自民・公明を嫌って民主にしたはずなのに逆戻りし更に悪くなる、民主党の罪は大きい
衆議院が解散されて12月16日の投票日が決まり、政治家どもは右往左往している。できたばかりの太陽の党が日本維新の会と合流し、減税日本は維新の会の振られてしまった。
減税日本の小林代表代行は維新の会に鞍替えだという。減税日本に加わってまだ2か月かそこらなのに、だ。
急な総選挙でまさに政界は右顧左眄、右往左往という何ともみっともない状態である。とにかく御身大事で国民はそっちのけ。どこにくっちいたら当選に有利なのかとそればっかりである。無節操の極みである。
日本維新の会は、政策の違いがあっても、石原慎太郎という帽子ほしさに合流したが、石原に媚びて橋下は脱原発から脱退した。普通なら引退の80歳のロートルの名前がまだ役に立つと思っているらしい。
橋下はもともとコロコロと主張を変えて平気な人間だから、これからも「風向き」をみては主張を変えるであろう。なにしろ詭弁という弁舌が立つからたいていの人はコロッと騙されてしまう。
あっという間に15か16かの政党ができて、しかも離合集散が激しいから、我々には何のことかさっぱり分からない。それにみんな選挙目当てのいいことばかりを言っているから余計に惑わされてしまう。
安倍自民党総裁は、耳あたりのよいことを並べ、特に財界受けのすることをしゃべるものだから、このところ株価は連騰している。でも、フィナンシャルタイムスのように外の目で安倍のいうことは危険だという指摘もある。
22日の朝日新聞には、「自民公約、ばらまき回帰?」と書いてあった。公約ばら撒きで政権を獲得した民主党を見倣おうということなのか。有権者は、民主党のマニュフェストが殆ど実施されず、消費税やTPPなど公約にないことを優先してしまったことに失望している。有権者は民主党によってマニュフェストなるものが「羊頭を掲げて狗肉を売る」類のものであることを知ってしまったのだ。民主党の罪は大きい。
今度の選挙の結果はどうなるのか予測がつかないが、いろいろな週刊誌の予測ではどうやら自民・公明が復活し、それに維新の会が50議席前後獲得するということのようだ。
もし、それが当たるようなら自民・公明+維新が与党を組むのではないかと思う。安倍と橋下の共通点はこれまでにない右より保守であり、憲法改悪、教育行政改悪、原発推進、公共投資復活などで一致しているし、公明も維新を支持しているからこの連合はかたいとみることができる。
民主党が凋落することは誰の目にも明らかだし、共産党、社会党などはいくらいいことを言っても支持は限られている。リベラルは後退し右翼路線が政治の中心を握るという事態になりそうである。
サンデーモーニングで岸井氏が、戦争時代に突入する前の20年間の政治状況とよく似ていると指摘していたが、この選挙のあとそちらの方向に向かうのだとしたら恐怖感を覚える。
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コメント
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森田氏に全く同感です。よく考えて投票しないと大変です。
投稿: らら | 2012年11月23日 (金) 09時00分
昨日の中日新聞の朝刊で政治評論家の森田実氏が大変共感できることを書いていたので、そのまま引用する。
「減税日本との合流を発表した太陽の党が、たった一日で約束を一方的に破ったり、政治家が平和的に外交を進めるべき中国、韓国との対立をあおる言動を繰り返したりと、最近の政界は非常識なことが多い。(中略)国民のことを第一に考えない、私利私欲で物事を判断する政治家が多いように思う。有権者は候補者の倫理観、人間性をよく見極めて投票する必要がある。」
はたして自分の選挙区に投票したくなるような立候補者がいるのであろうか?はなはだ疑問である。
投稿: Toshi | 2012年11月23日 (金) 06時27分