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2012年12月23日 (日)

自民党の圧勝ではない!

 投票日翌日の新聞やテレビは自民党が単独過半数を超え、圧勝したと伝えていた。しかし、それは民主党が惨敗したり、多くの小党が乱立して小選挙区を制したから勝てただけである。

 自民党の中にも「風は吹かなかった」と言っている当選者が多いようだし、22日のNHK番組でも石破幹事長が同じ趣旨のことを発言している。安倍総裁自身も「自民党に対しての信頼が戻ったということではない」と言っている。

 実際、比例区での自民・公明両党の得票は312万票も減っているのだ。そして小選挙区で自民党は166万票も減らし43%の得票なのに79%もの議席を獲得したという、小選挙区トリックだったのである。

 前回の民主党に大敗した自民党の比例での得票数は1881万票である。ところが今回の圧勝の得票数は比例区では1662万票と減らしている。公明党も前回805万票、今回は712万票と減らしているのだ。

 もし、本当に民意を反映する比例で選挙が行われたならば自民党は決して圧勝どころかそれ過半数も得られなかったのである。

 また、選挙前から選挙中もマスコミが絶えず自民党圧勝と言い続け、自民党有利に有権者を誘導したも忘れてはいけない。有権者の予断を許すような報道は慎むべきである。

 今回の選挙の結果を受けて自民党は選挙民の圧倒的な支持を受けたから何をやっても構わないと憲法改悪を進めるであろう。維新の会はもともと選挙結果は白紙委任ということを公言しているから、憲法改悪で一致する両党の動きには注意を払わなくてはならない。

 来年の参議院選挙までは、経済を優先していくと言われているが、憲法改悪の爪は隠したままなのである。 

 

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コメント

 安倍氏は尖閣、竹島についてトーンダウンしていますね。結局民主党も自民党もころころと変わることは同じです。維新はもっとひどいですが。

自民党は選挙前は竹島、尖閣問題で威勢のいいことを言っていたが、政権奪還が現実になると早くもトーン・ダウンである。(強硬路線がいいと言っている訳ではないが、、)TPPについても、選挙前は反対のような雰囲気であったが、総理の訪米の手土産として、今日の朝刊によると一転賛成も、と報じていた。民主党は確かに体たらくであったが、現実の壁があまりにも大きかったことも事実である。自民党も大きな現実の壁にどう対処するかみものである。もともと自民党の政権復帰に大きな期待感を持っている人は少なく、国民は冷めた目で見ていると思う。それにしてもこれだけ多くの国会議員は必要ないと痛切に思う。


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