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2013年2月14日 (木)

北朝鮮の核実験と原発事故の危険はどちらも同じ

 北朝鮮が12日、「3回目の地下核実験を成功裏に実施した」と発表した。それによると「小型化軽量化した原子爆弾を使った」そうである。

 それを受けて国連安全保障理事会は、「過去3回の制裁決議に対する重大な違反」と強い非難声明を出した。日本政府も独自の制裁を決定した。また、オバマ米大統領も「北朝鮮の核兵器と弾道ミサイル計画は、米国の安全保障上の脅威だ」と強く非難した。今回は中国も慎重姿勢を転換すると言われる。

 ミサイルの弾頭に装備して、他国を攻撃する目的での、北朝鮮の地下核実験は、もとより厳しく非難されなけらばならない。アメリカなど核兵器保有国は増加していて北朝鮮もその中に加わったことを世界に誇示している。

 しかし、それによって世界の核危機がさらに強まったということである。世界の終末時計は、昨年1月に福島原発事故も影響して「5分前」になったが、今回の北朝鮮の核実験でどうなるのであろうか。

 核実験は、人為的に核爆発を起こさせるのであるから、危険度は高いのは当然である。しかし、日本だけでも54基もあり、世界には437基あると言われる。これまでウクライナのチェルノブイリ、アメリカのスリーマイル島、そして福島第一原発で原発事故があり、世界中を震撼させた。

 福島第一原発では、4基の設備がメルトダウンなどの重大な事故を起こし、放射能が気流に乗り拡散し、海流に乗って大洋に広がった。

 チェルノブイリの場合は、短い期間で石棺で覆って放射能を閉じ込めた。だが、福島原発の場合は、メルトダウンした状況さえつかめてなく、もし、次に大地震か何かがあれば大変なことになるのだ。

 地震国の日本では、いつどこで大地震が起き、大津波が発生するか分からない。最近の調査によると、発電所に下に活断層があると言われることろもいくつか見つかっている。

 自然災害によって原子力発電所の大事故が起きれば、それは世界のどこであっても放射能が地球を回り、人間だけでなく、動物も植物も全てが放射能に汚染され取り返しがつかないことになる。

 放射能は洗っても、火で焼いても、化学薬品を加えても、何をしてもなくならない厄介なものである。

 地球上にある原子力発電所が出した、あるいはこれからこれから出される放射性廃棄物は処理の方法さえ見つかっていない。「トイレのないマンション」と評されるゆえんである。糞尿の場合は活用の仕方がいくらでもあり、役に立つが、放射性廃棄物は地球上の全てに何十万年も害を与え続けるのだ。

 核は地球破滅の危険物であるという認識を人類は共有しなければならない。ところが、ここに至っても未だに必要だとか害は少ないと公言している人たちがいる。

 核兵器も原発も、核を使用するものは全て地球破滅の武器になるということを肝の命じるべきである。

 

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コメント

 小泉進次郎氏のことは何も知りません。河野議員のように脱原発の議員が増えて欲しいものです。

今や国民的人気の若き政治家、小泉進次郎氏は自民党青年局長として、福島の被災地を訪問し、被災者の率直な意見を聞き、また自民党がこれまで推進してきた原子力政策についてもかなり踏み込んだ発言をしている。見上げたものである。自民党幹部は選挙の顔として、多少、当の方針と逸脱した発言をしようと徹底的に利用しようとするに違いない。今は人気が先行しているが、最終的には彼が何を考え、どうしたいのかが国民から問われることになる。
自民党が推進しようとする政策は、やはり大企業や豊かな人達のサイドに軸足を置いていると思う。
それでも、彼は広範な支持を持ち続けていくであろうか?

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