「医者に殺されない47の心得」という本
昨日のblogでちょっと触れた「医者に殺されない47の心得」(株式会社アスコム刊)の大きな広告が新聞に出ていた。センセーショナルな見出しを見て「?」と思ったが、「第60回菊池寛賞受賞!」と書いてあった。著者は近藤誠(慶応義塾大学医学部放射線科講師)でその名につてはよく聞いていた。「患者よ、ガンと戦うな」や「ガン放置療法の勧め」などで、ガンにになっても治療する必要がないという主張をしている。
本の帯には「病院に行く前に、かならず読んでください」と大きく書いてある。私がこの本を知ったのは新聞広告を見てからであり、どんな本か書店で探したが意外にも見つからなくて、最終的には杁中の三洋堂で見つけた。
新書版よりやや大きいサイズで、ぺらぺらとめくってみると、かなり荒いページの使い方をしている。定価は1100円で高い印象を受けた。こんな本なら新書版でいいのにと思った。でも、ユニークな本なので買うことにした。
買って読み始めたら、その日に発熱をして体の節々が痛んだ。風邪だと思うのだがそれが昨日のblogで書いた前立腺炎の引き金になったみたいであった。
読むのをやめて3日で風邪のような症状は治まった。ところがバスの中で読んでいたら今度は急に便意を催した。それで新瑞橋イオンで下車をしてトイレに駆け込んだ。下痢であった。
私はゲンを担ぐことは嫌いであるが、なんか嫌な感じを受けた。そして昨日市大病院で待っているときに読んだのだが、結果は前立腺炎と診断された。
この本は医者が書いたのに、検査を受けたり、病院に行くのはやめた方がいいと書いている。本の表紙裏に、
「医者を40年やってきた僕が、一番自信を持って言えるこのは、『病院によく行く人ほど、薬や治療で命を縮めやすい」ということです。(中略)本書では、医者や薬を遠ざけ、元気に長生きする方法を解説しています」と書いてある。
昨日も書いたように、PSA値がちょっと高くてもすぐに生検に飛びつかなければよかったのだと後悔している。考えてみれば、前立腺に針を10本も突き刺して傷つけたのである。
インターネットで、ある医者が、自分の腕に針を1cm突き刺したらどうなるか想像してみよと書いてあったが、ひどい出血が起こるのは当然で、しかも、腕と違い血は前立腺の中に溜まるのである。それが尿や精液に交じって出てくるのだ。後遺症の発現率はかなり高いのではないかと私はみている。
なってしまってからでは遅いが、この本をもっと早く知っていたら・・・・と思うのだ。私は、医者に行く方だし、医者の言いつけは守るタイプである。しかし、この本を読んで考え方が変わりつつある。
いずれ中身にも触れたいと思っている。
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コメント
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ガンについての説明はなるほど!と思いました。真正のガンは見つかったときは既に転移をしているというのです。ならば、「がんもどき」のために体を傷つけたり、苦しんだりすることはない訳です。
投稿: らら | 2013年3月 6日 (水) 16時25分
近藤 誠氏はがん医療の問題点を歯に衣着せぬ言動で批判するため、医学会では異端児であり、村八分扱いをされている?確かにいささか極端な意見なので鬼面人を驚かすということもあるが、かなりの説得力もあり多くの人の共感も得ているようである。
最近ではがんもどきということばが話題になった。それによると「がん検診」をしたとしても、「がん」と診断される患者数は増えるが「がん」で亡くなる患者数は変わらないと言う。そして、早期発見によって発見された「がん」が、その後転移する恐れがない「がんもどき」であるのにもかかわらず、手術や抗がん治療を受ける患者が後を絶たない現実に、警鐘を鳴らしている。最近、癌になっても医師は必ずしも定番の治療を患者に勧めないし、しない患者が増えているのもがん治療の考え方の変化なのだろうか?
投稿: Toshi | 2013年3月 6日 (水) 08時58分