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2013年4月 5日 (金)

維新の会の恐るべき憲法観

 日本維新の会が初めての党大会で「憲法改正」を前面に打ち出した。橋下共同代表は改憲勢力の2/3確保を最優先にした。

 憲法については、石原共同代表の考えを取り入れた。石原氏は、「米国の妾みたいな形で日本を安住させた憲法をぶっ壊す。自分の国を自分で守る。じっとしていれば平和が維持される幻想を日本人に強いている憲法9条を考え直す」と述べた。

 橋下氏は、それに呼応して、「諸国民の信義と公正を信頼するだけで、安全と生存を保持できるなんてあり得ない。ここが元凶だ」と述べた。

 石原氏がいう「米国の妾」になったのは、現行憲法が原因であろうか。そうではあるまい。安倍首相の祖父の岸信介元首相が米国と結んだ日米安全保障条約」こそが元凶である。

 この条約によって、沖縄の基地化が固定し、巨額の費用を負担しながら、アメリカの核の傘に入ることになったのだ。妾状態を維持してきたのは、長く続いた自民党政権であった。

 石原氏も、橋下氏も、安倍首相も現行憲法を改悪して、自衛隊を軍隊として位置付けて、いつでも交戦できるようにするという点で一致している。だから次の参議院選で2/3を確保することを至上命題としているのだ。

 私は、諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持する」とした、憲法前文を立派なものだと誇りに思う。

 また、自ら戦争を放棄して、世界の平和に寄与するという憲法の理想は尊いものである。こうした優れた憲法を改悪しすることは子子孫孫に恥るべき行為である。憲法は守り抜かなければならないと思うのだ。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

北朝鮮の核兵器問題や尖閣の領土問題などに対する国民の不安を利用して、今こそ憲法を改悪しようと企てているようだが、未解決の問題は国際的な対話によって解決していくことが戦前からの教訓のはずである。
中国は南シナ海の領有権問題でベトナムやフィリピンなどの国々とも対立している。日本はこれらの国々と協力して、国際的世論で中国を孤立化させていくべきである。
日本国憲法のように人権保障のために憲法によって権力を制限する立憲主義が近代憲法であるが、石原氏や橋下氏はこれを否定している。二人は核兵器保有論者であるので、憲法を改悪し、さらにそこに向かっていくとしたらとても危険な道に進むことになる。

人気タレントの太田光さんが以前、「憲法第9条を世界遺産」にという本を上梓して話題となりました。安倍政権は当初、参議院選挙までは経済一辺倒で、政策運営は安全運転をするのではと見られていましたが、極めて高い支持率を背景に、敢えて参議院選挙では憲法改正も争点としてはっきりと打ち出すのではと言われています。戦時体制に入ったと宣言し、益々抗戦姿勢を強める北朝鮮やいつ不測の事態が起こってもおかしくない尖閣列島情勢は「諸国民の信義と公正を信頼するだけで日本の安全と生存を守れるはずがない」とする橋下代表の発言にかなりの説得力を持たせる事態です。平和憲法が戦後日本の発展と国際的な信用に大きく貢献したことは
認めるに吝かではありませんが、これからもそれでいいのかとなると戸惑う人も多いと思います。

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