説明では人体に安全な程度まできれいにして河に流しているというのだ。それは真っ赤なウソであることは間違いない。

 番組では、もう1つの公害を取り上げていた。同じ浙江省の温州市の近辺である。温州市といえば新幹線鉄道事故で有名になったところだ。

 その辺りではゴミが大問題になっていた。ゴミの焼却施設がないためどんどんと山積みにされているのだ。生活の向上でゴミは増える一方なのにその処理が放置されているのだ。

 農村地帯ではゴミの山から沁み出した有害化学物質で土地が死んで農作物が作れなくなったところもあるという。作物を作れないのはいいとして、作物が作れる農地が問題だと思う。有害物資を根から吸い込んだ作物が汚染をされ、それが食べた人の人体に入ることが恐ろしい。

 中国ではゴミの焼却設備が殆ど造られていないという。あれだけ経済発展をし、大きなビルを次々に建てているのだ。なぜゴミや工場排水の問題に取り組まないのであろうか。

 ひどいのは住民が窮状を訴えても取り上げてもらえないことだ。何事も金次第の中国では工場側から多額の金が流れているのであろう。それで垂れ流しも大目に見てもらっているのだ。

 

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コメント

 日本から中国へ行っている合弁企業の工場でも公害対策をおろそかにしているのでしょうか。知りたいところです。

水の汚染と並んで、中国の大気汚染はさらに深刻である。中国で発生したPM2.5(主に呼吸器系に有害な微小粒子状物質)が偏西風に乗って日本列島に飛散するなど、最近では国境を越えて汚染が拡がっているのは周知のことである。しかしながら、よく考えてみると、中国の工業製品が安いのは勿論、人件費の安さもあるが、中国の環境基準が企業に甘く(実質ざる法?)企業が公害防止に殆どお金をかけていないことも大きい。そのことを承知で中国に進出し、物を作らせている先進国は中国の環境汚染に間接的に手を貸していることになる。ユニクロの安い衣料を着る時、我々はそこまでの想像力を持つ必要があるのではないか。

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