脳梗塞に劇的に効く薬―NHKためしてガッテン22日放送
高齢になると心筋梗塞や脳梗塞などが大変心配になる。先だっては天海祐希が若いのに心筋梗塞で舞台を降板して話題になった。街を歩いていると、杖を持った高齢者をよく見かける。脳梗塞を患ったのかなあと思う。
22日のNHKためしてガッテンは、脳梗塞を取り上げた。年間20万人が発症し、5年以内に亡くなる人が40%、寝たきりや介助が必要な人が20%にもなるとか。杖をついて出かけられる人は幸せな人だ。
この脳梗塞にはt-PAという特効薬があり、劇的によくなるというのだが、ただ難点があり、発症後4時間半以内に使用しないと駄目だという。4時間半は大変厳しい数字である。以前は3時間だったから多少改善されたそうだ。
そういう訳で、t-PAが使えたケースは、僅か20万人中、1万人ほどだというのだ。この薬は、脳に詰まった血栓を溶かし、血流を復活させる力があり、大変よく効くそうだ。
4時間半という制限があるのは、血流が長く途絶えると血管に傷がつき、その時点でt-PAを使うと、傷ついたところから出血してしまうなどのリスクがあるのだという。
脳梗塞の症状には、半身麻痺、倒れる、ろれつが回らないなどがあるが、それ以外にも、舌や手先のしびれ、足のしびれ、吐き気、肩こり、脱力感、異常な眠気などがあるという。
だから、大事なことは、こうした症状が現れたらすぐに医者に行くことだというのだ。そのためには、友人や家族などに早く気付いてもらうことが肝心である。
イギリスでは、FASTというキャンペーンをやって、t-PAの使用者数を年間2000人から13000人に増やすことができたそうだ。FはFace(顔の麻痺)、AはArm(腕の麻痺)、SはSpeach(ろれつが回らない)、TはTime(時間)を指す。
ガッテン流FASTは、朝起きたら、目をつぶり、両手の掌を上むけて腕を肩の高さまで上げ、「今日もイイー天気、ココロも晴れ晴れ」と数回繰り返すといいというのだ。
腕に異常があると下がって来るそうだ。「イイーは」笑顔であり、「ココロもはればれ」はラリルレロのろれつを調べるのだ。
脳梗塞の場合、何より早期に気付き、医者に行くことが助かる道なのだ。さて、そうはいっても実際自分の身に起きたら実行できるかな?
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本当にいつ発症してもおかしくない年齢になりましたから、FASTに気を付けてfastな時間でt-paに間に合うようにしたいです。
投稿: らら | 2013年5月27日 (月) 08時24分
先日、長島茂雄さんと松井選手が東京ドームで国民栄誉賞の表彰を受け話題となりました。私は国民栄誉賞もさることながら、長島氏が呂律がうまく回らないながらも一生懸命、挨拶の言葉を発しようとしている姿に感動するとともに脳梗塞の後遺症の深刻さを感じました。多くの視聴者も脳梗塞の病の恐ろしさを再認識したのではと推察します。健康のシンボルだったような長島さんが脳梗塞になるのですから誰が発症してもおかしくありません。今日のブログはしっかり覚え、かつ実践したいと思います。
投稿: Toshi | 2013年5月27日 (月) 06時10分