お上りさん東京へ行く③―上野公園、レオナルド・ダヴィンチ展
2日めは婿の案内で上野公園へ行った。婿は東京の地理や食べ物に詳しく素晴らしいガイドである。
上野駅で降りると、休日で好天なので大変な混雑であった。押し出されるようにして外へ出るとそこが上野公園であった。東京文化会館があった。すぐそばに国立西洋美術館があり、「ラファエロ展」をやっていた。国立美術館には働いていた頃来たことがある。
上野公園は木がたくさんあり新緑が光に輝いていた。それを楽しむ人々が続々と歩いていた。スタバともう1つのコーヒー店は木造の洒落た建物だったので意外であった。人が並んでいたのでコーヒーは飲まなかった。
しばらくすると上野動物園の入口があり、子ども連れで賑わっていた。その右手の方に目指す東京都美術館の茶色の建物があった。前の広場に球状の大きな鏡があったのでそれに映った写真を撮った。
中に入るとロッカーに荷物を預けて身軽にした。館内にはたくさんの人がいた。「レオナルド・ダ・ヴィンチ展天才の肖像」は4月23日から6月30日まで開催されている。入場料は1500円であった。会場入口で音声ガイドを500円で借りた。
音声ガイドは、小さな写真の載ったシートの、該当の写真か番号に、太いペン状のもので触れると説明が流れるという優れものである。前日見たテレビで、浅草では外国人向けに、この方式の音声ガイドを使っていて、大変好評であると言っていた。最先端の情報機器である。音声ナビゲーターは、唐沢寿明と松阪桃李が担当していた。
ダヴィンチ展は、イタリアのミラノのドゥオモの西にある「アンブロージアーナ図書館・絵画館から作品をもってきたものである。その美術館は1607年に、ミラノ大司教フェデリーコ・ボッロメオが創設したものである。そこには同大司教が個人収集した美術品やその後収集したり寄贈された数多くの作品を所蔵している。その中からレオナルド・ダ・ヴィンチに関係があるもが公開されたのだ。
ダ・ヴィンチのデッサンや構想図など画家としての作品だけでなく、建築や幾何や人体解剖など幅広い分野に興味を持っていたダ・ヴィンチの天才振りをうかがい知ることができるものがたくさん展示されていた。
さらに彼に直接的に、間接的に影響を受けた画家たちの作品も紹介されていた。ダ・ヴィンチ自身の作品の目玉は「音楽家の肖像」であった。
私にとって興味深かったのは、ルーブル博物館にあるダ・ヴィンチの作品を模写して、それを拡大し、背景に風景を付け加えた「洗礼者聖ヨハネ」であった。ルーブルの本物は女性的に描かれているがこの作品はやや男っぽく描かれていた。
ベルナルディーノ・ルイーニの「聖家族と洗礼者ヨハネ」も元の画に人物を付け加えて描かれている。
多くの画家がレオナルド・ダ・ヴィンチからデッサン、構図、描画法や光の扱いなど学んでいることがよく分かった。
会場を出ると、入口に並んでいる人の長い列があって、日本でも列ができることがあるのだと知った。
その後、館内にあるCafeでダ・ヴィンチ展にちなんだ特別のエスプレッソ入りのものを食べた。とてもおいしかった。
美術館を出てから、この日のハイライトである新装なった歌舞伎座へ向かった。銀座で降りて外に出ると歩行者天国であった。大変な人出であったが、なぜかみなせかせかと歩いていた。
妻や娘は鳩居堂に入り買い物をした。私は買うものはないので外に出て歩行者天国を眺めていた。
○上野公園に来た人々
○ダヴィンチ展限定メニュー
○ダヴィンチ展限定メニュー実物(エスプレッソをかけて食べる)
○ロダンの作品(上部に考える人)
○銀座の歩行者天国
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