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2013年7月23日 (火)

自民党が圧勝して―次に来るものが怖い

 注目の参議院選挙は自民党の圧勝に終わり、公明党を含めると与党は76議席を獲得した。非改選を加えると安定多数の135議席となり、いわゆるねじれもなくなって与党は欣喜雀躍である。憲法改定を提案できる2/3にはならなかったが、あと僅かなので工作をして96条改憲をするつもりのようだ。

 参議院選挙はあと3年間はないから、それまでは安倍政権は安定する。石破幹事長は全ての懸案をスピードを上げてやっていくとNHKで話していた。

 安倍首相は、選挙中はアベノミクスと経済ばかり話して、大事な憲法改定、TPP、消費税、社会保障、原発、沖縄基地については殆ど触れなかった。しかし、選挙で圧勝したことです全てが白紙委任されたとしてがむしゃらにこれらの重要問題を進めるであろう。

 中国や韓国、そしてアメリカも、安倍首相が歴史認識で更に強硬な態度に出るのではないかと懸念を示したそうだ。私も心配をしている。

 日本は今日からTPP交渉に参加できるのだが、以前に書いたように、ほとんどの重要な議題は決められたあとである。安倍首相は、聖域を守ると言っているが果たして可能なものか疑わしい。

 TPPでアメリカの思う通りになれば、日本は農業も医療も保険も著作権も何からなにまでアメリカの言いなりにしなければならなくなるのだ。

 96条から憲法を改定することもいよいよ本格的に動き出すであろう。石破幹事長は自民党の長年の願いだと言っている。

 原発は既に再稼働に向けて進んでいるし、安倍首相自身がインド、トルコ、などを回って原発を売り込んでいる。

 安倍政権は弱者切り捨て路線であることがはっきりしている。現在2000万人以上いる非正規雇用者は今後も増加すると言われている。生活保護基準の切り下げや厳格化も進められている。介護保険料値上げや年金の減額も予定されている。

 アベノミクスの恩恵を受けているのは、大企業と富裕者だけである。大多数の国民はますます厳しい生活を余儀なくされるのだ。

消費税の増税も待ったなしである。さらには安倍首相が執念を持っている教育への管理統制強化も行われるであろう。

 今回の選挙で、一隅の灯りとなったのは、東京、大阪、京都で共産党が議席を獲得して議案提出権を得たことであり、東京で原発反対を掲げて山本太郎氏が当選したことである。また、沖縄では社会大衆党の糸数氏が当選をして、唯一自民党の完全試合を阻み、沖縄の基地問題で一石を投じたことである。

 惨敗した民主党、生活の党、緑の風は今回の政治状況を作り出した元凶であることをしっかりと受け止めるべきである。

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コメント

 ご指摘の通り、自民党内には安倍首相に物言いができる人がいなくなりました。一枚岩といえば格好良いですが、やりたい放題になり、外国が憂える右傾化が進み、国民の生活の不安が増す・・・。まさに歴史的ターニングポイントになりましたね。

昔の自民党はこれだけ多数を占めると、党内に主流反主流、中間派ができて、多士済々、ポスト争いもさることながら政策めぐっても侃々諤々の議論がなされたものだが、今は執行部の力が圧倒的に強くなってしまった。これは執行部に逆らえば公認を得られない小選挙区制の弊害でもある。また野党時代、少数になった自民党は政策に関して純化路線をとったことも柔軟さを失った原因になっている。執行部にとっては従順な新人議員の方がうるさ型の議員より余程、扱いやすいであろう。この際、数の力で、一瀉千里、諸懸案をどんどん通していくと思われる。国民は結果的にはこのことを容認してしまったのだ。日本の将来にとって大きなターニングポイントになることは必至である。

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