シリア爆撃に反対!
アメリカのオバマ大統領はシリアの内戦で政府側が化学兵器を使ったという理由で爆撃をする準備をしている。
火曜日にそのニュースが報じられると、地政学的リスクという理由で、日本、米国、ヨーロッパなどの株価が下落した。
最初、英国が米国と一緒になって攻撃をすると言われていたが、30日朝のBBC放送で英国議会はシリアへの爆撃に反対をしたと伝えられた。それで当初は爆撃をすると言っていたキャメロン首相も英国の参加しないと言った。
英国でもフランスでもドイツでもシリア爆撃については過半数以上の国民が反対だと新聞に出ていた。当然のことだと思う。
特に英国では、先のイラク戦争のとき、ブッシュ元大統領の言うことを信じてイラク攻撃をしてフセインを倒したが、「大量破壊兵器」は存在しなかったことが判明した。その苦い経験が思い出されるようだ。
イラクへの攻撃の理由は、フセインが大量破壊兵器を隠しているということであったが、それはガセネタであったことが判明し、後にブッシュ自身それを認めざるを得なかったということであった。
今回のシリアへの爆撃では、米国は化学兵器使用の証拠を得ようとしている。国際連合も調査団を送り調査している。
果たしてどんな調査結果がでるかわからないが、強国が力ずくで他国を攻撃するということはやってはならないことである。アメリカは過去に何度もそれをしてきた。
ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタン・・・たしかアフリカのどこかへも介入したはずだ。世界の警察を自称しての行動だが非常に傲慢な身勝手なものである。
結果として米国自身が大変な苦労をし、戦争に参加した兵士たちは重大な後遺症に苦しめられている。
シリア爆撃はミサイルによって行われると言われている。かなり精度が高く、ピンポイントでの攻撃が可能という。しかし、同じことはイラク戦争、アフガニスタンでも言われたが、多くの無実な市民も捲き込んでしまった。
シリア爆撃には米国内の世論も反対が多数と言われるのがせめての救いである。世論の力に期待したい。
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ロシアはシリアに権益がありますから、シリアをサポートしています。オバマに反対なのは当然でしょうが、プーチンが他国を攻撃するのは侵略だと言ったのはその通りだと思います。
オバマが大量破壊兵器は許せないと言っていますが、ブッシュと同じです。イラクの教訓を思い起こすべきです。今回は反対の国が多いのが救いです。
投稿: らら | 2013年9月 8日 (日) 10時10分
>軍備を拡張するだけでなく、それを消費しなければ軍需産業は儲かりません。
軍備は老朽化したら廃棄されますので、消費せずとも軍需産業は防衛予算さえ付けば儲けられます
戦争などしなくても大規模演習すれば兵器は消費できますし
そして現在、米国はイラク・アフガンで兵器を消費し予算を使った反動で、大規模な軍事費削減を行ってます
兵器を消費しすぎて軍需産業に回ってくる予算が減ってます
投稿: | 2013年9月 8日 (日) 05時07分
>ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタン・・・たしかアフリカのどこかへも介入したはずだ。世界の警察を自称しての行動だが非常に傲慢な身勝手なものである。
湾岸戦争はイラクのフセインが、クウェートを武力によって侵略したのが始まりです
湾岸戦争まで米国を非難するのはどうかと思いますが
朝鮮戦争では米軍が軍事的に助けなければ、韓国は地球上から消滅していましたし
もっとも、そうなれば38度線が消えて北朝鮮による朝鮮半島統一が成されていましたので、民族分断の悲劇は無くなりましたが
米国の空爆を非難するのも結構ですが、米国が計画してる空爆より何倍も酷い市街地への無差別爆撃をしてるアサド政府を非難しないのも疑問です
政府側は市街地へクラスター爆弾やナパーム弾を使用するなど、多数の一般市民が犠牲になるのを承知で行い多数の犠牲者を出してます
化学兵器を使用したかどうか関係なく、すでにアサドによる一般市民への虐殺が起きてます
日本の平和団体などは米国の空爆には異常なくらい反応しますが、それ以外のロシアのチェチェン・グルジア空爆やアサド政権の空爆にはほとんど関心が無いのでしょうね
投稿: | 2013年9月 8日 (日) 05時02分
シリアはイラン経由でケッシュ財団の技術を受け取ったから攻撃されている。
http://sunshine849.blog.fc2.com/blog-entry-106.html
このようにケッシュ財団の技術を使えば米軍機を無傷で鹵獲することもできる。
これを潰したいイスラエルが必死にシリアを攻撃しているにすぎない。
日本も去年11月にケッシュ財団から原発問題やエネルギー問題を解決する技術を受け取っているが未だに政府に隠蔽され続けている。
ケッシュ財団の技術が表に出れば世界平和も実現され、環境問題や食料エネルギー問題などは全て解決する。
ケッシュ財団の詳細については
http://www.onpa.tv/2013/08/11/1893
http://sunshine849.blog.fc2.com/blog-entry-118.html
http://blog.goo.ne.jp/narudekon/e/a614779c0fb09de38540b4e86e5c99da
を参照されたい。
投稿: erstea | 2013年9月 4日 (水) 06時09分
ご指摘の点はその通りだと思います。軍備を拡張するだけでなく、それを消費しなければ軍需産業は儲かりません。
投稿: らら | 2013年9月 1日 (日) 16時59分
アメリカは自由と民主主義を標榜する正義の国であり、他国に対しても、国民を抑圧し自由を奪う体制は権力の座から引きずり降ろされるべきだとの国家のポリシーがある。多くの人々はこれを是として支持を与えてきたのである。確かにこれを全面的に否定することはできない。が、ものごとには表と裏、建前と本音がある。アメリカは巨大な軍産複合国家であり、軍需産業はアメリカ経済に深く根をはり、軍需産業の維持、発展なくしてアメリカ経済は成り立たない構造になっている。誤解を恐れずいえば世界が完全に平和になり軍備を必要としなくなっては困るのである。日本も集団的自衛権を容認し、アメリカと共同歩調をとるということは、日本を取り巻く軍事的脅威に備えるということだけではなく、当然産業界からの要請があることも想像に難くないと思う。
投稿: Toshi | 2013年8月31日 (土) 08時17分