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2013年7月27日 (土)

TPP交渉初参加の会合が終了したが、

 日本が初参加したマレーシアでのTPPの交渉が終わった。日本は11日間のうちたった2日半参加できただけである。

 遅れを取り戻そうと93人の大交渉団を送り込んだが参加の遅れは否めないようだ。一番の障碍は、情報が開示されないことだ。日本以外の早くから交渉に参加して来た国も、秘密保持を盾に何も言わないという。だから交渉団が情報がどれだけ得られたか心配である。

 マレーシアに乗り込んだ経団連や農協関係など約10団体に対しても、政府関係者は「秘密保持契約」を盾に「言えない」を繰り返したという。

 TPPは国民のこれからの生活に直接かかわる、農業、食の安全、保険、医療、知的財産などさまざまな分野に大影響をするのだ。その交渉を秘密裏に進めているのだ。

 以前からTPP反対を唱えてきたJAは、26日の新聞の1面を使った「TPPで喜ぶのは誰だろう?」と題する意見広告を載せた。私に言わせれば、遅きに失した。意見広告をするなら選挙中にやるべきであった。それをしなかったのは、JAは自民党を応援したからである。

 TPP反対と言いながら、自民党を支持し応援するという矛盾した行動をとったのだ。

 「様々な分野において、米国にとって都合のよいルールを他国に押し付ける性格の協定になりつつあります」と書いているが、「なりつつある」ではなく、まさに米国の狙いはそこにあるのだ。

 誰かが米国の新しい植民地主義だと言っていたが、例えば「食の安全」でも、残留農薬の基準を低くして米国から農薬まみれの食糧を輸入させるとか、食品添加物の認証手続き、遺伝子組み換え食品など全て米国に都合がよいように見直しを求めてくるのだ。

 恐ろしいのは、「ISD条項」である。投資家・企業が不利益を被った場合、外国政府を国際仲裁機関(米国が牛耳っている)に提訴できる制度である。これまで米国はメキシコ、カナダとのNAFTAでこれを行使し、いずれも勝っているのだ。これは日本の憲法や法律より上位に来るので恐ろしいのだ。

http://www.youtube.com/watch?v=qHlmCn1I1Bc

 知的財産権では、著作権が日本では50年だが、米国並みに延長させられる。それで音楽業界などは困っている。薬の特許の期間も米国が主張するように長くされると新興国や途上国では薬代が高くなるので困るのだ。

 TPP参加について政府は国民に情報を提供せず、極秘のうちに交渉を進めており、気が付いたら米国の思うつぼにはまっていたということになるのは真っ平御免である。

 

 

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コメント

 講演の冒頭で、今の日本では本当のことは隠されていると述べています。情報公開が言われる中で大事なことは隠すのは許せません。

投稿: らら | 2013年7月27日 (土) 08時31分

ブログに引用されているサイトをクリックすると、孫崎享氏の登場する講演でした。彼は気骨の元外務官僚であり、私と略、同じ世代なので彼の最近の言動に特に関心を持っています。たまたま彼の著作の「戦後史の正体」という著作を読んでいます。
図書館にオーダーしてありましたが、半年以上待ちました。隠れたベストセラーなのでしょう。まさかと思われる驚愕すべき事実?が書かれています。彼の経歴や情報収集力からして十分説得力がある内容に思えます。外務官僚出身であれば華麗なる天下り先は枚挙にいとまがないのに、天下り経験ゼロだそうです。外交評論家と言えば元外交官で雅子さんの元上司、岡本行夫氏があまりにも有名ですが、孫崎氏のようにものごとの本質をズバリ直言してくれる人物がいることに驚きと感動を覚えてしまいます。

投稿: Toshi | 2013年7月27日 (土) 08時17分

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