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2013年3月 1日 (金)

勤めている頃に書いた「罰考」―④―

 法則2 罰はエスカレートする。

 罰がないということを聞けないのなら罰がある方がよいのではないか?たいていの人がそう考えます。そういう考えが根強くあるから一方では罰が支持されるのです。

 でも、罰というものは、いったん行われるとどんどんエスカレートしていく傾向があります。その最たるものが「生徒管理規則」でしょう。

 罰を与えても言うことをきかないと、罰はもっときついものになっていきます。なぜなら効き目がないのは罰とは言えないからです。罰は効き目が大事なのです。管理規則でも生徒が言うことを聞かないから、どんどん細かく厳しくなっていったという側面があるように思います。

 もともと自分たちで自覚してきまりよくやっていれば、規則も罰も要らないのです。それができないから規則が増え、罰が厳しくなるのです。

 このように罰は、それがいったん導入されるとどんどんエスカレートしていくものだということは、しっかり頭に入れておくべきでしょう。

 私が決まりよくやって欲しいと思っていることは、ほんの少しのことです。

 一言でいうと、「他の人に迷惑をかけるな」ということです。

 ・授業中廊下を歩くときは静かにあるこう。

 ・集合・整列は黙ってはやくしよう。

 ・朝の会、帰りの会は決まりよく静かにしよう。

 ・授業中は無駄話はしないように。

 ・掃除、給食当番、係は真面目にやろう。

 ・ゴミを拾おう。整頓しよう。

 ・いじめるな、仲良くしよう!

 やろうと思えばすぐにできることです。罰を作った方がいいのか、罰なしでも自律的にやれるのか、人間の値打ちの分かれ目です。

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