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2013年6月10日 (月)

時の記念日

 今日は時の記念日である。でも、時の記念日ということを意識させられることは戦後なくなったように思う。久しぶりに意識したのは、昨日の天声人語を読んだからである。

 私が子どもの頃は、6月10日が来ると毎年「時の記念日」であると言われ、時間を大切にするように教えられたものである。時の記念日は、天智天皇が皇太子時代に漏刻を作り、天皇になってから漏刻を整備したといわれることにちなんだものだ。天智10年4月25日がグレゴリオ暦で6月10日に当たることからこの日が時の記念日とされたという。

 戦後は余り触れなくなったのは、私の推察では小学校で日本歴史や修身を教えることを、GHQ(占領軍総司令部)によって禁止されたことと関係があるように思う。

 時間について最近感じることは二つある。1つは誰でも年を取ると感じることだが、時間が経つのが大変速いということである。光陰矢の如し、朝に紅顔の美少年、夕べには白骨となるなど中国の古諺は時の速さを的確に表現している。

 小学校を卒業する頃までは時間は長く感じられたが、それ以後は年々短くなるばかりで、60歳、70歳と過ぎてくるとどんどんと加速する。

 そのことと関連があるのかどうか、二つ目は時間がないと感じることである。退職して生計のために働くことがなくなり、趣味やボランティアなどやりたいことに時間を使うようになった。毎日はたっぷり時間があるはずである。ところが何故か時間がないと感じるのだ。

 勤めていた頃は、毎朝決まった時刻に出勤し、夕方までみっちりと働き、さらに帰宅後も抱えてきた仕事をやるという毎日であった。それなのに釣りに出かけたり、映画やコンサートに行ったり、旅行に行ったりしたし、研究会に参加をして本も読み研究をした。新聞も読んだし、テレビも見た。いくつかの趣味ももっていた。

 ところが退職後は、釣りはやめてしまったし、映画にもあまり行かなくなった。新聞も昔ほどは読まなくなった。見たいテレビは録画をしておくが、たまる一方でなかなか見る時間がない。24時間という時間は昔も今も同じである。それなのに時間がないと感じるのは年を取って体力や気力が衰えてきた証なのであろうか。

 毎朝4時半前後には起床し、夕方9時前には就床することにしている。その間の16時間ほどが動ける時間である。その中で、やることが決まっているのはウオーキングが1時間、洗顔トイレ入浴などが1時間程度、食事が80分前後、朝の連続テレビ15分、語学番組40分といったところである。それにこの3年半はblogを書くのに1時間余りとられるようになった。

 最近はアクティヴな女性が多いから私が関係するクラブやボランティアの女性はみなたくさんの趣味を持ち、フィットネスクラブに通い、家事をこなしている人ばかりである。そのエネルギーには感心するばかりだ。どうやって時間を編み出しているのだろうと思う。

 人生の残りの時間が秒読みになってきた。さて、時間とどう付き合えばよいのか。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

 有難うございます。年金生活で有り余った時間と思いきやそうではないというのは、忙しい人ほど時間を上手に使うということかもしれません。

 ジャネーの法則は初めて知りました。私たちも経験的にはそう感じていることを数値化しているのですね。

ここに書いてあることは、最小限のことでしょう、1日にこれだけのことをやれば、時間は足らないはずです。気にしないでやってください。

歳を取るほどに時間が早く感じられるのは多くの人が経験することで、私も勿論、例外ではありません。このことは心理的に十分根拠のあることで、フランスのピエール・ジャネーという心理学者が唱えたことから「ジャネーの法則」と言われています。それによりますと生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例するということだそうです。例えば50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどですが、5歳の人間にとっては5分の1に相当することになります。興味のある方は以下のサイトを参照してください。
http://mojix.org/2012/10/18/janet-law
それはともかく時間だけは万人に平等に与えられるというのは素晴らしい天の配剤だと思います。

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