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2013年3月23日 (土)

国民を騙してTPP参加―安倍首相のウソ―②

 安倍首相は15日の記者会見で、今がラストチャンス、正確な情報を集めるために一日も早くルールづくに参加しなければ、と語った。だが、今から参加してルールづくりに参加できるのだろうか。

 
 後発参加国は、実際の交渉に参加できるまでに既存参加国が合意した協定内容について、その協定条文を見ることさえ許されずに同意しなければならない。しかも、承諾したあとでこれでは国益にそぐわないと再交渉を要求することは不可能である。このことは、あとから参加したメキシコとカナダの事例で証明されている。
 カナダの研究者は、「屈辱的。二級交渉国家」と批判している。これから参加する日本は二級以下の扱いしか受けないであろう。

 さらに、TPP交渉国には交渉文書その他資料について、交渉中および締結後4年間秘匿する合意がなされている。「交渉に参加してこそ、正確な情報にもとづく国民的な議論ができる」などというのはペテン師の言うことである。

 合意済みの事項を再協議することも認められていない。とにかく、対等平等な交渉の権利はわが国には与えられていない。無条件降伏が義務付けられているのだから。

 前から主張しているように、TPPは関税だけの問題ではないし、コメや砂糖など農産物をどうするという問題ではない。サービス(金融)、労働、環境、政府調達、検疫などの経済分野のほぼ全域に影響が出る。
 
 もっとも深刻なのは、TPP参加により国民健康保険が実質的に崩壊することである。国家主権を放棄するのが安倍政権。
 
「米国の1%の1%による1%のための」協定がTPPであり、史上最悪の選択である。幕末の井伊大老による日米修好条約よりもっとたちが悪い。後世「売国奴」と呼ばれるかもしれない安倍政権の支持率が高いのはどうしてなのか。私にはわからない。

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コメント

 アベノミクスという造語がマスコミで嫌というほど聴かされるので、安倍首相のおかげであるように心理操作をされています。たまたま円が安く振れる時期に来ていたので運がよかったというべきでしょう。しかしユーホリズムはいつまで続くか・・・?見ものです。TPPは後で気がついても遅いと思います。

投稿: らら | 2013年3月23日 (土) 07時55分

先日、ある会合で某氏が自分の勤めた会社がここ数年、赤字続きであったか安倍政権になってから久々に黒字に浮上したとのこと。民主党政権から自民党政権に移って本当によかったと、心底うれしそうに発言された。当人は元の会社で役員を務めていたので、特別の思いがあったのでしょう。やはり経済を
よくすることが政権の支持率を高める最大の要因だと再認識しました。もちろん世界経済全体が好転しだしたというラッキーな要素が大だと思いますが、それでも目下のところアベノミクスは打ち出の小槌のごときです。TPPについてもご指摘のような危険を孕んでいると思いますが、今は「ええじゃないか」の勢いにかき消されそうです。

投稿: Toshi | 2013年3月23日 (土) 06時29分

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