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2013年5月 1日 (水)

米国主要紙からも批判された安倍首相の歴史認識

 麻生副総理を始め閣僚の靖国参拝に加えて、超党派国会議員168名の靖国参拝が、関係する中国や韓国の強い反発だけでなく、アメリカの主要紙からも批判されている。

 28日の朝日新聞は、「歴史認識、日米関係に影」という見出しで取り上げている。また、サンデーモーニングでも岸井氏が同じことを話していた。

 安倍首相が国会での答弁で、「侵略の定義は国際的にも定まっていない」と述べたことに対して、ウオールストリート・ジャーナルは、27日付の社説で、「安倍氏の恥ずべき発言によって日本は外国での友人を持てなくなる」と手厳しい批判をした。

 また、これまで社説で安倍政権を一貫して評価してきたワシントン・ポストも「今回の発言は経済政策などの成果を台無しにしかねない」と批判して、「安倍氏は歴史を直視することができない。中国や韓国の怒りは理解できる」とした。(朝日新聞)

 安倍首相の右傾化の言動については、彼が首相になってからアメリカでも懸念されてきたが、靖国問題で一気に加速したのだ。安倍首相自身は、参拝をせず真榊奉納で問題化を回避したつもりであったのだろうが、閣僚の参拝や国会議員大挙参拝を当然の行為と擁護し、さらに侵略問題について否定的な発言をしたことで”盟友”アメリカからも危惧されることになったのだ。

 アメリカでは、オバマ大統領が黙っていることに対して、「ホワイトハウスは、こうした問題は日米同盟を傷つけると明言すべきだ」(ジャーナリスト、ピーター・エニス史のような意見が出始めたという。

 サンデーモーニングで、元衆議院議長の河野洋平氏が「これまで長い間築いてきた中国や韓国との関係をどうして今になって壊すような言動をするのか」と批判していた。つづけて「日本が中国や韓国を侵略したという歴史は明白であるからそこから始めるべきだ」という趣旨のことを述べた。私は河野氏の発言はまっとうであると評価する。

 自民党が圧勝し、安倍政権誕生したことにより、国会議員の中にも歴史認識において直視できない連中が増えていることを残念だし危険だと思う。

 彼らは靖国参拝を国内問題だし、私的な行為だと矮小化しているが、現実に中国や韓国との関係を悪化させ、さらに米国からも批判される事態を真剣に受け止めて改めるべきだと考える。

 今大事なことは、中国や韓国との関係を改善し北朝鮮問題などに対処することである。私は対ロ、対中、対韓の領土問題については、日本の主張を確固として貫くべきだと考えている。しかし、その解決への入り口でつまずくような行為はしてはならない。

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コメント

Muchos Gracias for your blog post. Want more.

投稿: heel pain pads | 2013年5月 2日 (木) 16時42分

 全く同感です。元はと言えば民主党の余りにもだらしなかったことが今を招いているのです。自民党には河野洋平氏のような人はいなくなったのでしょうか。

投稿: らら | 2013年5月 1日 (水) 14時03分

昔の自民党には俗に言うタカ派からハト派まで幅広い人材を擁していた。石橋湛山、宇都宮徳間、鯨岡 兵輔等々、若い頃にはマルクス主義の洗礼を受けた
人達もいて、この人がなぜ自民党員かと思えるほどであった。そして議論が極端に一方的にならないよう常に党内のバランス感覚が機能していたように思う。今の自民党は完全にわが世の春で党内に批判勢力は見当たらない。4年前、政権を失った時、自民党は賞味期限は過ぎた。歴史的使命は終わったとか
いわれたものである。誰が4年後の現在を予想したであろうか。それにしても期待した民主党のあまりの体たらくが今日の事態を招いていしまったのはかえすがえすも残念だと思う。

投稿: Toshi | 2013年5月 1日 (水) 08時12分

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