復興予算流用がどうして平気で行われるのか理解できない
7月3日の朝日新聞に、「戻らない復興予算」という見出しで、東日本大震災の復興予算が自治体などの「基金」を通じて被災地以外で使われている問題を報じた。これについては、以前にもblogで取り上げたことがあるが、余りにもひどいことで腹が立って仕方がないのでまた書く。
小見出しで、「流用1兆円、返還請求は1000億円」とある。政府が2011年度~12年度に約17兆円の復興予算をつけたが、昨年秋に被災地以外への流用が2兆円に上ることが判明した。それで被災地以外では使えないようにした。
ところが、他に自治体などが管理する23基金に配られた1兆1570億円が流用されていたのだ。
しかし、すでに9割近い1兆142億円は5月末までに使われていたり、関連予算を決めてしまって返還が難しいという。結局、復興庁や財務省は1017億円だけ変換するように求めるというのだ。
前回は復興予算が山口県のユルキャラなどに使われた例が出ていたが、今回は鹿児島県いちき串木野市がジャンボタニシを駆除するのに使った例が出ていた。
本来は被災地の復興関係に使われるための予算が、どうして目的外の、どうでもよいことに使われたのか、全く理解できないことである。
税金を使い、さらに国の予算の半分は国債で賄われているなかである。国や地方の借金は増えるばかりで1000兆円にもなるのだ。金がないから国債に依存しているのだ。
予算は厳密に無駄なく使われるべきであるのは小学生でも分かることである。それなのに政府は自治体に金を配ったら後はよきにはからえでは、金が幾らあってもたまったものではない。そんなずさんな予算の使い方が放置されているのは許せない。
参議院選挙が始まったが、有権者はこうしたことも判断の材料に入れて、投票先を決めるべきである。
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