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2013年6月22日 (土)

スタンフォードの自分を変える教室を読んで―⑤―脳を鍛える

 この10年の間に神経科学者たちが発見したところによると、脳は経験したことを見事に学んで身について身につけるという。

 毎日数学をやれば、数学に強い脳になり、心配ごとばかりしていれば、心配しやすい脳になる。繰り返し集中すれば、集中しやすい脳になるというのだ。

 繰り返し行うことで、そのことに対処しやすくなるだけでなく、脳自体が変化していく。筋トレのように、脳の一部の灰白質が増強されるのだという。(P.49)

 ジャグリングを習っている人の場合、脳のなかで動く物体を追う領域の灰白質が増加する。脳の領域間の連絡も密になり、情報をより速く共有できるようになる。

 スポーツにしろ、芸事にしろ、練習が大事だと言われるが、脳の働きの強化と考えれば、なぜ大事なのかがよく理解できる。

 しかし、それだけでなく、脳を鍛えることによって、自己コントロールを強化することができる、という科学的な証拠が増えてきているという。

 簡単でいい方法は、「瞑想」だという。神経科学者の発見によると、瞑想によって、脳が瞑想に慣れるだけでなく、注意力、集中力、ストレス管理、衝動の抑制、自己認識といった自己コントロールのさまざまなスキルが向上するそうだ。

 定期的に瞑想を行う人は、前頭前皮質や自己認識のために役立つ領域の灰白質が増加するという。(P.51)

 日本では禅で瞑想が行われるが、禅僧の脳はきっと素晴らしい発達をしているに違いない。またインドではヨガで瞑想が行われるが同じことが言えるであろう。私の推測では、禅の瞑想はヨガから取り入れたのだと思う。インドの古代からの智慧は大したものだと思う。

 瞑想→脳を鍛える→灰白質の増強→自己コントロールスキルの向上・・・・という図式になるのであろうか。

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コメント

 瞑想して心静かにすると脳に良い影響が出るのが科学的に証明されたのですから心強いです。

以前義父の亡くなった時禅寺に写経を月に1度ですが、義母と二人で書きに出かけたことがありましたが、確かにお寺の落ち着いた雰囲気に心が落ち着き物事を穏やかに受け取れる自分になれました。

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