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2012年11月26日 (月)

多党化の問題

 新しい政党ができたと思うとすぐに合流で政党の数がいったい幾つなのか定かではない。16あったのが14になったのではないかと思う。

 サンデーモーニングが街頭で調査したところでは、政党と党首を結びつけて言える人はいなかったそうだ。私のように割合関心を持っている者でも分からないのだから当然の現象である。

 この番組がアメリカの研究者の研究を紹介していた。それは多くの商品を並べた場合と少なく並べた場合で売れ行きがどう違うかというものである。24種類のジャムと6種類のジャムを並べて比較したら、6種類の方が売り上げが伸びたというのだ。それは消費者が何を買ったらよいかを検討しやすいからだという。

 これと同じで、今度の衆議院議員選挙で、14もの政党が乱立すると有権者は選択に迷ってしまうというのである。それは経験的にもいえることである。幸田真音さんは、消去法でいっても、結局誰に投票したらよいか決められないと言っていた。

 こういう選挙では、キャッチフレーズが効果的だそうで、過去の選挙でも、田中角栄の「日本列島改造」とか小泉純一郎の「郵政改革」などのワンフレーズが大変効果的であったのだ。

 今回は石原慎太郎が、盛んに核シュミレーションとか中国・韓国への強硬な発言をして目を引こうとしているし、安倍晋三は国防軍とか憲法改悪とか無制限の金融などをぶちあげている。それに対して経団連米倉会長さえ「国民に受け入れられるか」と批判した。一方、消費税反対、脱原発、反TPPなどを威勢よく掲げている党もいくつかある。

 国民は、社会福祉や就職問題や景気の改善などに関心が強く、脱原発も関心事である。石原が言うように「些細な問題」ではないのだ。

 サンデーモーニングで田中秀征氏が、野田首相は、結局アメリカと財界の後押しで強気な姿勢を示していると評していた。

 維新の会の橋下はみんなの党の渡辺に合流を持ちかけているが、いったいどうなるのか、単なる選挙目当の数合わせが目的だと思われる。実際橋下は選挙に勝つことが大事と言い、この間まで必須条件と言っていた維新八策への同意はうやむやにしてしまった。橋下とはそういう男なのだ。

 これだけ政党が乱立し、それぞれが耳に心地よく響くことをしゃべるからよほどしっかりしていないと誤魔化されてしまう。情報リテラシイが必要である。

 幸田さんではないが、選挙で入れた人が別の党に替わったり、政党自体が変わったりということでは、信用ならない。そういう国民を平気で欺く人や党を選んではならない。

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コメント

 マスコミの報道姿勢が大きな影響力を持っているのは間違いないと思います。弱小政党のことはほとんど取り上げません。今はもっぱら自民と維新と民主ばかりです。特に維新は週刊誌が煽っています。

有権者の大半は各党の政策なり主張をマスコミを通じてのみ知るので、マスコミがどのように各党を取り上げるかによって選挙の帰趨に大きな影響があると思われる。小泉郵政選挙も鳩山政権交代選挙もマスコミが煽りたてたことによってあのような劇的な選挙結果になったともいえる。影響力のあるメディアが日本維新の会を礼賛する論陣をはれば一気にこの党への流れができるかもしれない。国民の多くは残念ながら、付和雷同で軽佻浮薄な面を持っている。マスコミを制したものが選挙を制すると言っても過言ではない。勿論、どのメディアも厳正中立を建前としてはうたっている。が、一説によるとマスコミ対策のために莫大なお金が使われ、しかもその中には税金も含まれていると?

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