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2013年3月 2日 (土)

東京電力の無責任さに怒りを覚える

 2月28日の朝日新聞朝刊トップ記事は、「被爆記録2万人分未提出」であった。福島第1原発で事故後に多くの作業員が被ばくの危険を冒して働いた。約2万1千人にも上る人たちが浴びた放射線量のデータについて、東京電力は公益法人放射線影響協会に、被ばく線量を全く提出していないことが分かったのだ。

 放射線影響協会は、原発作業員の被ばく記録を一元的に管理するために作られているのだ。東日本大震災後の事故から2年近くたっても、無視しているのか、意図的なのか分からないが未提出だという。

 電力会社や元請け、下請けは、原発作業員の被ばく線量を測定し、基準値を超えないようにする法的義務を負うが、放射線管理手帳や放射線従事者中央登録センターの仕組みは法令にもとづかない取り決めなので罰則はないようだ。それをよいことにズルを決め込んだに違いない。

 被ばく線量の記録は原発で働く人たちにとって非常に重要なものである。1人ひとりが放射線管理手帳を持っていて、元請けや下請けが記入するとともに、電力会社から放射能影響協会の放射線従事者中央登録センターに、電子データで送られて一元管理される。

 各社は、新しい作業員が原発に入る際に、手帳で被ばく線量をチェックし、手帳と照合する場合は、センターのデータを照会するのだ。照会件数は年間6万件~9万件にも達するという。

 東京電力は、働く人の安全と健康を全く考えていないことがよくわかる。それなのに安倍首相は、国会で「新たな原発安全文化」を創り出すと述べた。「ん?安全文化って?原発安全神話を言い換えただけではないの?」神話で駄目なことが分かったから今度は文化にしよう!という人を馬鹿にした安易な発想である。

 首相がそんな具合だから、原発の電力会社は政府をなめ、国民をなめきっている。どうせ原発をゼロにはできないのだと考えていることが見え見えである。

 働く人の健康も命も、住民の健康や命も、虫けら同然にしか思っていないのだろう。電力会社と請負会社の、どちらが実質的な被ばく線量管理の責任を負うのかもさだかではないという。

 電力各社は放射線量手帳があるから十分だとほざいているという。しかし、原発で働いた作業員の1人は、「精査した被ばく線量の値をいまだに手帳に書いてもらえない」と話しているそうだ。

 思えば危険な福島第一原発の作業を担当した作業員に、国から出ている特別手当さえ本人にはわたっていないということがあった。自分を犠牲にして働いている現場の作業員を大事にしない「文化」こそ政府が作ったのではないか。安倍さん、「働く者が大事にされる文化」を政府主導で一日も早く作って欲しい。

 安倍首相や取り巻きの連中は道徳教育の不徹底が原因だというが、電力会社や下請け、元請け会社のピンハネや利益第一のずさんなやり方こそ不道徳の極みだとは思わないのか。

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