またまた大暴落の日経平均―アベノミクスに引導!
5月30日の東京株式市場は朝の開始から450円ほど下げたり、270円ほどまで戻したりとおかしな動きをしていた。ニュースの説明では、前日のヨーロッパ株式市場のの軒並みの下落と100円台まで進んだ円高を嫌気してということであった。
午後は外に出たので、帰宅後調べたら、何と前日比-737円の13589円で引けていた。後場はずっと下げ続けたようだ。NHKニュースによると、23日以来2000円以上も下落し、5月始めの水準にまで戻ってしまったという。
夕刊には、やはり欧州市場の軒並みの下落と100円台まで進んだ円高が原因と書いてあった。一時は東証一部上場企業の9割の株価が値下がりしたと書いてあるが、夕刊では終値までの様子は分からない。インターネットで調べたら、値上がり銘柄は62銘柄、値下がり銘柄は1640銘柄であった。
「米国の金融緩和が縮小されるとの警戒感から、投資家がリスクを避ける姿勢を強めている」との見方がある。と解説してあっるが、この解説は朝のモーニングサテライトで前日の米国市場が102$下げたときに使われた説明と同じである。
「米国の経済指標は堅調な内容が続いているため、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融市場にお金を流し込む緩和策を縮小させるという観測が広がっている。」と、夕刊には書いている。
それも関係がないとは言えないが、週間誌が書いたようにアメリカのヘッジファンドが日本株の暴落を仕掛けて来ているというのが当たっているように思う。それはとりもなおさず、アベノミクスの終焉を示唆するものだ。しかし、インターネットなどで調べてみても日本では、まだ誰もそれに言及してはいない。推察するに、今、アベノミクスの破綻に言及するのはマスコミにとってはタブーだからだ。
円安の進行で電力、石油関係、小麦粉などが値上がりをしてパンやうどんなどの関連した商品も値上がりをしている。安倍政権が目指す2%の物価値上げは達成しそうな感じである。
その一方で給料は一部大手企業以外は、上がっておらず、生活は苦しくなる方向である。アベノミクスの第3の矢と言われる成長戦略がどうなるかが問題だと言われるが、ウオール街では懐疑的であると言われる。だから、日本株を売り込んできたのであろう。
中国も政府系シンクタンクの経済専門家は、「アベノミクスの本質は、金融による経済回復で、実体経済の根本的な改善には無益」とし、金融政策に依存した日本経済の回復が「長続きしないことを株価暴落が宣告した」と断じたいう。
明日から6月に入り、週刊ポストなどが予測するように6月大暴落に向かうのかどうか予断を許さない状況になってきた。機械のおかげと言った麻生財務相も気が気ではないと思うのだが。
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コメント
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blogを覗いていただき有難うございます。ここしばらくは方向性のない市場の動きになりそうです。
投稿: | 2013年5月31日 (金) 18時00分
はじめまして、ブログ楽しく読ませて頂きました。
坪江といいます。
暴落して安値で日本の企業がまた買われてしまうんですね。
投稿: 坪江 | 2013年5月31日 (金) 10時40分
ヘッジファンドはアベノミクスをうまく利用して円安、株高に導き、利益確定で一気に売って来たのではないでしょうか。日本はしてやられたというべきでしょう。
投稿: らら | 2013年5月31日 (金) 08時42分
5月19日のサンディモーニングで寺島実郎氏が今の株高は外人(ヘッジファンド)の大量買い(確か6割を占める?)によるところが大きい。彼らは煽るだけ煽っておいて、高値で売り抜けることが目的なので、いずれ暴落する可能性が大きいと言っていた。私もそのようには思っていたが、まさかこれほど早くその日?が来るとは予想外だった。しかし彼らは参議院選挙は関係がないし、そもそもいかに日の出の自民党といえどもマーケットを完全に左右することはできるはずはないのである。私の場合は塩漬けの少々の株が騰がったと喜んでいた程度だが、聞くところによると、このところの株高基調で新規に株に手を出した一般サラリーマンや主婦も多く、高値掴みをしてしまい、青くなっているとか?金融緩和で放出された大量のマネーはとどのつまりヘッジファンドにかすめ取られていくのであろうか。今の急激な下げ相場がしばしの調整局面であることを切に願いたいが、、?
投稿: Toshi | 2013年5月31日 (金) 06時10分