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2012年12月13日 (木)

河野洋平氏はいい指摘をしている

 12日の朝日新聞「ここに注目 総選挙」欄で元衆議院議長の河野洋平氏が大変いいことを言っている。

 見出しは、「右傾化への歯止め必要」となっている。今度の選挙で安倍自民党の憲法を改め国防軍を作るという公約、維新の石原氏の憲法破棄や核武装発言を念頭に置いたものである。

 「9月の自民党総裁選、今回の選挙戦もタカ派の人の元気がいいですね。右傾化傾向は歴然だ。最近は欧米のメディアが日本の右傾化に非常に関心をもっているが、私は必ずしも今の日本人の気持ちと一致しているとは思わない。」

 民主党政権の失敗と尖閣列島問題で一気にタカ派が勢いを付けたのは間違いない。その理由を河野氏は次のように述べている。

 「東西冷戦が終わり、共産党や社民党など左派の主張の根拠が弱くなり、保守が左派を気にせずに自由に発言する傾向が強まった。民主党の中にも集団自衛権行使を言うものがいる。民主党も自民党も同じ方向を向き、右傾化まで先陣争い。昔の社会党と違い、チェック機能が働かなくなっている。」

 その通りで、民主党は武器輸出三原則を緩和したし、野田首相ももともと改憲派である。今平和憲法を守ろうというのは「九条の会」、共産党、社民党などである。

 更に河野氏は「自民党は立党精神に『自主憲法』を掲げながらも非常に抑制的であった。保守の定義はあいまいだが、穏健で歴史を大事にして問題を解決するのが保守の手法。戦後の日本を全部否定するのは、保守ではない。内向きで安っぽい民族主義を駆り立てる発言が国際的に通用するのか、大変心配している。」と述べている。

 戦後の長い68年間のほとんどを政権党として治めて来たのは自民党であった。過去を否定することは自らを否定することになる。

 「かつての自民党は右の人もいれば、左の人もいた。アジア政策も対米政策も慎重にやってきた。民主党や維新の会が『保守』を標榜すると、今の自民党は右へ右へとウイングを伸ばしている。」

 維新の会は先鋭的に右路線を掲げていて、民主党も自民党顔負けの右志向の中で自民党は負けじと右よりを鮮明にした。河野氏はそれを憂慮しているのだ。

 この原因を河野氏は小選挙区制にあると指摘している。ただ、彼自身細川内閣の時に小選挙区制導入に協力したのだ。その点について彼は「あの時の選挙制度改革が正しかったかどうかは疑問だ。」と反省している。

 小選挙区制によって、3割ぐらいいたハト派の自民党議員が候補になりにくくなったという。また公明党や、共産党、社民党などが伸び悩む原因になっているという。それで日本政治のバランスがとれなくなったと指摘する。

 私はもともと小選挙区制にはんたいであった。ここに来て小選挙区制の弊害がはっきりしてきたと思う。有権者の意思を正しく反映できる選挙制度に改めるべきである。

 「正直こうなるとは想定していなかった。当時、派閥のない政党、党組織を重視する政治に変わるという意見にくすぐられた。政治に金がかからなくなると思っていた。」という。

 そして次のように日本の政治の今後について危惧を述べている。

 「このまま右へ右へ行けばリベラル勢力が絶滅しかねない。崖から落ちれば有権者は気づくかもしれないが、その時は引き返せなくなるという危惧があり、右傾化への歯止めが必要だ。」

 崖から落ちて気づいては遅いのだ。戦前の戦争への道がまさにそれであった。私が「憲法問題を争点の第一」を指摘したのも河野氏の危惧と同じことである。

 

 

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コメント

小選挙区制が政治を駄目にした根源であると私も思っています。いろいろな意見が反映される選挙制度に変えるべきだと思います。

私の選挙区は4党から4人が立候補している。正直
いってこの中から投票したい人はいない。小選挙区以前の昔は5人が定員の時もあった。その時は多彩な人材が立候補し、選択の幅がたくさんあったように思う。確か自民党、社会党が2名づつと共産党が1名当選していた記憶がある。河野氏の指摘のように小選挙区で自民党の派閥の力は弱まったが、面白い人材がいなくなった。何よりも小選挙区では選挙結果が劇的に変わり(すぎ)、民意を正しく反映できるのか大いに疑問である。これほど不安定な議員という職業を真に有能な人は志さないと思う。少数政党に不利なこともはっきりしてきた。完璧なシステムはないというものの、これは最大の改悪であったと思われる。選挙制度の再改定も争点にして欲しかった。

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