大便通という本を読んで―②―
人間が一生にする大便の量は80年生きるとして平均で8.8トンになるという。私の場合は平均よりは多いだろうと思う。
胃→小腸という消化器官を通って食べかすが大腸に送り込まれる。長さは1.5m程度だそうだ。上行結腸(15cm)、横行結腸(40cm)、下行く結腸(30cm)、S字状結腸(30cm)、直腸(20cm)と分かれている。糞便を作って溜めておくのが大腸の役目だ。
小腸から送られる内容物は、1日に約600ml。大腸ではそこから水分とミネラルを吸収し、、マグネシュウム、カルシュウム、鉄などを排泄する。便として排泄される所要時間は12~48時間。大腸の入口では水様の状態だが、上行結腸を上って行くうちに半泥状になり、横行結腸でパン生地のように押しつぶされたりこねられたりする。下行結腸でさらに水分が吸収されて半固形になり、S字状結腸でやっと固形になるという。それが直腸、肛門と通って便として排泄される。(P.29)
大腸のは取ってしまっても生きられるが、大変重要な仕事をすることがわかっている。大腸の働きで私たちの健康が大きくかわるのだそうだ。
食べかすが大腸を通るとき、「発酵」か「腐敗」かのどちらかが起きる。どちらも微生物による分解作用である。人体に有益なのが「発酵」で、有害なのが「腐敗」である。大腸の働きがよいと発酵が起き、悪いと腐敗がおきて体内に有害物質が取り込まれる。それがさまざまな病気の原因になる。
だから大腸は人間の臓器の中で最も多く病気と関係しており、「病気の発信源」とも呼ばれる。(P.30)
大腸は水分を吸収するところだと思っていたが、大腸に存在する無数(1000種類以上)もの細菌によって「発酵」もしくは「腐敗」が起こされ、健康に大きく関わっていることを知り驚いた。
腐敗と発酵については後の部分で述べられている。
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