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2013年2月 3日 (日)

次々に明るみに出る体罰、暴力による選手指導

 桜宮高校バスケット部顧問の体罰が原因で生徒が自殺した問題を契機として、次々に体罰事件が明らかになった。

 この愛知でも県立豊川高校の陸上部の顧問による体罰が発覚した。また、ここにきて柔道女子日本代表の園田隆二監督とコーチの暴力やパワーハラスメントが明らかになり、同監督は辞任に追い込まれた。

 柔道女子の15人の選手の勇気ある行動が暴力の存在を明らかにしたのであった。園田監督は「叩いて強くなると思った」と述べているが、その認識が問題である。

 JOCの竹田恒和会長は、「氷山の一角、柔道だけじゃないでしょう」と話したという。おそらくスポーツ界全体に体罰による指導が蔓延しているものと思われる。

 体罰は戦前の日本では当たり前のことであった。その最たるものが軍隊で、階級の低い兵士は、上官にことあるごとに暴力を振るわれた。海軍には精神注入棒というのがあってそれで引っぱたかれた。

 学校でも例外ではなく、げんこつや平手打ちは常に行われた。また世間全体に暴力をよしとする風潮があった。

 イギリスのデーリー・テレグラフは、「20世紀初頭の軍隊的やり方が残っている」と指摘したそうだ。

 いったい、体罰や暴力による指導は日本だけのものであろうか。欧米などの国々では体罰による指導はないのであろうか。もし、日本に固有のものだとすると、暴力で強くするという指導は全く邪道である。

 オリンピックや世界選手権で活躍する強豪の外国選手が、暴力でない指導で力を発揮しているのだとすれば、日本の指導は恥ずべきことである。

 勝てばいい、勝つためには何でもありで、暴力を振るった指導がまかり通ったのであろうが、どう考えても非科学的なやり方である。どうして科学的な、合理的な指導で選手を強くできないのであろうか。それが不思議でならない。

 今度の事件がきっかけとなって、スポーツ界の指導が見直され、改善の方向に向かうと指摘するコメンテーターがいるが、是非そうあってほしいものだ。

 暴力指導が発覚したらそのチームは即出場停止処分にするべきである。

 

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コメント

 相撲部屋のことを忘れていました。あのときに他山の石とすべきであったのに、自分のことと捉えていなかったのですね。本当に情けないことです。

数年前、名門相撲部屋、時津風部屋で親方や兄弟子による暴力で新弟子が死亡した事件があった。その際、次々と親方に
よる暴力指導が明るみに出た。親方が竹竿や野球のバットを持って、まるで力士を牛や馬のように打擲するのが常態化していた相撲部屋であったが、協会は今後、暴力や体罰による指導は行わないと宣言している。私は他のスポーツ界も身に覚えのあることなので、他山の石とせず、十分自戒したものと思っていた。ところが今回、他のスポーツ界でも次々と暴力指導が明るみ出て驚いている。人間は我が身に振りかからない限り、なかなか懲りないものである。というより体罰による指導を肯定する風潮が連綿と続いていたのだ。

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