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2013年2月 1日 (金)

安倍首相の所信表明と「深き憂国の念」

 安倍首相は、28日の国会での所信表明演説で「国家国民のために再びわが身を捧げんとする私の決意は、『深き憂国の念』にあります」と述べた。

 続けて、「危機的な状況にある我が国の現状を正していくために、なさなければならない使命があると信じるからです」と話した。

 その危機として次の4点を挙げた。

①日本経済の危機

②復興の危機

③外交・安全保障の危機

④教育の危機

 しかし、これらの危機を招いたのは戦後政治のほとんどを担ってきた自民党政権がもたらしたものではなかったのか。

 経済危機について、「デフレと円高の泥沼から抜け出せず、50兆円とも言われる莫大な国民の所得と産業の競争が失われ、どれだけ真面目に働いても暮らしがよくならない」状態を作り出したことへの反省がどこにも見られない。長期にわたる円高をもたらしたのも、自民党・公明党政権であったのだ。真面目に働こうにも給料が低く不安定な雇用状況を作り出したのはやはり新自由主義経済を掲げた自民党・公明党政権であった。それを忘れてもらっては困るのだ。

 復興の危機では、「32万人近くにも及ぶ方々が住み慣れた故郷に戻れないまま、遅々として進まない日が新本大震災の復興」というが、その原因の一つである福島第一原発事故についてはどこにも触れられていないのはどういう認識なのか呆れて物が言えない。

 原発の安全性について「安全神話」を強調し、どんな災害があっても大丈夫だとして若しやの事態への対策をおろそかにしてきたのが自民党であった。公明党もそれに加担をしたのだ。その反省が一言もなく、ましてや今後の脱原発についても無視しているというのはどういうことか。

 外交・安全保障の危機では、日米同盟を一層強化し、ASEAN諸国との関係を強化していくとしている。領土・領海・領空は断固として守り抜くことを宣言すると述べた。しかし、言葉の裏に憲法を改悪し、さらにはアルジェリアでの人質事件を契機にして自衛隊の海外派兵を目論んでいることが隠されていることに気付かねばならない。

 教育の危機では、「いじめが続発して、この国の歴史や伝統への誇りを失い、世界に伍していくべき学力の低下が危惧される。」と述べた。

 校内暴力やいじめが頻発するようになったのは今に始まったことではない。30年以上も前からのことなのだ。この間モンスターペアレントが出現し、いじめも増加の一途である。その間の政権は自民・公明であったのだ。

 また、学力が低下したというがその原因を作ったのは18年ほど以前の指導要領改訂で「ゆとり教育」が進められたことにある。

 歴史や伝統への誇りを失わせたのは日教組だと言いたいのであろうがそれは全く違う。安倍首相は何かというと日教組を誹謗するが、教員たちはみな正しい歴史認識を教え、よりよき日本の伝統を守り受け継ぐ努力を続けて来たのだ。夢や希望をもてない政治を貫いて来たのは自民党政権であったことへの反省をするのが先であろう。

 安倍首相は所信表明で「深き憂国の念」と述べたが、多くの国民、とりわけ戦争を嫌い、平和を愛し、憲法25条にあるような最低限度の文化的な生活を平穏に送りたいという庶民が抱く「深い憂国の念」はその対極にあるものだ。

 日本が集団自衛権を行使することや憲法を改悪することや行政の厳しい管理統制のもとに教育を位置付けることを深く憂慮するのである。

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コメント

 首相の答弁というのは、如何にして尻尾をつかまれないようにするかに尽きるようです。のらりくらりと答えたり、はぐらかしたり、聴いていると腹が立ちます。

阿部さんは嫌いなので所信演説は読みませんでした。しかし。あの傍若無人ぶりはなんでしょう・日銀の独立性は無視してインフレ目的が達成するまでは刷ってゆけばいいとか、金融緩和してドンドン刷った札束が二束三文になって、酷い不景気になったことが戦後何度か有りました。
アルジェリアで日本人が殺されたのもイラクで戦争に協力したとアルカイダが言ったという。日本もテロの標的になるかも知れません。
国民は少しくらい我慢しても平穏な生活がしたいのでしょう。


選挙に勝ったのは小選挙区マジックででした。次の参議院選までは鷹の爪を隠すつもりですが、それでは国民を騙すことになります。鎧を堂々と見せて欲しいものです。

4年前、民主党が政権を奪取した時、多くの国民は自民党政権の積年の弊を改革してくれると期待したのであるが、民主党の迷走は目を覆いたくなるような体たらくであった。
先の総選挙では、民主党にこのまま政権を続けさせるわけにはいかない、本音は自民党には投票したくない。かといって政権を担える政党は他にはない。いわば消極的支持で自民党政権が復活したと言える。目下のところ円安が進行し、株価
も上昇している。経済の回復基調がこのまま続けば、参議院選挙で自民党が敗北する要素は何もない。
参議院で自民党が勝利すればブログ子が懸念するような政策が一気呵成に進む恐れがある。自民党はそのことをはっきりと国民に明示して選挙に臨むべきである。

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