マスコミが報じないが、ベトナムでは原発予定地の作業が進んでいるそうだ
「おけらの いつかは青空 脱原発」のblogに出ていた、マスコミが報じないニュースです。それを転載します。
おけらが直接友人から聞いた話です。メデイアを通してではなく、実際にベトナムで見てきたことです。
日本がベトナムに原発輸出をすすめていることは既にご承知と思います。おけらの友人のOさんは、おけらの高校時代の同級生で、あれから40年以上付いたり離れたりはあっても付き合い続けている親友のひとり、といっていいでしょう。
彼女はベトナムの子どもたちの里親活動を長年続けています。日本円で1年間に4万円あれば、ベトナムの子ども一人の生活費(育英費)になるそうで高校教師をしながら、その資金援助をしてきたわけです。
Oさんは昨年ベトナムの里子たちに会いに行きました。そのついでに、せっかくだからと原発予定地まで足を伸ばしたそうです。
予定地に行くと、なんとそこには日本企業の人たちがたくさん居て、既にボーリング調査が始まっていたんだそうです。
おけらもほかの友人もびっくりしました。そこまで事態が進んでいるとは!
Oさんたちが、普通の日本人のおばさんたちで、ことさら反原発運動家のようにも
見えなかったのか、本当は入ってはいけないところまで入れてくれて、いろいろ話を聞かせてくれたとか。
Oさんたちがびっくりしたのは、日本とそっくりのやりかたで予定地が買い取られていたことで、(貧しい)ベトナムの人たちに「適当な代替地」(と言っても対して遠く離れていない地域で、一度事故が起これば立ち入り禁止になること必定の場所・原発から2キロしか離れていない)を提供して、農地を取り上げていたというわけです。
原発の危険性なんてどれだけ知らせているのか。知らせているはずはないですね。
Oさんの話をきいた別の友人が、「一体日本で起こっていることをベトナムの人たちは知っているのかしら。知っていればこんな時期に原発を国民は日本から入れないわよね」と言います。
ベトナムに言論や報道の自由がある、と思い込んでいるからこその疑問です。Oさんは「ネットをつかってそんなことを書いただけで身の危険を感じるような国なのよ」と言いましたが、にわかに信じられない顔をしている友人でした。悲しいけれど、それが実態。
政府に盾を突くような言動はできない国・ベトナムで、原発導入は危険、なんて言えないのですが、意外と日本人はそのことを知らない。結局弱い人々がかの国でも辛い思いをするのです。
今日おけらは金曜デモでマイクをとり、「日本で一番倫理観と想像力の欠如した人間を総理大臣にしてしまった私たちの悲劇」を語りました。まだマイクでみんなに訴えられる私たちにはベトナムより少しばかり自由がある、ということも事実でしょう。
中国と長年紛争を抱えているベトナムが、原発を単なるエネルギー源導入のためとして捉えているのではなく、核兵器を持ち、中国に対抗する力とすることを考えていることは明確です。
本当ならベトナムの人たちと私たちが手を組んで、海を超えた連帯で原発ノーの運動を展開したいものです。それは夢でしょうか。
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