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2012年12月10日 (月)

「政治への信頼」―いいなあと思った発言

 朝日新聞7日夕刊の「選択のために」という欄に映画作家の想田和弘さんの談話が載っていた。見出しは「政治への誇大広告を見抜こう」で、非常にまとまりよく的を得た内容であった。

 「3年前の政権交代選挙に『有り金』を賭け期待した多くの有権者は、その後の迷走ぶりを『賭けの失敗』と捉えて失望している。」

 民主党政権を誕生させたのは、長年の自民・公明政権に飽き飽きしたからであったが、今にして思えば「賭け」としか言いようのないものであったという指摘であろう。

 「その反動で、『政治なんて良くならない』というシニシズムと、その反動で強い指導者を望む声が高まっているように見える」

 その通りだと思う。橋下氏や石原氏が威勢のいいことを言って躍り出てきたのはその証左である。

 「経済が停滞し、格差が固定化していく閉塞感の中では、ヒーロー待望論が生まれやすい。確かに、難題を一刀両断に解決していく政治家が出てくれば爽快かもしれない。しかし、冷静に考えて欲しい。利害が異なる人々で構成される社会を、『ヒーロー』が強引に変えようとすれば、意に沿わない部分は切り捨てられるのである。」

 橋下氏が大阪でやったことがまさにこの指摘の通りのことであった。選挙で選ばれたことは白紙委任だと言って、教育条例を作り、教員を締め上げ、市長や府知事の思い通りの教育をやれるようにした。また大阪府職員の思想調査をし、組合活動を弾圧したのである。

 次のところは大変重要である。

 「民主主義とは、多種多様な利害や考え方を調整することを本義とするので、面倒で時間がかかるものである。複雑に絡み合った毛糸玉を、手間をかけて解きほぐすような地道な作業だ。そのもどかしさに耐えかねて強い指導者を望むことは、民主主義の自殺願望と言えるのではないか。」

 民主主義は、多様な考えの人々が存在することを認めて、その多様性をまとめていく仕組みである。それを「おれに付いてこい」式の独裁でやろうとするのは非常に危険な政治である。選挙に勝てば何をやってもよいという勢力が人々の耳目を奪っているがその風潮を危惧するものである。

 「選挙戦は有権者の受けを狙った公約が多くなる。社会の変化には手間と時間がかかることを念頭に置き、政策に実現性があるかを判断したい。『3日で10kg減量』という広告を見たら、普通は怪しいと思う。同じ目で政策の誇大広告を見抜きたい。」

 マニュフェストに盛られた誇大広告を見抜けなかったことを忘れてはならない。今度こそ慎重に吟味しなければならない。同じ轍を踏んではならないのだ。

 「今回の選挙で一気に何かが良くなるなどと夢想をせす、長いスパンで考えることが肝心だ。」

 今度の選挙は民主主義の生殺与奪にかかわる非常に大事なものだと考える。マスコミの誘導にも気を付けて自分で考えて判断したいものだ。

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コメント

 総選挙もGDPのアップに貢献しますね。こういう公共投資?は必要なものですから仕方がありません。
 政党交付金は全くの無駄です。

街の声によりますと、半数以上の人達が、誰に投票するか決めていないそうです。朝日新聞の記事はまことに正論でごもっともですが、マニュフェストを
吟味してどの政党に投票したいのかを決めるのは、
現実問題としてとても難しいと思います。マニュフェスト自体、その後の追及を恐れて?曖昧な表現が多くなったといわれています。また、同じ政党の候補者でも、必ずしも同意見ではありません。私の選挙区では自民、民主、未来、共産がら4名が立候補していますが、正直なところ投票したい候補者はいません。昨夜の池上彰さん登場の番組で、総選挙で600億円の税金が使われると言ってました。1人の国会議員を誕生させるのに1憶2500万円がかかる計算になります。これだけのお金をかけて選挙する価値があるのか大いに疑問です。

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