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2013年8月27日 (火)

福島第一原発での汚染水流出は深刻

 東京電力福島第一原発での、放射能汚染水の流出が止まらず、対策もうまく行かず苦慮している。

 汚染水の流出は、3か所で起きている。その1は、汚染水を保管したタンク群の中から発生しているが、1日300トンもあり、ストロンチューム90などベータ放射線を出す物質が1リットル当たり8000ベクレルと極めて高濃度で検出された。(毎日新聞20日)

 その2は、タンクからの流出よりさらに深刻な、1~3号機周辺の汚染地下水が直接海へ流れ込んでいることである。政府は1日300トン流出していると試算している。

 重大なのは東電がタンクを巡視する際の点検記録を作ってなかったことだ。東電の汚染水管理が如何にずさんであったかが明らかになった。そのため大量の汚染水流出を防げなかったのだ。

 その3は、坑道の溜まった超高濃度の汚染水が1日あたり10リットルほど直接海に流れ込んでいるということだ。 

 こうしたことから、福島第一原発の港湾内で採取した海水のトリチウムの濃度が1週間で8~18倍に高くなったと東京電力が発表した。港湾外への放射能汚染の拡大が進んでいるとみられている。(朝日新聞24日)

 問題は、汚染水の保管方法を見直すべきだという指摘にも抜本的に解決する対策が見いだせないでいることだ。1日400トンずつ増え続ける汚染水を減らそうと汚染される前の地下水を汲みあげる「地下水バイパス」もうまくいきそうもないようだ。

 タンクにためた汚染水の放射能濃度を下げる試みも行われているが、こちらも思うようには進んでいない。

 そうした中で汚染水は毎日増えていくばかりである。保管するタンクを置く場所もなくなってきた。

 八方塞がりの放射能汚染水対策である。放射能はウイルスより厄介である。ウイルスは殺せば除去できるが、放射能は半減期が来るまで残り続けどうしようもないからだ。福島第一原発だけでも大量の核廃棄物があるからこれからも放射能は出続けるのだ。

 こういう厄介な原発を安全だと言いくるめて来た自民党政権の責任は重大であるが、全く反省の色がない。それどころか海外に原発を売りこんでいるのだ。福島原発の事後処理に手をこまねいているというのに、どうして平気インドやトルコなどにセールスに行けるのか安倍首相の無神経さは理解に苦しむ。

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コメント

 サンデーモーニングで岸井氏が「このままでは海へ流すしかない」と指摘していました。英国など海外でも大変憂えています。

投稿: らら | 2013年8月27日 (火) 13時42分

国内の原発の再稼働を早期に実現するため、また海外に原発を売り込むためにも福島の原発事故を過小評価することが自民党政権の暗黙の了解事項であったが、ここへきてそれでは覆い隠せない事態となったというべきなのか。このような事態が参院選挙の前に報道されれば、選挙結果もあれほどの自民党の圧勝はなかったかも知れない?何らかの情報操作があったのではと勘繰りたくもなる。高市政調会長の「原発事故で死者なし」という問題発言も安倍総理を始めとする原発推進派の本音を代弁したものと思わざるを得ない。

投稿: Toshi | 2013年8月27日 (火) 06時40分

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