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2013年3月

2013年3月31日 (日)

最後まで面白くなかったNHK朝ドラ「純と愛」

 NHKの朝ドラ「純と愛」が始まって間もない頃「つまらないドタバタのドラマ」だと書いたが、最後までそのままであった。それでも視聴率は17%台を維持していた。

 26日の朝日新聞は31面で「純と愛」を取り上げて、4人のコメントを載せた。山本晋也監督、作家の山下柚実、マスコミ論の藤田真文法政大教授、ライターの田幸和歌子である。

 山本は「定番は主人公の一代記だが、今回は社会派、人間派の斬新な朝ドラ」と評価している。「騒々しくて固定客の年よりには不快だったかも知れない。」と語っている。

 作者の遊川和彦は朝ドラの革命を狙ったことは認める。しかし、その破り方、描き方はしっちゃかめちゃかでリアリズムがない。遊川自身はリアリズムが大切だと言っているみたいだが、私が考えるそれとは異なるようだ。

 田幸は、「登場人物も、主人公から純の父母に至るまで欠点を抱えた人だらけ。『朝からそんなもの見たくない』という視聴者もいるはずだが、醜さを抱えた人間はリアルで、誰にも思い当たる節がある。」と述べている。

 登場人物はリアルであろうか?愛も優秀な弁護士の両親も妹も他人を見通したり、感じ取ったりできるありえない超能力者だ。また、優秀な弁護士なのに母親は高圧的な物言いをする。

 純の兄は突然マッサージのゴッドハンドだったり、セクシーさんが突然優秀な美容師だったり、愛はたぐい稀なる料理の腕前や指物、電気などの腕を持っているとか、どうしようもない弟が俄然絵の才能を発揮し始めるとか、物語の展開に都合の良いようにありえない設定をしている。

 焼けたホテルで笑わない女性が優秀なデザイナーで、彼女が宮古に持っている別荘を貸してくれてホテルにするというのも不自然である。

 さらに不自然なのは、そのホテルが急に台風で大被害を受けることだ。それまで台風銀座の宮古でホームレスが巣食うような荒れた建物でも台風に被害を受けなかったのが、改装をして人が住んでいるのに台風でやられるというのは何とも不自然である。

 私が言いたいのは、幾らフィクションのドラマでも、それなりの自然な如何にもありそうなリアルさが要るということだ。ナンセンスドラマならいざしらず、少なくとも朝ドラでは納得のいく設定と筋書きが欲しい。

 毎日必ず出るセリフが、「おじいとお父さん」だが、なぜかおばあさんが写真にも出てこないのも不自然極まる。

 ことほど左様に、ご都合主義のドタバタ劇なのだが、藤田は「心を読む」禁じ手破りが新鮮だとか、男女の役割の描き方が伝統的な朝ドラの枠組みからすると新しかったなどと褒めている。

 山下は「視聴者がこまやかな感情を登場人物と共有し、自分の気持ちを発酵させていく過程こそが真骨頂なのに、そのプロセスまでもが壊されたのは残念だ」と語っているが同感である。

 山下はこうも述べている。「もっとも、唐突な刺激が繰り返される物語は、前後がない一発芸のお笑いに似ているし、情報が断片化している今の時代とは親和性があるのだろう」

 私は、今のコントや漫才などのお笑いには付いていけない人間である。若い人がお声をあげて面白がっているのに違和感を覚えるのだ。強い刺激にたよるのではなく、じっくりと感情が動かされるようなお笑いがいい。

 それと同じで、やたら刺激的でドタバタしているだけのドラマには閉口である。本来なら涙がでるべきシーンでも涙が出ないのである。

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2013年3月30日 (土)

山崎川の桜満開そして鶯の声

 毎朝山崎川に沿って歩いているので、いつ桜が満開になるか予測がつく。30日の朝、見事に桜が満開であった。

 この朝は、いつもより遅く出かけるつもりであったが、いつもの通りに4時過ぎには目覚めてしまった。家で前日の夕刊を読んで時間をつぶしたが、5時に家を出てしまった。

 外はまだ暗い。西の空の雲の影に朧月があった。日の出は5時45分ぐらいだと思ってゆっくりと歩いた。

 山崎川に着くと、昨日はまだつぼみが多かった桜の若木もこの朝は満開に近く花を咲かせていた。石川大橋から南には桜の老木が多いのでみな満開であった。ここまで来ても空はまだ明け始めたくらいであった。

 瑞穂運動場まで行くと空も少し明るくなってきた。折り返して桜のトンネルを通った。カメラで覗いてみると、デジタルカメラは肉眼より明るくなるのでシャッターを切った。

 ところどころで写真を撮りながらゆっくりと桜を見て歩いた。写真を撮りに来ている人もいた。

 前日とその前の日は、西川流の稽古場の辺りでウグイスの鳴くのを聞いたので、この日は録音機を用意して行ったのだが、皮肉なことに鳴いていなかった。

 家の近くまで来ると、突然ウグイスの鳴き声が聞こえた。すぐに録音をしようとしたが、電池切れであった。仕方がないので家に帰り、電池を交換して戻ると、ウグイスは近くの家に移って鳴いていた。それで録音をすることができた。

 今年は寒かったせいか、ウグイスが鳴くのも例年より遅いようだ。でも、何故か桜の満開は早かった。

 「V_511150.WMA」をダウンロード (ウグイスの声)

 写真は、午前5時40分ぐらいから、日の出の直前に撮影。

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2013年3月29日 (金)

昨年の衆議院選の判決が出そろった

 1票の格差が最大2.43だった昨年の衆議院選挙について、弁護士グループが求めた16件の無効の訴訟は、昨日の仙台高裁秋田支部の判決で出そろった。

 違憲・選挙無効という素晴らしい判決をした広島高裁と同岡山支部、違憲とした東京高裁など12判決、違憲状態とした名古屋高裁、福岡高裁などであった。

 次は最高裁判所に持ち込まれて、秋には最高裁の判断が出されるという。前回の11年3月の最高裁判決以来、国会はまともな議論をせず、結局違憲状態のまま先の衆議院選挙を実施した。

 国会では与野党とも、自党の利益ばかりを優先して、選挙制度改革には真剣に取り組まなかった。

 区割りだけでなく、小選挙区制そのものの弊害もはっきりとしている。この際選挙制度を抜本的に改革して、正しく民意が反映される制度にすべきである。

 27日の天声人語によると、自民党の中谷元氏は、衆院憲法審査会で「国会が決めた選挙のありかたについて、違憲とか無効とか、司法が判定する権利が、三権分立上許されるものか疑問だ。立法府への侵害だ」と息巻いたという。

 さらに、「最高裁の判断がおかしいときには、おかしいというために国会の中に審判所なりを設けよ」とも述べたという。

 最高裁判所の違憲立法審査権については、中学校の社会科でも習うはずだ。子どもでも知っておくべき大事な憲法条項であり、それがあるから三権分立が成り立つのだ。

 天声人語も指摘するように、都合のよいように憲法を変えてしまえばいいという自民党の腹が透けて見える。思わず本音を言ってしまったのであろう。

 憲法96条の改憲のためのハードルを過半数にすることは、交戦権や自衛隊を軍隊とすることだけでなく、三権分立までも変えてしまおうという意図があるに違いない。

 くわばら、くわばら。

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2013年3月28日 (木)

漢字分析都都逸と小噺

 Cafe Vitaのマスターは、小話やジョークをよく知っているので驚いた。何でも、1000ぐらい収集してあるそうだ。

 幾つかを聞いたが、すぐに忘れてしまった。記憶に残っている二つを書き留めておく。

① 落語の枕から→雷様とお月様とお星さまが同じ宿に泊まった。次の朝、雷様が起きると、お月様とお星さまがいない。宿の主人に聞くと、「お二人とも朝が早くお発ちになりました。」と、言った。雷様は、「私は夕方に発つ。夕立だ。」

② 若い二人に男女が歩いていたら、前をネズミが横切った。男が「今のネズミ大きかったな。このぐらいあったよ。」と手で大きさを示した。すると、女は、「何言ってるの。小さかったわよ。」と言って手で示した。二人は言い合いになった。先ほどのネズミは、穴から顔を出して、「チュウ」

 小話を聞いていて、私は分析歌を思い出した。若い頃酒席でよく歌ったものであった。でも、マスターもKさんも知らないという。

①妻という字を妻という字を分析すれば、一夜の女と書く。

②櫻という字を櫻という字を分析すれば、二貝(二階)の女が木(気)にかかる。

③戀という字を戀という字を分析すれば、いとしいとしと言う心。

 江戸時代には、都都逸として歌われたようだ。また、漢字を覚える助けとしたという説もある。なかなかよく考えられている。

 コマーシャルにこんなのがあった。④「髪は長ーい友達」

 他に探したら、いろいろ出てきた。

⑤親というもの木の上に立ち子どもを見やるもの。

⑥松という字を松という字を分析すれば、君(公)とぼく(木)との指し向かい。

⑦壽という字を壽という字を分析すれば、侍(士)のフエ一吋。

⑧朝という字を朝という字を分析すれば、十月十日の朝という。

⑨艶をいう字を艶という字を分析すれば、色気豊かな艶やかさ。

 小噺とか分析都都逸のようなものは、江戸時代からある言葉遊びの素晴らしさを伝えていると思う。

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2013年3月27日 (水)

愛知国際プラザ日本語教室ポットラックパーティ

 3月23日(土)は、愛知国際プラザ日本語教室の学年末であった。それで例年のように、ポットラックパーティが開催された。学習者やボランティアなど参加者は何か食べ物や飲み物を持ち寄るのである。

 火曜日から土曜日までの、それぞれの日本語教室が一緒になってのパーティである。今学期は学習者が少なかったので、淋しいパーティを予想していいたが、それなりに参加者がいたのでよかった。

 持ち寄ったものは、手作りの料理もたくさんあった。中国のAさんは家族で参加して、大きな4段のセイロに小龍包を作って持ってきた。

 タイのBさんは、珍しいタイ料理を用意してきた。ベトナムの人たちは、ベトナムの料理やデザートを持ってきた。

 インドネシアの人やフィリピンの人、韓国人、台湾人などそれぞれの国の料理を作ってきていた。ポーランド人の女性は、可愛くておいしいお菓子を作ってきた。

 日本人ボランティアは、助六とおこわが多かった。中には味噌田楽とかおでんなどもあった。おにぎり、サンドイッチ、中にはヒジキやレンコンの煮物まであった。

 甘い芋きんとんや手作りケーキなどもあり、多彩であった。Mさんは、「いろいろありすぎて食べられないね。」と言っていた。本当に選んで食べないとお腹が膨れてしまう。

 立食で、談笑しながらお国自慢の料理をおいしく味わった。

 私は、魔法の望遠鏡を持って行って、外国の参加者に見せたら、大変不思議がって、見た人が他の人に見せるという形でいろんな人が面白がって見た。

 また、簡単で不思議なクロスアップマジックも見せた。目の前で起きる不思議な現象に声をあげていた。

 食事の後は、お楽しみであった。

 それぞれの教室から代表が出て何かを演じた。カナダの国歌、中国語のドラエモンの歌の他に、美空ひばりの「川の流れのように」を上手に歌った台湾人もいた。

 タイの女性は、タイダンスを披露したあと踊り方を教えてくれた。韓国人はチョゴリ、チマのきれいな韓国衣装を持って来て、着たい人に着せて大好評であった。

 太極拳の本場からきた中国女性は、プロ級の太極拳を4種類も披露して喝采を浴びていた。

 クラス対抗のゲームは、新聞をできるだけ長く破るものでみな面白がって競争していた。

 「茶摘み」の歌に合わせて手を打ち合う遊びも好評であった。最後は「幸せならてをたたこう」を楽しく歌って幕を閉じた。

 とても楽しい国際交流ができたと思う。

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2013年3月26日 (火)

ロリ・ワラックさんの分かりやすいTPP参加の危険性の指摘

 アジア太平洋資料センターのHPに、ロリ・ワラックさん(米国NGOパブリック・シチズン)の動画がある。そこで、ロリさんは大変わかりやすく、的確に日本のTPP参加の危険性について指摘している。

 「日本政府がTPPに参加しようとしていると聞き、大変心配しています。ルール作りに参加する権利も、何に合意するのかを知る権利もないのに、参加しようとしているからです。

 私たちの理解は、日本はこれまでの全ての合意を受け入れる―です。それは900ページもあるルールに、日本は既存の、また未来におけるすべての法制度を合わさなければならないということです。

 貿易だけでなく、医薬品の価格、食の安全や食品表示、郵便の規制、エネルギーや輸送サービス、銀行、消費者の権利保障などの分野においてです。

 何が書かれているか見ることもできず、たった1文字の変更も許されないままに、このルールを受け入れることが、日本がTPPに参加する際に要求されます。

 なぜ安倍政権が、日本にとって、こんなにも無礼で危険なプロセスに合意しようとしているのか、とても不可解でなりません。

 すでにTPP協定に参加をしている国では、強い反対運動が起きています。しかし、それらの国はすでに規定された条項が押し付けられるだけではありません。

 日本の人々にとって、TPPへの参加は、二重の危険であり、二重の侮辱なのです。」

 http://www.parc-jp.org/

  私たちは、2013年3月、シンガポールでのTPP交渉会合にて、これらのシナリオを裏付ける重要な情報を得ました(以下太字がその内容)。

  シンガポールでのTPP交渉会合の中で、米国の貿易担当官が、日本の交渉参加が認められるための手続きについて、他国の交渉官に対して次のように述べた。

 「日本は、カナダとメキシコがTPPに参加するために強いられた、非礼であり、かつ不公正な条件と同内容を合意している。つまり、事前に交渉テキストを見ることもできなければ、すでに確定した項目について、いかなる修正や文言の変更も認められない。新たな提案もできない」。

 さらに米国の担当官は、日本の参加表明がなされた後、参加各国は日本との二国間協議を7月までに完了させるように、との指示も行なった。つまり、日本は7月の会合には参加できず、9月の交渉会合までTPP交渉のテーブルにつくことはできないということである。

 9月の交渉会合は、TPP交渉国の首脳がAPEC会議にて集まり、交渉を「完了した」とサインするであろうといわれている10月の1か月前だ。しかも9月の会合は米国で持たれ、議長国は米国となるため、異論や再交渉の要求があっても、押えつけることが可能だ、と交渉担当官はいった。

 この情報は、自由貿易の推進に反対する国際ネットワークである、パブリックシチズンや、ニュージーランド・オークランド大学のジェーン・ケルシーさん、日本のNGO・アジア太平洋資料センター(PARC)らが、シンガポールの交渉会合にて信頼できる情報源から入手したものです。

http://www.parc-jp.org/teigen/2011/syomei201303.html

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2013年3月25日 (月)

日本仏教の怠慢―なぜ経典を和訳しなかったのか―

 21日の朝日新聞35面に「お坊さん派遣します」という大きな記事があった。檀家減なのに僧侶の数が増えているので、派遣の坊さんが増えているのだそうだ。僧侶も「派遣」に堕ちたところが皮肉である。もう1つの理由は、寺から請求されるお布施が高額なので、お寺離れが起きていることも一因だという。

 高額なお布施については、「通夜で僧侶に500万円請求された人が、慌てて300万円をかき集めて渡したら、僧侶が怒って翌日の葬儀には来なかった」という例。

 もう1つは、「自宅で母の葬儀をしたが、300万円の請求が来て驚いた。寺に払った読経料と戒名料も合わせると400万円。してやられたと残念。」という例。

 お布施は「布施」であり、本来は檀家の側の気持ちだから、幾らと額を決めて寺が請求するのは筋違いである。そうは言いながら、私も両親の葬儀や妻の両親の葬儀では、寺の言いなりに高額の布施を払ったのであった。そのことについては以前にblogで取り上げた。

 ところで、私が以前からおかしいと感じていることは、お経のことである。21日の記事に、次のような声が紹介されていた。

 「一昨年に妻を亡くした。僧侶が唱える経は何回聞いても分からない。終わった後にこういう意味だと補足してくれると、ありがたみが出てくるかもしれない。訳の分からない話に高い金を支払うと、有難いどころか高いもんだという気持ちしか残らない。」

 全くその通りである。僧侶は通夜に枕経などを30分ほど上げるが、いったい何千巻もあるというお経のどれを唱えているのかさえ分からない。

 葬式当日も30分ほどのお経を聞かされるが何をしゃべっているのか皆目分からないのだ。そんな経の読み代が100万円から500万円というのは何を基準にしているのか理解ができない。

 「知らしむべからず、寄らしむべし」という諺があるが、まさにそんな感じである。経が分からないからこそ、聞く方の無知の大衆は有難く受け止めると考えているのであろう。

 中国では、その昔長安からはるばるとインドまで歩いて行って、経典を持ち帰った玄奘(三蔵法師)という僧がいた。彼は、帰国後、持ち帰った膨大な経典を漢訳したのである。その語学力と努力には頭が下がる。

 だから当時の中国人にはその意味が分かったはずである。ところが、中国に渡り日本に経典を持ち帰った最澄とか空海などは日本語に訳さなかったのである。経典は、比叡山延暦寺や高野山にこもって修行をすることによって、経典を学ぶようになっていたのだ。

 最澄や空海などの当時の僧侶の中国語の力には敬服するが、他の僧侶たちも同じように中国語で書かれた経を学習しなければならなかったのである。

 そのようにして会得した経の内容は、学習の苦労を思うとホイホイと人に伝えるのはもったいないと考えたに違いない。だから、ただ訳の分からないことを呪文のように唱えて有難いと思わせたのだ。

 実際、お経は呪文であった。奈良や平安の都では、国の政治体制の安泰や病気や災害などを祈って頻繁に僧が経をあげたのである。その様子は、テレビドラマ「平清盛」などにも描かれた。

 日本仏教で経典を和訳したのは殆ど知らない。(本願寺系で一部あるようだが)

 もし、経典が和訳されていて、誰にも理解できるものであれば、日本人の仏教を大きく変えていたはずだ。そして今になって「葬式仏教」と蔑まれることもなかったはずである。

 「葬式仏教」にした責任は、ひとえに各宗派の僧侶にあるのだ。今からでも遅くない。誰か現代日本語に訳す人が出ないものかと思う。

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2013年3月24日 (日)

アメリカのイラク侵攻から10年

 3月20日は、アメリカのイラク侵攻から10年めであった。イラクに大量破壊兵器(WMD)が隠されているという理由で、ブッシュ大統領はイラクに攻撃を加えたのだ。当時、イラクのフセイン大統領は国内の査察を許し、宮殿内までも見せて大量破壊兵器がないと主張した。

 それに対してブッシュは、イラクには大量破壊兵器があるという証拠があると言って、フランス、ドイツ、カナダの反対を押し切ってイギリスと共にイラクに攻め込んだのであった。当時の小泉首相は、何の情報も持たなかったにも関らずブッシュ支持を打ち出した。

 その点について当時の官房長官であった福田康夫氏は、「イラクの大量破壊兵器について何らの情報もなく、手も足も出ない状態であった」と回顧した。(朝日新聞20日朝刊)

 そして、小泉首相の判断が「日本のプレゼンスを高め、ブッシュとの関係強化の決定打となった」と述べている。

 何とも恐ろしいことである。何も証拠がないのに、他国に言いがかりをつけて侵略して、イラクという、フセイン大統領の下でそれなりに幸せに暮らしていた国を破壊したのだ。

 イラク侵攻に関しては、当時のパウエル米国国務長官は、後に「誤りであった」と率直に認めた。ブッシュさえ「大量破壊兵器所有はガセネタであった」と認めざるをえなかった。

 1つの国が、言いがかりをつけて、他国を侵略するという構図は、ヤクザやマフィアの常套手段とおなじである。大人の社会や子ども社会のいじめにもよく見られる。しかし、一つの独立国を言いがかりで破滅させるというのは、国際社会では決してあってはならないことである。

 言いがかりでやるのなら、仮に、中国が尖閣列島問題を理由に、日本に侵略して来ても成り立つことになる。

 情けないと思ったのは、21日の「天声人語」である。「リーダーは心して選びたい。イラク戦争から10年の節目に思うのは、一国の指導者の覚悟と責任だ。米軍4487人、イラクの民間人12万人。どちらかの大統領が別人ならば、消えずに済んだかもしれない命である」と書いている。

 どちらかの大統領とはどういうこと?決定的に悪いのはアメリカのブッシュ大統領ではないか。フセイン大統領は何も悪くはない。彼は不運にも死刑にされてしまったのだ。

 それだけでなく、今もなおイラクは政情不安でテロ行為も頻発し、国民は生活にあえいでいる。アメリカはイラク戦争により巨額の赤字を抱えることになった。イラク戦争関係での将来にわたる支出は6兆ドルを超すと試算されている。しかし、これは自業自得というものである。

 私たち心ある者は、イラク開戦に反対して、何度も市民集会やデモを繰り返した。久屋公園や白川公園に集まり、メーンストリートを歩き、平和と戦争反対を訴えたが無力に終わった。

 しかし、その行為が正しかったことが証明された。思えばベトナム戦争の時もそうであった。アメリカは共産主義の広がりを防ぐという名目でベトナム戦争を起こしたが、米軍だけで6万人近くの犠牲を出して敗北した。歴史はベトナム戦争が間違っていたことを証明した。

 当時、あるアメリカの新聞は、「図書館などで調べればベトナム戦争が誤りであることは分かったはずなのに、そうしたことをせず、頭から正義の戦争だと信じた。」と書いた。まだインターネットがない時代であった。

 イラク戦争のときは、世界中でインターネットで呼びかけられ、戦争反対の集会が行われた。それでもイラク戦争が強行されたのであった。

 今また、日本では安倍首相や橋下氏や石原氏などが戦争への道を開こうとしている。その危険性をよく考えて、平和憲法を守る人々が増えて欲しい。後で気がついたのでは遅いのである。

 その点でマスコミにも、正しく世論を導いて欲しいと願うのだ。

 

 

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2013年3月23日 (土)

国民を騙してTPP参加―安倍首相のウソ―②

 安倍首相は15日の記者会見で、今がラストチャンス、正確な情報を集めるために一日も早くルールづくに参加しなければ、と語った。だが、今から参加してルールづくりに参加できるのだろうか。

 
 後発参加国は、実際の交渉に参加できるまでに既存参加国が合意した協定内容について、その協定条文を見ることさえ許されずに同意しなければならない。しかも、承諾したあとでこれでは国益にそぐわないと再交渉を要求することは不可能である。このことは、あとから参加したメキシコとカナダの事例で証明されている。
 カナダの研究者は、「屈辱的。二級交渉国家」と批判している。これから参加する日本は二級以下の扱いしか受けないであろう。

 さらに、TPP交渉国には交渉文書その他資料について、交渉中および締結後4年間秘匿する合意がなされている。「交渉に参加してこそ、正確な情報にもとづく国民的な議論ができる」などというのはペテン師の言うことである。

 合意済みの事項を再協議することも認められていない。とにかく、対等平等な交渉の権利はわが国には与えられていない。無条件降伏が義務付けられているのだから。

 前から主張しているように、TPPは関税だけの問題ではないし、コメや砂糖など農産物をどうするという問題ではない。サービス(金融)、労働、環境、政府調達、検疫などの経済分野のほぼ全域に影響が出る。
 
 もっとも深刻なのは、TPP参加により国民健康保険が実質的に崩壊することである。国家主権を放棄するのが安倍政権。
 
「米国の1%の1%による1%のための」協定がTPPであり、史上最悪の選択である。幕末の井伊大老による日米修好条約よりもっとたちが悪い。後世「売国奴」と呼ばれるかもしれない安倍政権の支持率が高いのはどうしてなのか。私にはわからない。

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2013年3月22日 (金)

国民を騙してTPP参加―安倍首相のウソ―①

 次の先崎教授の指摘はTPP参加が如何に欺瞞に満ちたものであるかを分かりやすく説明している。
(「常陽新聞」20133月用)
先﨑千尋のオピニオン
歴史の曲がり角に立つ
 
 茨城大学地域総合研究所特命教授 先﨑千尋
 安倍首相は15日夕方の記者会見で、わが国もTPP交渉に参加することを表明した。先月の日米首脳会談から一カ月もたたず、国内でこのことについて十分な議論がないままに。
 
 情報筋によれば、夏の参議院選に影響が出ないようにこの決定を前倒ししたとか。TPPについてもっとも強く反対してきた農協陣営は安倍さんにだまされたか、大したことはないとたかをくくられたか、でしかない。
 
 ここへきて、私のところへも驚くべき情報が随分届いている。これらは、一人占めしてはいけないし、これまでどうしてメディアが伝えて来なかったのだろうと思うので、そのいくつかを皆さんにお伝えする。
 
 まず、アメリカ合衆国憲法では、関税と通商については議会の権限であって、大統領には交渉権限がないということ。米国には90日条項というのがあって、わが国が参加を表明しても、議会で最低90日検討する時間を要する、とは伝えられていた。権限のない大統領と会談をして、どんな約束をしても、それは茶番劇でしかない。
 
 このことは、わが国の政府はとっくに知っていて、国民をだますためにパフォーマンスを演じた。メディアも財界もぐるになって、である。わかっていて、TPP交渉参加のためのお膳立てにしただけだという。
 
 11日の衆議院予算委員会で民主党の前原誠司議員は、TPPの事前協議で、米側が自動車の安全審査やかんぽ生命の学資保険の内容変更などを交渉入りの条件として民主党政権時のわが国政府に要求していたことを暴露した。そして、これらの要求はわが国にとってあまりに不公平だったので妥協しなかった、と述べている。

 前原さんと言えば、民主党のなかではTPP参加の急先鋒だった人で、私は本欄で前原説を批判したことがあった。その前原さんが米国の要求を理不尽だと言っている。内幕を暴露した理由はわからない。

 その自動車分野で、日米両政府は、米国が乗用車を輸入する際にかけている2・5%の関税を5年超、トラックの25%は10年超残すことで合意した。この期間は「米韓」のそれより長い。
 
 それに対してわが国の「聖域」であると言ってきたコメはどうか。これまでの事前協議では議題にされていないし、今後も取り上げられない見通しだという。ぶっつけ本番での交渉となる。
 
 このコメについて16日昼のニュースは早速、米国のコメ扱い業者が日本のTPP参加を歓迎する、と伝えた。新聞では、日本が自動車関税で譲っても、米国がコメで妥協するわけではない、とわが国の政府関係者の談話を載せている。一部の人が言っている条件闘争すら不可能であろう。
 
 

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2013年3月21日 (木)

楽しく聴いた「男声合唱ジョイントコンサート」

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 3週間ほど前に、CAFE VITAの加藤さんが「男声コーラスのジョイントコンサートがあるけど」と言ってチラシをくれた。それで先日行ったときにチケットを頼んでおいた。

 コンサートは、17日の日曜日に、芸術劇場コンサートホールであった。午後3時開演だが14時15分開場なので、それに間に合うように出かけた。着くと既に150人ぐらい並んでいた。10分ほど待って開場すると、すぐに2階の席を目指した。

 2階正面右の最前列に座った。観客は続々と入ってきた。当地方の有力合唱団のジョイントコンサートだけあって、観客は若い人も交じっていたが、中高年の男女が多かった。

 出演するコーラスグループは、一番が「SINGERSなも」で23名ぐらいがグレーのユニホームでステージに上った。曲目は、「Messa a 3voci in La minore」(Antonio Lotti作曲)で、アカペラで大聖堂の響きを感じた。

 2番目は、男声合唱団「昴」で、これも同じようなグレーのユニホームで、人数も同じぐらいであった。曲は、「見よ、かの蒼空に」という題で、石川啄木の短歌や詩、信長貴富作曲で、これもアカペラであった。おとなしくまとめてあった。

 3番目は、クールジョワイエで白いいユニホーム。西村朗作品から、「夏の庭」(ピアノ組曲)「響きの中に住む庭よ」「ゆうぐれ」(同声3部)。30名ほどの歯切れの良い、まとまりのある歌声はさすがであった。

 15分の休憩のあと、男声合唱団「響」は、真っ赤なユニホームで、30名ぐらいの団員は若い人も多いように見受けた。曲は、「男声合唱組曲 月光とピエロ」(堀口大学作詩、清水脩作曲)。アカペラでバランスよく、よく響く歌声であった。

 5番目は、今回初参加となる老舗の東海メールクワイアーであった。白いユニホームで60名ぐらいいた。男声合唱組曲「残照」より、(井上靖作詩、高田三郎作曲、今井邦男編曲)でピアノ伴奏つき。まとまりはさすがだがそれ以上のものが欠けた印象であった。

 6番目は、グランフォニックで、黒のユニホーム。50名ぐらいであった。曲は、男声合唱とピアノのための「運命の歌」(Johannes Brahms作曲、北村協一編曲)声量もまとまりもある歌声であった。

 最後は、合同演奏で、多田武彦作品集より、「柳河」「石家荘にて」「雨」「作品第弐拾壱」。公募の人も含めて200名近くがステージに上り、迫力のあるアカペラであった。

 今回のジョイントコンサートは、6合唱団の歌声を聴くことができ、正味2時間の演奏を楽しく聴き比べることができた。自分も70を過ぎてから男声合唱団を作り歌ってきたが、そのお蔭で一層楽しく聴くことができた。

 プログラムに書いてあったが、私の若い頃と違い、合唱団は高年齢化しているという。その中で若い人たちにもコーラスの醍醐味を知ってもらいたいという狙いもあったようだ。

 私たちの若い頃は、いろいろと目指すものがあって、ゲーテのいう「疾風怒涛の時代」(sturm und drang)があった。その人たちが老年に達して、なお、「疾風怒涛」の時を過ごしているのだ。

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2013年3月20日 (水)

春めいてきた―山崎川の桜開花!!

 3月18日は、4年ぶりに「春一番」が吹いたと天気予報で言っていた。庭の乙女椿も小さなつぼみをかなり落とされたが、翌日は打って変わって温暖な日和となり、乙女椿が一気に開いた。

 今年は寒かったので例年になく開花が遅かったが、やっとひらいたのだ。また、大王グミの小さな葉が伸び始めて、もうすぐ白い花をつけるであろう。

 山崎川にある3本の梅も今がまっさかり。道を歩いていたら、白いモクレンが開花していた。きっとコブシも咲いているに違いないがまだ目にしていない。

 19日は、小学校の前を通ったら卒業式があったのを知った。校門の前で親子が記念撮影をしていた。風がない暖かな日差しが子どもたちを祝福していた。

 桜の開花予想では、この暖かさで早くなるかも知れないと言っていたが、今朝山崎川に沿って歩いていたら、桜並木の暗闇の中に白いものが見えた。見ると桜の開花であった。

 気を付けて歩いて行くと、枝の先に花をいくつか付けている木がたくさんあったので驚いた。昨日の朝は見なかったのだ。きっと昨日の暖かさで花が開いたのだろう。

 桜の木の根元にある雪柳も白い花をたくさん咲かせていた。いつも雪柳が先に咲き、真っ盛りの頃に桜が咲くのだ。

 この分だと来週中には桜が満開になるかもしれない。そうなると入学式には桜が終わるから可哀そうな気もする。

 

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2013年3月19日 (火)

メタボ検診血圧130~80で病気?はおかしい

 私は、毎朝起床後血圧を測ることにしている。それは20数年前に、眼科でいきなり高血圧が測定され、驚いてその帰途薬局に寄って血圧計を買ったのがはじまりである。現在の血圧計は3代目だ。

 ソケイヘルニアの手術をする前は120台~70台で安定していたが、以後手術を2回したのでやや不安定になった。

 この前紹介した「医者に殺されない47の心得」のトップは、「血圧130で病気」はあり得ないである。

 日本には高血圧患者が4千万人、高脂血症が3千万人いることになっている。大変な数の病人だと言っている。

 私もかつてメタボ検診でひかかり、高血圧、高脂血症と診断された。その後自分の努力で改善をした。そのいきさつについては3年前のblogに詳しく書いた。

 基準値は140mmHg~90とこの本には書いてあるが、インターネットやためしてガッテンでは、130mmHgから80としている。

 著者の近藤医師は、基準値なるものが全く当てにならないと書いている。「病気ごとの専門部会が作っていますが、談合体質で、根拠なく数値が決められています。特に高血圧の基準値操作は目に余ります。」と書いている。

 1998年厚生省全国調査→160~95以上。

 2000年理由もなく140~90

 2008年メタボ検診130~80

 高血圧の原因は9割以上が不明だそうだ。「体は年を取るほど血圧を上げようとします。脳や手足の隅々まで血液を送るためです。それを薬で下げたらふらついたり、ボケたりします。」(P.36)

 フィンランドでは、80歳以上で血圧180以上のグループが長生きというデータがあるそうだ。140以下の生存率はがくんとさがるそうだ。

 基準値を下げて血圧病人を作ると儲かるのは・・・?「製薬会社」だ。1988年の降圧剤売り上げは2千億円だったのが、2008年には1兆円を超えたそうだ。1600万人だった高血圧患者が4000万近くになったのだから。

 何とぼろい儲けではないか。血圧は少しぐらい高くていいし、薬を飲まずに下げられるのだ。それには「歩くこと」が金がかからず、一番である。

 

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2013年3月18日 (月)

必見の良心作、NHKスペシャル「メルトダウン・原子炉冷却の死角」

 3月11日の放映されたNHKスペシャル「メルトダウン・原子炉冷却の死角」を録画しておいて見た。NHKが独自の取材でメルトダウンについて検証をしたもので極めて重要なものである。

 この点については国会や東電や政府の原発事故調査でも触れられていないというから、国会も東電も政府も如何にいい加減で無責任なものかを告発した形となっている。

 安倍首相は、原発の再稼働を最優先課題として、原発ゼロを取りやめた。さらに諮問機関の委員から脱原発派を15人も減らして、ほとんど原発推進派だけで再び安全神話を作り、原発を推進する手はずを整えた。

 しかし、NHKスペシャルを見ると、現存の原発の安全対策はいい加減なものであることがよく分かる。

 福島第一原発3号機では、メルトダウンを防ぐために消防車による注水が試みられた。ホースを配管につなぎ、その水が原子炉に行くはずであったが、実際には55%の水が復水器の方に行ってしまい、冷却不能で水素爆発を起こしたのであった。

 その教訓から、既存の原発に消防自動車からの給水口が設けられたが、ホースをそこにつなぐ訓練だけで、肝心の原子炉へ送る訓練は行われていないのだという。だから原子炉の交流電源など失われ、消防注水の事態になっても、果たしてうまくいくのかどうかは不明だという。

 イタリアには巨大な実験施設があり、そこでメルトダウンを防ぐ注水などの研究がされているという。日本では何もしないまま、泥縄で手探りで行われた結果がメルトダウンであったのだ。

 もう1つ重大な指摘は、イソコンと呼ばれる冷却装置である。福島第一原発第一号機では、イソコンという、電気が要らない冷却装置が設置されていたのだが、それが働かなかった。結局装置が設置されて以来40年間、一度も稼働したことがなかったので、現場では動かし方や稼働した状態を誰も知らなかったのだという。

 アメリカには同じイソコンを持った原発があって、時々稼働させてうまく働くかどうか調べているという。現場では全員がその状態をしっているのだそうだ。それに比べて東電では宝の持ち腐れで、動かし方も知らないというのだから呆れて物が言えない。

 安全神話にどっぷりとつかって、安全だと信じ込んでいたのだ。その結果メルトダウンを起こし、水素爆発に至った。

 もう1つ大事な指摘は、福島第一原発の処理に、40年を要すると言われるが、実際はどうやって手を付けたら良いのかさえ分からない状態だということだ。メルトダウンをし、放射能値が強烈な中で、人間が作業などできないので放置されているのだ。

 福島第一原発事故は、どう見ても、人為的な事故であることが改めてはっきりとした。NHKのスタッフの勇気と労作に大拍手を送りたい。

 現存の原発は安全ではないのだ。一日も早く原発ゼロに向かうべきである。

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2013年3月17日 (日)

TPPに参加すると韓国の二の舞だ―日刊ゲンダイの警告―

 安倍首相はTPPに参加を表明した。農業など「聖域」にできると言っているが裏は怪しいものである。

 もし、アメリカの言いなりになってTPPに参加するとどうなるのか。日刊ゲンダイは、一番のお手本は「米韓FTA」を締結した韓国だという。

 FTAを結んだ韓国はどうなったか?アメリカの経済的植民地となっただけでなく、独立国家としての立法権も侵害され、まるでアメリカの統治領だというのだ。

 韓国は二酸化炭素の排出が少ない車には購入時補助金を出し、逆に排出量が多い車には負担金を掛ける制度を作るため、法整備をしていた。それにアメリカがクレイムを付けたというのである。

 「米国大型車の輸入を阻む非関税障壁でFTA違反」だというのだ。それでこの法案は実施を延期せざるを得なくなった。

 日本車は二酸化炭素対策では先進を行くが、TPPに参加すると韓国同様クレームをつけられるに違いない。

 「独立的検討機構」なる組織もでき、ここが国民健康保険適用の医薬品の採血や価格決定の再審査を行おうとしている。機構にはもちろん、米国関係者がいて「米製薬会社が儲けるための拠点」と言われている。

 米韓FTAの専門家のソン・ギボ弁護士は、機構の横やりで外資系製薬会社の高価な薬が増え、国民保険が崩壊する危険があると指摘する。これは日本でも言われていることである。

 遺伝子組み換えの表示についても米国は、ソウル市の学校給食への遺伝子組み換え食品禁止」をやめろと言っている。

 これらは一例であり、米韓FTA履行のために、締結から1年間で改正することになった韓国の法律は、何と63にも及ぶと言われる。

 分野は、自動車、保険、医薬品、税法、著作権など多岐にわたるうえ、さらに今後も多くの法令の変更が必要になると見られている。

 ゲンダイは、韓国の愚かさは喜劇的だが、日本も同じ道を歩もうとしていると警告する。安倍首相のTPP参加は米国への隷従以外の何物でもないのだ。

 

 

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2013年3月16日 (土)

名古屋市博物館で二つの展覧会を見た

 知人のblogを見たら、「キルトの世界」展のことが紹介してあった。昨日のNHK名古屋のニュースで、岩手県大船渡市の写真家の三陸津波の写真展を紹介しており、それも見たかったので、名古屋市博物館へ出かけた。

 まず、「キルトの世界」展を見た。私は、昨年見た津島のキルト作家の展覧会だと思っていたが、違っていた。「キルトハウスEMIKO 桜山カルチャー」主催の大島恵美子さんという作家の展覧会であった。

 2部屋の会場には畳3畳から4畳ぐらいの大作が展示してあった。古いタイプのキルトから新しいキルトの作品まで多様であった。

 写真を撮らせてもらっていいか尋ねたら、ご主人がいてOKを下さった。ついでにご主人から話を伺うことができた。

 小さい作品でも制作に2か月以上かかるといい、大きい作品は更に時間がかかるそうだ。確かに見ただけでも気が遠くなるような細かい縫い方である。

 一通り見た後、気に入った作品を何点かカメラに収めた。私の好みでは、抽象的な作品より、具象性のある作品が良いと思った。

 この作品展は、17日(日)までである。

 その後、三陸津波の写真展を見た。カラーの写真は、津波が押し寄せる瞬間や災害の後の瓦礫の山などを生生しく記録してあった。

 大船渡市と陸前高田市の記録写真で、あの有名な陸前高田の一本松と満月の写真もあった。

 撮影をしたのは、大船渡スタジオの佐藤尚義さんと叶さんである。パンフレットによると、海岸の近くにあったスタジオが被災しながらも、「『日常』と記録のためだけに撮った」という作品38点を展示している。

 主催は「大船渡・陸前高田支援ネットワーク」である。タイトルは、「大震災の現実と復興への歩み」であった。

 3月11日午後2時46分を境に、それまでの平和な生活が一変してしまったのだ。同じことがいつ我々の上に起きるかもしれない。平和な時の写真との対比が痛々しい。

 こちらは映像がない。展覧会は17日(日)午後3時まで。

 

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2013年3月15日 (金)

TPP参加のきわめて不利な条件隠し、国会での議論

 昨日に引き続いて東京新聞の記事はTPPについての安倍首相の国会でのあいまいな答弁を危険だと言っている。

 環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加に関連し、後から交渉に参加したカナダとメキシコが著しく不利な交渉条件を求められた問題が、八日の衆院予算委員会で論戦の主要テーマになった。野党側が事実関係の公表を求めたのに対し、安倍晋三首相らは終始、後ろ向きな姿勢。TPPは国民生活を大きく変える可能性のある重要な課題なのに、首相は説明責任を軽視したまま、交渉参加表明に踏み切ろうとしている。(金杉貴雄、関口克己)

 日本維新の会の松野頼久氏はこの問題を報じた本紙を片手に「不利な条件で参加しなければいけないのか、カナダやメキシコに確認したのか」と、何度も政府に迫った。

 問題は、二〇一〇年までにTPP交渉に参加した九カ国が、一一年十一月に参加の意向を表明したカナダとメキシコに対し、すでに合意した条文は後発の参加国は原則として受け入れ、再協議も要求できないなどの不利な条件を提示したというもの。

 岸田文雄外相は松野氏の質問に「他国のことをコメントする立場にない」と繰り返した。自民党の山本有二委員長が「日本の立場を明確に」と促しても、答弁を変えず、松野氏は「議会として聞いているのに怠慢だ」と憤った。

 首相も「交渉にまだ参加していないから情報収集が難しい」と釈明したが、これには松野氏が逆襲。松野氏は、自民党が野党時代の二〇一一年十一月、当時の野田政権による交渉参加表明に反対する決議案を衆院に提出した際、「政府の情報収集と国民への説明が不足している」と批判したことを指摘し、現在の首相の姿勢との矛盾を突いた。

 また、共産党の笠井亮氏は、七日の予算委で「既に交渉に参加している国と、後から参加する国では条件が違うのか」との質問に、首相が「判然としない部分がある」と答えた点を取り上げた。

 笠井氏が「判然としない内容を把握しているのか」と聞くと、首相は「取っている情報もあれば、輪郭がぼやっとしているものもある」と答弁。笠井氏は「ぼやっとしたものがあって、入ってみたら大変だったら責任問題だ」と情報把握が不十分なまま、近く交渉参加を表明しようとしている首相を批判した。

 八日の質疑では、岸田氏が、後発組の国には包括的で高いレベルの貿易自由化を約束し、交渉進展も遅らせないなどの要求があることを明らかにした。

 日本のTPP参加では、コメなどの農産品が関税を撤廃しない「聖域」となるかが焦点。笠井氏は、林芳正農相が岸田氏の説明を知っていたかと聞くと、林氏は「そういう情報を事前に知っていたことはない」と述べた。閣内でTPPに関する情報共有が不十分なことも露呈した。

 笠井氏は「国民や国会には都合の悪い情報は出さず、国のあり方に関わる重大問題で、拙速に結論を出そうとする。絶対に許されない」と迫った。

 安倍首相も、岸田外相も、林農林水産相もぐるになって、都合の悪い情報を隠しTPP参加を急いでいる。後で大変な目に遭うのは国民である。野党も農業団体も医師会もTPP参加の反対を貫いて欲しい。

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2013年3月14日 (木)

東京新聞のスクープ―TPP参加での重大事実隠し―

 東京新聞(2013年3月8日 07時05分)は、TPP参加について、重大な事実を隠していたことを伝えている。

 環太平洋連携協定(TPP)交渉参加をめぐり、先に交渉を始めた米国など9カ国が、遅れて交渉参加したカナダとメキシコに交渉権を著しく制限した条件を課したという。

 この事実に関し、民主党政権時代に、日本政府が把握しながら公表しなかったことが新たに分かった。民主党政権はそういう重大なことを隠してTPP参加を言っていたということになる。

 安倍首相は、近く日本の交渉参加を正式表明する方針である。だが、国民生活に重大な影響が及ぶ可能性が高いTPP問題で、現政権が説明責任を求められるのは確実である。

 一連の事実は、東京新聞の複数の日本政府関係者や外交関係筋への取材で明らかになったという。(以下、記事を引用)

 TPPをめぐっては、9カ国は2010年までに交渉入り。9カ国は、11年11月に参加の意向を表明したカナダとメキシコ両国に対し、すでに合意した条文は後発の参加国は原則として受け入れることや、交渉を打ち切る終結権もなく、再協議も要求できないなどの不利な条件を提示した。両国は受け入れ、念書(レター)も交わしたが、極秘扱いにしている。

 当時の野田政権は、この事実をカナダとメキシコの参加意向表明後に把握。著しく不利なため、両国政府に水面下で「こんな条件を受け入れるのか」と問い合わせたが、両国は受け入れを決めた。両国の交渉参加が決まったのは昨年6月、実際の参加は同10月で、野田政権は昨年6月までには念書の存在を把握していたのだ。

 野田政権は両国の参加国入り後も、新たな後発国が9カ国の決めたルールを守る義務があるのかを探った。両国と同様、後発国は再協議できないとの情報を得たが、事実関係を詰める前に12月の衆院選で下野した。

 先発組と後発組を分けるルールの有無に関し、安倍首相は7日の衆院予算委員会で「判然としない部分もある。参加表明していないから十分に情報が取れていない」と否定しなかった。

 菅義偉官房長官は記者会見で「わが国としてメキシコ、カナダのTPP交渉国とのやりとりの内容は掌握していない」と述べたが、政府関係者は本紙の取材に「9カ国が合意したものは再協議できないとの話は聞いたことがある」と認めた。

 カナダとメキシコの事例では、秘密の念書は交渉参加の正式表明後に届く。安倍首相はオバマ米大統領との会談を受け、「聖域なき関税撤廃が前提ではないことが明確になった」と強調しているが、野田政権の政務三役経験者は「カナダとメキシコが条件をのんだことで、日本も約束させられる危険性がある」と指摘する。

 オバマ氏は先月の一般教書演説で、TPP交渉妥結を目指す考えを明言し、米政府は年内決着を目標に掲げた。九カ国が交渉終結権を握れば、年内という限られた期間に、日本はなし崩しに農業など各分野で譲歩を迫られる可能性もある。

            ―続く―

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2013年3月13日 (水)

原発事故で線引きの矛盾―その③―

 さらに、福島原発から10kmの、浪江町で家に帰れない方のお話です。浪江町→相馬市に避難された根本さんです。水野さんのところに来られました。一時帰宅を5回やり、線量は1月25日に3.8マイクロ、車から降りてアラームがあり、ご主人が速く済ませろと言われました。この値、33ミリシーベルト/年、許容量の3倍です。周囲も片付けられず、3・11のままの家。雨漏りはしないが、中を片付けるのも無理で、瓦礫の処理も出来ないのです。

 根本さんは、3・11は家におられて、原発情報は何もなく、海岸に近い浪江は津波に会い、学校に避難ということがわかったのみでした。中には、原発大丈夫かという人もいて、原発の津波への備えは甘かったのです。

 12日に区長から避難せよと言ってきました。原発が危ないが、2,3日で帰れると、身の回りの物を持ち、動物もそのままおいて逃げたのです。雪が降ってきました。これは原発の爆発でした。逃げ遅れた人もいて、爆発で地鳴りがして、雪が降ったようにみえたのは爆発した建屋の残骸で、知らずに触った人もいたのです。

 根本さんは、最初は浪江町に避難して、飯舘村に近いところでした。飯舘村は線量が高く、そこの避難所(幼稚園~学校、中心地)に分かれて21000人のうち8000人避難。役場も臨時の避難でした。しかし情報がなく、建物の外に出てしまい、ペットを連れた人は犬の散歩もしたのです。お孫さんは外へ出て遊んでおり、友達と再会できてはしゃいだのです。避難所では毛布をかぶり、そこでは騒げないので、外に行くのは当然なのです。

 配られるスープも屋外に並び、テントの前で味噌汁などを配り、行列をつくっていました。セシウムの雨が降っているなどと知る由もなかったのです。色も匂いもないのですから。後からセシウムが降ったことを知ったのです。1軒に20人も避難して、沢の水でご飯をたいて、被曝したのです。健康データについては、浪江町は県から言われてやったのです。本来国のやるべきものを、血液検査は、弘前大学の先生が子供たちの血液を見ましたが、結果はまだです。

 このとき、SPEEDIの情報があったら、ここへは避難しなかったのです。東電は、浪江町に、原発が危ないといわなかった。菅総理が、ネットで避難するようにといい、町長がネットでそれを知りました。でも、防災無線は電源なしで使えず、根本さんたちは、羽をもがれた鳥であったのです。電話回線も通じず、誰がどこにかけたかもわからないのです。

 伝達する方法はいくらでもあったのに、地震で塀の倒れたところがあり、1時間で帰れるのを3,4時間かかたのです。東電は自転車などで伝達すべきなのに、やらなかったのです。

 浪江町で、津波で瓦礫に埋もれた車に生存した人もいて、役場の人、橋の段差も埋めて、本当に活躍しました。家の流された職員もいましたが、消防団員も活躍し、車の戸を叩く音がしても、暗くて、良く分からないのです。どこに誰がいるか分からず、雪も降ったので、明日一番に助けることにとなりました。役場の人は翌日助けようとしたら、原発の爆発で危なくなりました。しかしその場所は線量が小さく助けられたのに、助けられなかったのです。心を病む人もいるのです。

 津波被害だけなら助かったのに、原発で見捨てられた。風評被害もあり、絶望的なものです。

 根本さんは、広い敷地で、補償は難しく、東電の補償は43万円!家屋敷全部。田んぼも畑も含めて何百坪を、1回たったの43万円。50万円ないと物置も買えないのです。生まれ育った夫もガッカリ。東電の人はいったいいつ畑に入って評価したのか?東電は現地調査はしていない。太陽光発電もしているのに、何も評価していないのです。

 つらい経験をして、他の地域の人に、大飯の人に手紙を出しました。根本さんは、農協の人に聞きと、農薬は中和する薬も開発しないといけないのに、放射能を中和する方法もないのです。それでも原発は安全として推進してきた。

 元の土に戻るのは、下手したら何万年かかる。暮らしも、自然も破壊されます。原発再稼動の前にそれを考えよと、話を聞いてほしいと、商工会議部に手紙を出したのに反応なしなのです。教訓を学べなかったら、未来はないのです。

 ちなみに、東京で、震災による駐車場の崩壊で、設計した一級建築士4人が書類送検、刑事責任が問われるのは初めてです。警視庁が送検して、4人のうち1人は責任を認めていますが、他の3人は否認です(小坂のスタジオから上田さんの報告でした)。

 リスナーより、走れメロスのように伝達する手段はあった、東電の無責任に呆れた、責任の所在も認めないこの国に未来はあるのかという意見もありました。被災者の意見を生かすべきなのに、再稼動を画策している。政治家にこの悲惨な現状を見せるべきなのです。SPEEDIの情報なしでこの始末、しかしSPDDEIは参考情報に格下げ、誰も責任を問われていないのです(先のように、駐車場の事故は責任が問われているのです)。防災は地域の責任なのです。

 私も、今日はラジオに向かって何回怒鳴ろうかと思いました。この内容、例により、私に無断でいくらでも広げてください。そして、安倍総理にこの惨状を見させるべきです!日本を、これ以上破滅させてはいけません!

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2013年3月12日 (火)

原発事故で線引きの矛盾―昨日の続き―

  続いて、近畿のお話です。大飯原発から30kmにある京都市舞鶴市の模様です。近畿ではどうなのか、似たような状況にあるところで、リスナーより、震災から2年目、復興が進まず歯がゆいとのメールがありました。

 舞鶴は、大飯の立地自治体ではないが、30km圏内です。原発マネーの恩恵はないのに、防災計画が要るのです。鈴木さんと同じ状況にある、30kmラインのすぐ外を水野さん訪れました。このお宅、目の前の川が30kmになるところです。まさか、自分の家が30km圏のところとは知らず、このお宅の女性、中と外で気分的には違うのです。安全と思っても、近すぎて危険だと感じるのです。

 福島では、ラインの区域で、中の人はいなくなり、外の人はいてくれとなるのです。一歩違うだけで、片方は引っ越せ、もう一方はまあいいと全然違うのです。しかし、じっとしておられない。でも、行くところはないのです。真っ暗だから住んでおられないのです。

 しかも、高浜からは10kmであり、それに気づくと、どう考えたらいいかとなるのです。舞鶴では、原発事故が起きた際の避難計画を作り、3月13日に決定します。平野さんは、今の政権は安全指針→再稼動への地ならしのためにしていると指摘しています。地方にしたらドタバタをさせられるだけなのです。舞鶴では、どちらからの風かなど、いろいろ考えるが、9万人の町で、皆さんを避難させるには、バス2000台!とても無理であり、調達は無理です。誰が運転するのか?本当にどうなるのか、一般市民の声を水野さんが取材されました。

 大飯20km地点、年代により考えが違い、中高年の人は、原発から何kmかを知っています。数字に気づいたのは3・11以来です。避難は自動車では無理、国道は混雑、どうして生活するのか?逃げるならどう走れるか、車のない人はバスも手配できないし走れない。

 避難計画は実行できない。計画されても、その通りにはならない。計画があっても実行できなければ助からないのです。中高年は関心が高いのです。平野さんは、舞鶴は道が狭く、どうやってバスを通行させるか、無理だと言われました。

 高齢者は体が不自由で、気の遠くなる時間と訓練が要るのです。どこにバスを置き、人を集めるか、さらに冬季は雪が多く、どうするか?地震なら道は走れるか?市役所で指揮系統を作っています。市役所も原発から10km、福島事故は教訓であるのです。

 今度は若い世代の声です。30km圏内でも、危険ではないならいい。あまり危険意識を持たない、深く考えない。また雇用のため、再稼動賛成とも言うのです。

 水野さんは、原発の危険性より雇用、仕事のことがあると言いますが、平野さんは、想像力が欠けると落胆しています。事故のときに具体的にどうするのか、市役所もどれだけ危機管理ができるかと言われました。

 福島では、役所も被災者であるのです。リスナーより、50km以上離れても汚染される、20kmなど意味なし、損害賠償すべきと言っています。ちゃんと管理区域(立ち入り禁止)になるなら補償して人が住まないようにすべきと言われるのです。が、そうはならず、放射線量の高いところに人も住んでいます。


 さらに、福島原発から10kmの、浪江町で家に帰れない方のお話です。浪江町→相馬市に避難された根本さんです。水野さんのところに来られました。一時帰宅を5回やり、線量は1月25日に3.8マイクロ、車から降りてアラームがあり、ご主人が速く済ませろと言われました。この値、33ミリシーベルト/年、許容量の3倍で、周囲も片付けられず、3・11のままの家。雨漏りはしないが、中を片付けるのも無理で、瓦礫の処理も出来ないのです。

 根本さん、3・11は家におられて、原発情報は何もなく、海岸で浪江は津波に会い、学校に避難ということがわかったのみで、中には、原発大丈夫かという人もいて、原発の津波への備えは甘かったのです。12日に区長から避難せよと、原発が危ない、2,3日で帰れると、身の回りのものを持ち、動物もそのままで逃げたのです。雪が降ってきた、これは原発の爆発、逃げ遅れた人もいて、爆発で地鳴りがして、雪が降ったように来たのは爆発した建屋の残骸、知らずに触った人もいたのです。

 根本さん、最初は浪江町に避難して、飯舘村に近いところで、飯舘村は線量が高く、そこの避難所(幼稚園~学校、中心地)に分かれて21000人のうち8000人避難。役場も臨時の避難で、しかし情報がなく、建物の外に出てしまい、ペットを連れた人は犬の散歩もしたのです。お孫さん外へ出て遊んでおり、友達と再会できてはしゃいだのです。避難所では毛布をかぶり、そこでは騒げず、外に行くのは当然なのです。

 配られるスープも屋外に並び、テントの前で味噌汁などを配り、行列になっていた、セシウムの雨が降っているなどと知る由もなかったのです。色も匂いもない、後からセシウムが降ったことを知った。1軒に20人も避難して、沢の水でご飯をたいて、被曝したのです。健康データ、浪江町は県から言われてやったのに、本来国のやるべきものを、血液検査、弘前大学の先生が子供たちの血液を見て、結果はまだです。

 このとき、SPEEDIの情報があったら、ここへは避難しなかったのです。東電、浪江町に、原発が危ないといわなかった。菅総理、ネットで避難するようにといい、町長がネットでそれを知り、防災無線は電源なしで使えず、根本さん、羽をもがれた鳥であったのです。電話回線も通じず、誰がどこにかけたかもわからないのです。伝達する方法はいくらでもあったのに、地震で塀の倒れたところ、1時間で帰れるのを3,4時間かかり、東電も自転車などで伝達すべきなのに、やらなかったのです。

 浪江町、津波で瓦礫に埋もれた車に生存した人もいて、役場の人、橋の段差も埋めて、本当に活躍した。家の流された職員もいて、消防団員も活躍し、車の戸を叩く音がして、しかし暗く、良く分からないのに、どこに誰がいるか分からず、明日一番に助けるとなり(雪も降った)、役場の人は翌日助けようとしたら、爆発で危なくなり、しかしその場所は線量が小さく助けられたのに、助けられなかったのです。心を病む人もいるのです。

 津波被害だけなら助かったのに、原発で見捨てられた。風評被害もあり、絶望的なものです。

 根本さん、広い敷地で、補償は難しく、東電の補償は43万円!で家屋敷全部。田んぼも畑も含めて何百坪を、1回たったの43万円、50万円でないと物置は買えないのです。生まれ育った夫もガッカリ。東電の人もいつ畑に入って評価したのか?東電は現地調査はしていない。太陽光発電もしているのに、何も評価していないのです。平野さん、つらい経験をして、他の地域の人に、大飯の人に手紙を出した。根本さん、農協の人に聞いて、農薬は中和する薬も開発しないといけないのに、放射能を中和する方法もなく、原発は安全として推進してきた。元の土に戻るのは、下手したら何万年かかる。暮らしも、自然も破壊され、原発再稼動はそれを考えよと、話を聞いてほしいと、商工会議部に手紙を出したのに反応なしなのです。教訓を学べなかったら、未来はないのです。

 ちなみに、東京で、震災による駐車場の崩壊で、設計した一級建築士4人が書類送検、刑事責任が問われるのは初めてです。警視庁が送検して、4人のうち1人は責任を認めていますが、他3人は否認です(小坂のスタジオから上田さんの報告でした)。

 リスナーより、走れメロスのように伝達する手段はあった、東電の無責任に呆れた、責任の所在も認めないこの国に未来はあるのかという意見もありました。被災者の意見を生かすべきなのに、再稼動を画策している。政治家にこの悲惨な現状を見せるべきなのです。SPEEDIの情報なしでこの始末、しかしSPDDEIは参考情報に格下げ、誰も責任を問われていないのです(先のように、駐車場の事故は責任が問われているのです)。防災は地域の責任なのです。

 私も、今日はラジオに向かって何回怒鳴ろうかと思いました。この内容、例により、私に無断でいくらでも広げてください。そして、安倍総理にこの惨状を見させるべきです!日本を、これ以上破滅させてはいけません!

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2013年3月11日 (月)

3.11から2年、原発からの線引きの意味

  3.11の東日本大震災で福島第一原発の原子炉が4基とも壊滅しました。福島では今も15万人もの人々が避難生活を余儀なくさせられています。

 大震災で犠牲になられた方々には心から哀悼の念を表します。

 今日は、先日福島まで行って現地からラジオでレポートされた生々しい状況を紹介します。(おけらのいつかは青空 脱原発から) なお、原文を読みやすく書き直しました。

 

 永岡です。今週報道するラジオは、水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。

 今回は3・11の2周年特集で、国や自治体の定める原発からの距離の線引きの意味合いを語ります。



 今日は水野さんも平野さんも南相馬におられます。南相馬でも昼間は17度ありました。原発から22.23km地点です。みなさんが避難され、警戒区域は解除されても居住は出来ない中、居住の許される、最も原発に近い場所です。線量は年間1ミリを超え、隣は飯舘村です。線量の高いところと比べたら低いものの、放射線管理区域があるのです。

 南相馬からの、水野さんのリポートは、自宅が20km地点で分断された方のお話です。取材を受けたのは鈴木さん、71歳。自宅の敷地が立ち入り禁止になったのです。鈴木さんは、最初は原発について、重大だとの認識はなく、爆発で原発を初めて身近に感じたのです。平野さんは、鈴木さんは驚かれたと伝えました。海も豊かで、立地自治体ではないものの、庁舎は格別に立派ではなく、そんなところでの事実と話されました。

 鈴木さんが事故の深刻さを知ったのは3月13日の夜でした。事故当日の11日は、津波から助かったと思いました。防災無線は津波の話ばかりで、原発による避難の声はありませんでした。断水したので、13日に、鈴木さんは水を何とかしようと山に水を汲みに行ったら、そこは放射線の高い風の来るところであったのです。

 帰ってきたら、道路から南に、警察官が防護服を着て立っていて、南には行けないと言ったのです。防護服を不審に思っいました。警察官は原発については教えてくれませんでした。そのまま山形に避難しました。4月に帰ってきたら家の前に警戒区域とあり、庭で20km圏内、圏外と分かれていたのです。

 平野さんもこの庭を見て、花を植えているところと、荒れたところに分断されているのを見て驚かれました。土の色も変わり、自分の意思でなく土地を分断されたのです。お金、補償については当時は分からず、しかし20km圏内と圏外で補償は違う(鈴木さんの家の住所は20km圏外)、隣は無人なのです。住めるというより、よそで済むサポートのされないところなのです。

 鈴木さんの畑は、立ち入り禁止で、矛盾しています。断りもなく、東電も謝らない!市会議員は何回か来たが、他は誰も来ない。賠償は何もなしです。土地に入れなくても、何もないのです。補償も謝罪もないのです。

 どこに怒りをぶつけていいか分からないのです。平野さんは、ではなぜ線引きできたのか、役所は字(あざ)名のみで区切ったのです。ひどい話で、敷地が分断されるのも知らない、市役所も来ない、解除の説明もない。

 鈴木さんのお姉さんは、300m先の避難地域なので、出て行かないといけないのです。土地だけでなく、姉妹の仲も裂かれたのです。他のお宅にも泥棒が入りました。鈴木さんの近くに泥棒が続出し、夜は辺りが無人で、安心して住めないのです。

 距離による線引きは矛盾だらけです。線量で分けていないのです。山林は線量を自分で測って高いのです。除染もあてに出来ません。お孫さんに野菜をあげられない。野菜は作れない。春菊がブランド品なのに、壊滅です。

 近所の農家もやることをなくしているのです。春菊のハウスの鉄筋が錆びた光景を平野さんは見て、悲惨と言われました。土地のあばら骨であり、責任者は見るべきなのです。鈴木さんは、土地を、土を返してくれと言っておられるのです。

 事故の福島第一原発から、同心円で考えるのは理不尽です。福島の事故は、同心円で考えられない拡散の仕方です。風向きにより違い、160kmの千葉にも届いています。20km、30kmで区切る意味は平野さんはないと断罪されました。それなのに、便宜上同心円で、全国の原発に当てはめようとしているのです。



 

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2013年3月10日 (日)

日本人のマスク好き―②―

 外国人の目から見た日本人のマスクについて、いくつか紹介されているが、次のものが面白い。

 BBC(英国放送協会)が1999年5月に取り上げものだ。(Japan's war on germs and smell)欧米人からみれば「潔癖性」とも映る、日本人の「キレイ好き」と関連づけている。

 日本を訪れる外国人が目にして驚くのは、「白い綿のマスクをかけて街をあるく人々の光景」といった具合に、マスク着用の習慣を紹介し、バイキンに対する異常な恐怖感の現れと結論つけているという。

 似たような例として、公共の水道で手を洗った後、蛇口のハンドル部分にも水をかけるという行為、抗菌加工の文房具、防臭加工した衣類などが紹介されていたそうだ。

 言われて見れば、どれも納得することで、私たちは確かにキレイ好きである。江戸時代に日本に来て旅行をした外国人も日本人のキレイ好きに感心している。

 キレイ好きがいつの間にか高じて過度に神経質になっていると問題になったこともあった。あまりに清潔にするのでアトピーなどのアレルギー疾患が増えたし、花粉症もその一つと言われている。

 1998年のニューヨークタイムズは、アメリカ人の感染予防に対する認識の低さを嘆き、日本では風邪の季節に人混みでマスクを付けていることに触れ、アメリカ人はそこまで礼儀正しくないのでアメリカ国内でマスクを見ることはないだろうと述べているそうだ。これなどはよい評価をしていることが分かる。(P.28~29)

 2009年のジャパンタイムズ紙「Getting a glimpse behind the mask」は日本在住の外国人に日本のマスク事情とマスク着用の習慣を解説している。そして、「マスクはインフルエンザ予防にはならないが、罹患者が掛けることによって他者への感染防止になると述べているそうだ。2008年9月からマスク業界大手の興和株式会社のマスク販売が前年比1.5倍となり、その理由の72%がインフルエンザ予防であったという。

 ところでマスクの着用がインフルエンザの予防になるのかという点についてこの本は第2章で西欧での考え方や日本での考え方を詳しく紹介している。それを読むと、感染者がマスクをするのは60%から70%ぐらいは、飛沫が飛び散るのを防ぐ効果が考えられるとしている。

 しかし、健康な者がマスクを予防のために掛けても効果はないという。それはマスクによってウイルスなどの侵入を防ぐほどのマスクはないということである。

 厚生労働省の指導も以上のような考えに立っているそうだ。感染者は「不織布マスク」を着用するのが適切であるとし、高性能ろ過作用のあるN95マスクは医療関係などでの着用を勧めている。

 非感染者のマスク着用は、「ウイルスの吸い込みを完全に防ぐという明確な科学的根拠はない」 としている。流行時には人混みに行かない、手指などをきれいに洗うことを勧めている。

 感染者が外に出るときに、やたらにウイルスをまき散らさないためにもマスクを着用するという習慣はよいことだと私は考える。

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2013年3月 9日 (土)

マスク好きなのは日本人だけ?

 花粉の飛来が話題になるシーズンが到来した。先日の英語会話のクラスで、マスクのことが話題となった。その時、インストラクターが西洋ではマスクは滅多にしないと言った。また、ドイツに旅行をしたTさんは、同行者がマスクをしていたらツアコンダクターから取るように言われたという。

 この冬も、更に今も、街に出るとマスクをした人が一杯いる。そいう人を見ると、この人は花粉症なのかと思って見る。店に行っても店員がマスクをしていることがあり、こちらは変な感じを受ける。

 冬はインフルエンザが猛威をふるったし、これからは花粉症のシーズンだ。それに加えて中国から黄砂やPM2.5という有害な微小物質が飛んでくる。

 テレビでも新聞でも、マスクの着用を勧めている。ニュースによると、ドラッグストアではマスクの売れ行きが好調なのだそうだ。以前確か鳥インフルエンザが流行った時に、ドラッグストアからマスクが消えたことがあった。

 そのとき、マスクを探したどこにも売っていなかったことを覚えている。それでやっと店頭に現れたとき慌てて買いこんだものだ。でも、そのマスクは一度も使ったことがない。

 今度PM2.5が飛来するというので、どんなマスクがいいのかと思案していたら、花粉症のマスクは全く役に立たないのだと分かった。超高価なマスクなら効果があるかもしれないということだ。外に出ないのが一番だという。

 数日前図書館に行ったら、新刊書の棚に「マスクと日本人」というタイトルの本を見つけた。タイトルがタイトルなのでまだ誰も借りずに残っていたのだ。私は先ほどのようなことで多少関心があったので早速借りてきた。

 著者は、堀井光俊氏で、イギリスの国立ケント大学で学び、現在は同大学の客員研究員である。出版社は株式会社SHI。1500円のきっちっとした装丁で264Pの本だ。

 こういう特殊なことに興味をもって研究をし、一冊の本にする人がいることに驚いた。そしてタイトルは「日本人とマスク」だから、タイトルからして日本人は特異的にマスク好きなのだと思わせる。

 外国では街中でマスクをした人を見かけることはなく、もし着用して歩いたら不審者と見られてしまうという。その著者が、ロンドンのヒースロー空港ではマスク姿は見ないが、成田に着くとマスク姿が溢れているのに目を見張るという。

 「日本では、マスク姿が『自然』であり、注目するには及ばないほど『当たり前』で、疑問を抱くことが許されないかのような迫力をもって存在するのである。」(p.9)

 「そのような違いを体験すると、『日本人はなぜマスクを付けるのか?』という疑問がわいてくる。それが本書を書き始めるきっかけなのだ。」(P.9)という。

 

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2013年3月 8日 (金)

東京高裁の「違憲」判決は当然だ

 マスコミが報じたように、「1票の格差」が最大が2.43倍となった昨年の衆議院選挙について、弁護士グループが憲法違反だとして、選挙の無効を求めて訴訟を起こしていた。

 東京高裁は、「投票価値の平等に反している」として、選挙を違憲とする判決を言い渡した。これは当然の判決だと言える。

 最高裁は、2009年の衆議院選挙を「違憲状態」と判断したが、それから1年9か月後選挙区割りの是正が行われないままに、昨年の衆議院選挙が実施されたが、格差はさらに拡大していたのだ。これは国会の怠慢以外の何物でもない。この間やる気があれば是正をする時間はあったのだから。

 だだ、残念なことは、無効請求が却下されたことである。理由はその選挙区の議員がいないまま区割りの是正をせざるを得なくなり、不都合が生じる」というのだ。

 しかし、自民党・公明党が2/3以上を占める衆議院議員の中に違憲状態で選ばれた議員がいるのは納得できない。もともと小選挙区制自体が不公正なものであるが、そのうえに区割りの是正をしないままに総選挙をした国会は怠慢で保身そのものである。

 即時無効にしてやり直すべきである。政治家が自分や所属政党の利益を優先に考え、それを守るために実りのない議論をして時を費やした結果なのである。何とも情けない議員を選んだことかと思う。

 同じような訴訟は全国各地で起こされており、今月の27までに各地高裁や支部で判決が言い渡される。それを注目したい。その中で「無効」判決が多く出ることを期待吸うr。

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2013年3月 7日 (木)

いきいきシニアが集う「第5回市民会館・シニアコーラス交歓発表会」

 名古屋市文化振興事業団主催の「第5回市民会館シニアコーラス交歓発表会」が、5日に日本特殊陶業市民会館フォレストホールで開催された。

 昭和男爵コーラスは第1回から参加している。最初はシルバーコーラスと言ったがもう5年も経ったのかと感慨が深い。

 年々参加希望グループが増えて抽選があると聞くが、幸い今回も参加することができた。全部で25グループの参加である。常連のグループも多いが新しい参加グループのいくつか見られた。

  朝8時20分ごろに地下鉄を下りて市民会館連絡通路に向かうと、閉鎖されていた。ホームレスが1人横たわっていた。そこへ仲間のSさんが来たので、一緒に1番出口から会館へ行った。そこもまだ締め切られていたので、参加証を見せて中に入れてもらった。

 8時45分の集合時刻には全員が来て、地下ある控室へ入った。今年は大きい控室がもらえた。

 この日は市民会館は、大ホールも中ホールもシニアコーラスのために確保されていて控室やリハーサルは両方を割り当てられていた。

 会館の職員は総動員態勢で要所要所に配置され、連絡や呼び出しや案内などもきちんとしていた。すべては分刻みのスケジュールであった。

 9時18分から舞台に立ち立ち位置を決めた。場ふみといい、22分までたった4分であった。その後、休憩し、10時半から控室で体をほぐす運動をした。

 10時45分にビレッジホールに移動して割り当てられたステージで11時から15分間リハーサルをした。時間が来ると係りが来てやめさせられた。

 本番は12時46分なので、それまでに簡単な昼食を摂ったが、私は何も食べなかった。

 12時15分に、控室で発声の練習をして声を出しやすくした。大事な部分をチェックして歌った。

 12時半に呼びに来たので係りについてステージ裏に行った。そこで並び順通りに椅子に腰を掛けて出番をまった。モニターがあってステージの様子が見られた。

 12時46分。いよいよ本番でアナウンサーが紹介をしている中を舞台に上った。客席を見ながら笑顔でという指示であったが、檀上は狭くそれどころではなかった。

 昭和男爵グル―プは16名が出演した。今年初めて舞台に上がる人も2名いた。曲目は、

 

 ・山小屋の灯(2部合唱)

 ・白鳥の歌(3部合唱)

 ・ふるさと(室生犀星4部合唱)

であった。1グループ、3分と決められているので、山小屋の灯は2番まで歌った。

 最初「山小屋の灯」の歌い出し「たそがれの灯は・・」を歌うと緊張がほぐれていくのが分かった。あとは指揮者の指示のように笑顔や息の出し方に気を付けながら思い切って歌った。 

 2番目に歌った「白鳥の歌」は、自分としては歌いやすい低音部であったので楽しく歌うことができた。

 「ふるさと」は室生犀星の詩に曲をつけたもので、男声合唱の定番曲である。今年はそれに挑戦したのだが、アカペラではなくピアノ伴奏付であった。難しい曲だが持てる力を出して指揮者に従い歌い切った。

 ステージから降りながら、ステージで歌うのはいいものだと改めて実感した。控室に戻り、指揮者が「どうでしたか?」と聞かれたので、「力いっぱい歌いました。もう一回歌いたい気分です」と答えた。

 その後は、すぐに客席に行き、残りのグループの歌を聴いた。南加木屋混声合唱団ポポロは毎年パフォーマンス付だが、今年も趣向を凝らして楽しませてくれた。

 新老人の会かがやきはには、最高齢の98歳の女性がいて、今年も元気に歌っていた。

 女性は華やかな衣装のグループも多く、また、参加者数も圧倒的で女性パワーを発揮していた。

 いつまでもいきいきと活躍する高年者への配慮がある、シニアコーラス交歓発表会は大変良い企画である。運営関係者の段どりの良い運び方も素晴らしい。来年是非続けてほしいものである。

 シニアが生き生き活躍することは、経済の活性化になるし、健康保険の利用を減らすことにもつながり、その効果は大きいのだ。

 

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2013年3月 6日 (水)

「医者に殺されない47の心得」という本

 昨日のblogでちょっと触れた「医者に殺されない47の心得」(株式会社アスコム刊)の大きな広告が新聞に出ていた。センセーショナルな見出しを見て「?」と思ったが、「第60回菊池寛賞受賞!」と書いてあった。著者は近藤誠(慶応義塾大学医学部放射線科講師)でその名につてはよく聞いていた。「患者よ、ガンと戦うな」や「ガン放置療法の勧め」などで、ガンにになっても治療する必要がないという主張をしている。

 本の帯には「病院に行く前に、かならず読んでください」と大きく書いてある。私がこの本を知ったのは新聞広告を見てからであり、どんな本か書店で探したが意外にも見つからなくて、最終的には杁中の三洋堂で見つけた。

 新書版よりやや大きいサイズで、ぺらぺらとめくってみると、かなり荒いページの使い方をしている。定価は1100円で高い印象を受けた。こんな本なら新書版でいいのにと思った。でも、ユニークな本なので買うことにした。

 買って読み始めたら、その日に発熱をして体の節々が痛んだ。風邪だと思うのだがそれが昨日のblogで書いた前立腺炎の引き金になったみたいであった。

 読むのをやめて3日で風邪のような症状は治まった。ところがバスの中で読んでいたら今度は急に便意を催した。それで新瑞橋イオンで下車をしてトイレに駆け込んだ。下痢であった。

 私はゲンを担ぐことは嫌いであるが、なんか嫌な感じを受けた。そして昨日市大病院で待っているときに読んだのだが、結果は前立腺炎と診断された。

 この本は医者が書いたのに、検査を受けたり、病院に行くのはやめた方がいいと書いている。本の表紙裏に、

「医者を40年やってきた僕が、一番自信を持って言えるこのは、『病院によく行く人ほど、薬や治療で命を縮めやすい」ということです。(中略)本書では、医者や薬を遠ざけ、元気に長生きする方法を解説しています」と書いてある。

 昨日も書いたように、PSA値がちょっと高くてもすぐに生検に飛びつかなければよかったのだと後悔している。考えてみれば、前立腺に針を10本も突き刺して傷つけたのである。 

 インターネットで、ある医者が、自分の腕に針を1cm突き刺したらどうなるか想像してみよと書いてあったが、ひどい出血が起こるのは当然で、しかも、腕と違い血は前立腺の中に溜まるのである。それが尿や精液に交じって出てくるのだ。後遺症の発現率はかなり高いのではないかと私はみている。

 なってしまってからでは遅いが、この本をもっと早く知っていたら・・・・と思うのだ。私は、医者に行く方だし、医者の言いつけは守るタイプである。しかし、この本を読んで考え方が変わりつつある。

 いずれ中身にも触れたいと思っている。

医者に殺されない47の心得(仮)[近藤誠]

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2013年3月 5日 (火)

前立腺生検がからんで「前立腺炎」を発症

 前立腺ガンの有無を調べるために「生検}を行ったことは以前に書いた。結果はガンはなかったのでほっとしたことも書いた。

 生検で退院した日から1週間余り、尿に出血があったが、それもなくなった。施術場所への違和感も次第に薄れて行った。

 1週間ほど前に、突然寒気を感じて体のところどころが痛んだ。風邪だと思ってルルを3錠飲んで寝た。その夜は、1時間おきぐらいに小便に起きた。小便をするときは最初灼熱感というのか、何とも言えない嫌な感じがあって出はじめるとその感じは消えていった。

 寒いので起きるのは嫌であったが、どうしても我慢ができないので、トイレに起きたのであった。

 最高時38.6℃の発熱は、3日間で平熱に戻った。しかし、排尿時の灼熱感はなくならなかった。そしたら日曜日の夜にも、再び1時間ごとぐらいにトイレに起きた。

 それで思い切って医者に診てもらうことにした。街の泌尿器科へ行った方がいいのか、診察時間がかかる市大病院へ行った方が良いのか、悩んだ末、前回の生検とのからみもあるので市大病院に決めた。

 朝9時40分の受付のあと、前回診てもらったK先生に決めた。この先生は大変患者が多くて時間がかかるということであったが、やむを得ないと思ったのだ。聞いてみると、月曜日はどの先生も非常に混むということであった。

 尿を取ってから、泌尿器科の待合室へ行った。補助椅子まで出してあった。40分ぐらいすると看護婦が来て症状を尋ねた。私の予約時間は、11:30から12時だが、いったい何時ごろになるのか聞いたら、午後になるだろうと言った。

 昼休みはいつと聞くと、ぶっ続けでやるのだという。先生たちの食事はどうするのか聞いたら、食べないのだそうだ。前回の場合、私の診察が終わった時は17時を回っていたことを思い出し驚いた。

 「家に帰って出直してもよいか」と聞くと、時間を決めて行ってくれれば良いというので、13時に来ることにして一旦帰宅をした。

 食事やもろもろを片付けて、13時に待合室へ戻った。まだ11:00~の人の診察になっていた。持参した「医者に殺されない47の心得」(近藤誠著)を読みながら待った。13時45分ごろようやく診察室前に移動した。13時55分に診察室に入った。

 症状を話した。医者は尿検査の結果は尿が濁っていると言った。白血球の残骸がでているそうだ。ということは、細菌と戦っているのだなと思った。

 エコーをやると言ったのでベッドに横たわった。エコーの後、前立腺の触診をした。抗生物質と止血剤を処方するといったので、先ほどの本に書いたあったことを思い出し、「なるべく体の他のところに影響がないようにお願いします。」と言ったら、「それでは木曜日にもう一度来てください」と言って、診察の予約をしてくれた。

 「私は、ご覧の通り患者がいっぱいなので、他の先生にしますが」と言って調べたが、みな一杯であった。でも、予約をしてくれた。

 結局、「前立腺炎」を発症していたのだ。原因は、生検で針を刺したのも影響が考えられるし、風邪のような症状が引き金を引いたかもしれないと言った。生検の手術の後遺症というか、副作用でよく前立腺炎になることがあるという話であった。

 今にして思うと近藤医師の本にあるように、検査もむやみに受けるべきではなかったのだ。でも、この本を知ったのは最近のことで、後の祭りであった。

 

 

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2013年3月 4日 (月)

新規開店の海鮮レストランを試す

 先週日曜日に、新瑞橋にあるイオンへ行ったとき、レストラン街を歩いた。「四六時中」という店の前では行列ができていたので、ウインドウを覗いたら、海鮮レストランだと分かった。値段は、790円ぐらいから1700円ぐらいまでで、見本にリーブナブルな値札が付いていた。一度食べに行ってみようと思ってその時は帰った。

 昨日の日曜日に、いつも行くCAFE VITAが貸きりであったので、それでは例の海鮮レストランへ行ってみようと思った。

 11時過ぎにレストランの前について、中を覗いたらお客さんがいない感じであったので、店員に尋ねたら、「やっていますよ」と言った。それでウインドウの見本を見て何にするかを検討した。

 店長の一押しメニューは「46品目彩定食」(1190円)であった、次が「海鮮賑わいおひつごはん」(990円)であった。初めてなのでそれに決めた。

 店内には3組の客が入っていた。ところが11時半ごろになると満席となり、さらに外で待つ人たちがいた。

 運ばれてきた「海鮮賑わいおひつごはん」は、写真のように木でできたおひつ型の器にご飯を入れて、その上に具がいろいろとのせてあった。赤だしの味噌汁椀がついていた。

 ご飯はこだわりの会津のコシヒカリだそうだ。ちょうどよい硬さに炊き上げてあった。我が家では、以前に会津の農家から取り寄せたことがあった。会津の米はおいしい。

 店員が、「食べ方はご存知ですか」と聞いたので、初めてだから知るはずがない。説明を聞いたら、茶碗に具と一緒に適当に取って食べ、食べ残したものに、別の器にある薬味の「菜の漬物」「あられ?」「ねぎのみじん切り」をのせて、それに「だし汁」を掛けてお茶漬けのようにして食べるのだそうだ。発想は「ひつまぶし」であろう。

 教えてもらった通りに茶碗に取って食べた。小皿にワサビがのせてあったのでそれに醤油を入れてワサビ醤油を作った。備え付けの醤油はキッコーマンの塩分少な目醤油と濃口であった。私は塩分控えめにした。

 具にその醤油をつけてご飯にのせて食べた。具は、マグロ、赤エビ、うに、本ズワイガニの爪、タマゴ焼き、生のイカ、サーモン、サーモンハラス、ホタテ、イクラであった。どれも新鮮さが感じられおいしかった。

 私は海鮮が好きなのでぴったりであった。最後に作っただしづけご飯もおいしく食べられた。

 これだけで、カロリーは623kcalだそうだ。塩分は4.4gと書いてあったが、こちらは人によって違いがでる。

 食べ終わって勘定をするとき、店の人にオーナーズカードは使えないか尋ねたら、提示によって10%引きだと言ったので、それを適用してもらって得した気分であった。

 ひとりひとり支払えば、カード本人だけだが、一括してカードの所有者が払えば全員に適用できると言っていた。何人かで利用するときは、そのやり方がいい。

 店の外には昼時なので行列ができていた。

 以前に中日ビルにある丼丼亭の「賑わい丼」(500円)のことを書いたが、今度は「賑わいおひつごはん」である。

参考までに「46品目の彩り定食の写真。次回はこれを試してみるつもりである。

http://www.aeoneaheart.co.jp/siroku/grand/ohitu.html

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2013年3月 3日 (日)

高野山真言宗が出した巨額の運用損

 高野山と言えば、弘法大師が開祖で1200年の歴史を持つ真言宗の総本山である。全国に約3700もの末寺をもち、現代でも「お大師さま」「弘法さま」と親しまれている。

 その高野山が資金の運用に失敗して、今年1月現在7億5千万円の含み損を出したというのだ。いったいいつごろから資金の運用を証券会社に任せて利益を得ようとしたのっかは分からないが、内局が07年度から経営コンサルタントを雇い元本保証がない資金運用に切り替えたと新聞には書いてある。

 2008年9月にリーマンショックが起きているが、運用を初めた当初は大きな利益が出たと言っているから2007年より前に始めたのであろう。失敗したのはリーマンショック以後の世界金融危機につながったからである。

 日経平均は12日に12214円つけていたのが、10月28日には6994円まで大暴落をしたのであった。以後日本経済は低迷をし円高に悩まされてきた。その株価がやっと最近11500円をつけるまでになった。

 この間投資信託などで退職金を運用した人たちは多額の損失を出したと言われている。大学でも巨額の損失を出したところがあり、問題になった。

 高野山とて例外ではなかったのだ。28億6千万円の元本が、一時は16億5千万円にまで減ったという。真言宗はもともと祈祷宗教であり、弘法大師の事績を見ても奇跡を起こしたことが語られている。

 ならば、資産運用に当たってなぜご祈祷をしなかったのであろうか。いやご祈祷はしたのだがご利益がなかったのかも知れない。

 真言宗の寺では護摩を焚いてご祈祷をしご利益があると宣伝している。しかし、今回運用に失敗したことでご利益もないことが証明された。所詮は鰯の頭だったのである。

 庶民から集めたお布施を運用で増やそうとして失敗した責任は大きい。宗務総長が不信任で更迭されたのは当然である。

 ところで、高野山が運用を頼んだコンサルタントのコメントが傑作?である。曰く、「宗教界は金融界の良いお客様。一部の人たちは『丸いお客様』と呼んでいる。悔しい思いを再びされないためには、これまで以上に学ばれてはいかがか」

 宗教で集まるお金はもともとその宗教(神や仏など)を頼りにする信者が出すものである。葬式仏教の場合は信士の戒名1つでも宗派によっては100万円をくだらない。

 お布施という名目で多額の金を要求する。そこには巧みな心理操作が仕組まれているのだ。それで仕方なしに言われるままに金を出すことになる。

 お布施は浄財でも何でもないのだ。その方が都合がよいからお布施と言っているに過ぎない。宗教もお経は1分幾らと護摩木のように値段を付けた方が良い。そうすれば明朗会計になり分かりやすい。そして堂々と有価証券の運用をすればよいのだ。

 先ほどのコンサルタントのコメントで驚いたのは、損失を出したことを高野山側の不勉強にすりかえていることである。これは一般の我々対象の資産運用でも同じことが言われていることを示している。「お客様の不勉強です。もっと勉強をしてください」とすましているが、本当は、コンサルタント自身の運用失敗なのだ。

 

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2013年3月 2日 (土)

東京電力の無責任さに怒りを覚える

 2月28日の朝日新聞朝刊トップ記事は、「被爆記録2万人分未提出」であった。福島第1原発で事故後に多くの作業員が被ばくの危険を冒して働いた。約2万1千人にも上る人たちが浴びた放射線量のデータについて、東京電力は公益法人放射線影響協会に、被ばく線量を全く提出していないことが分かったのだ。

 放射線影響協会は、原発作業員の被ばく記録を一元的に管理するために作られているのだ。東日本大震災後の事故から2年近くたっても、無視しているのか、意図的なのか分からないが未提出だという。

 電力会社や元請け、下請けは、原発作業員の被ばく線量を測定し、基準値を超えないようにする法的義務を負うが、放射線管理手帳や放射線従事者中央登録センターの仕組みは法令にもとづかない取り決めなので罰則はないようだ。それをよいことにズルを決め込んだに違いない。

 被ばく線量の記録は原発で働く人たちにとって非常に重要なものである。1人ひとりが放射線管理手帳を持っていて、元請けや下請けが記入するとともに、電力会社から放射能影響協会の放射線従事者中央登録センターに、電子データで送られて一元管理される。

 各社は、新しい作業員が原発に入る際に、手帳で被ばく線量をチェックし、手帳と照合する場合は、センターのデータを照会するのだ。照会件数は年間6万件~9万件にも達するという。

 東京電力は、働く人の安全と健康を全く考えていないことがよくわかる。それなのに安倍首相は、国会で「新たな原発安全文化」を創り出すと述べた。「ん?安全文化って?原発安全神話を言い換えただけではないの?」神話で駄目なことが分かったから今度は文化にしよう!という人を馬鹿にした安易な発想である。

 首相がそんな具合だから、原発の電力会社は政府をなめ、国民をなめきっている。どうせ原発をゼロにはできないのだと考えていることが見え見えである。

 働く人の健康も命も、住民の健康や命も、虫けら同然にしか思っていないのだろう。電力会社と請負会社の、どちらが実質的な被ばく線量管理の責任を負うのかもさだかではないという。

 電力各社は放射線量手帳があるから十分だとほざいているという。しかし、原発で働いた作業員の1人は、「精査した被ばく線量の値をいまだに手帳に書いてもらえない」と話しているそうだ。

 思えば危険な福島第一原発の作業を担当した作業員に、国から出ている特別手当さえ本人にはわたっていないということがあった。自分を犠牲にして働いている現場の作業員を大事にしない「文化」こそ政府が作ったのではないか。安倍さん、「働く者が大事にされる文化」を政府主導で一日も早く作って欲しい。

 安倍首相や取り巻きの連中は道徳教育の不徹底が原因だというが、電力会社や下請け、元請け会社のピンハネや利益第一のずさんなやり方こそ不道徳の極みだとは思わないのか。

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2013年3月 1日 (金)

勤めている頃に書いた「罰考」―④―

 法則2 罰はエスカレートする。

 罰がないということを聞けないのなら罰がある方がよいのではないか?たいていの人がそう考えます。そういう考えが根強くあるから一方では罰が支持されるのです。

 でも、罰というものは、いったん行われるとどんどんエスカレートしていく傾向があります。その最たるものが「生徒管理規則」でしょう。

 罰を与えても言うことをきかないと、罰はもっときついものになっていきます。なぜなら効き目がないのは罰とは言えないからです。罰は効き目が大事なのです。管理規則でも生徒が言うことを聞かないから、どんどん細かく厳しくなっていったという側面があるように思います。

 もともと自分たちで自覚してきまりよくやっていれば、規則も罰も要らないのです。それができないから規則が増え、罰が厳しくなるのです。

 このように罰は、それがいったん導入されるとどんどんエスカレートしていくものだということは、しっかり頭に入れておくべきでしょう。

 私が決まりよくやって欲しいと思っていることは、ほんの少しのことです。

 一言でいうと、「他の人に迷惑をかけるな」ということです。

 ・授業中廊下を歩くときは静かにあるこう。

 ・集合・整列は黙ってはやくしよう。

 ・朝の会、帰りの会は決まりよく静かにしよう。

 ・授業中は無駄話はしないように。

 ・掃除、給食当番、係は真面目にやろう。

 ・ゴミを拾おう。整頓しよう。

 ・いじめるな、仲良くしよう!

 やろうと思えばすぐにできることです。罰を作った方がいいのか、罰なしでも自律的にやれるのか、人間の値打ちの分かれ目です。

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