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2012年11月 7日 (水)

それはないよ、田中真紀子大臣―大学不認可は売名行為?

 田中真紀子文部科学相が、2日に大学新設の申請3件を不認可と決めたことが波紋を広げている。文部科学省の大学設置・学校法人審議会が認可するとした答申を覆えしたからである。こうした事態は過去30年間で初めてのことだという。

 私は、この記事を読んだとき、大臣の権限はそんなにも強いのかと驚いた。藤村官房長官は、「教育行政に責任を負う文科相としての政策的判断だ。認可権は文科相にある」ち平然と述べている。

 審議会は半年あまり掛けていろいろな角度から調査をし、認可しても良しと判断をしたのだ。それを大臣になって間もない田中真紀子の鶴の一声で覆すのは納得がいかない。 

 岡崎女子大を申請していた精光学園の長柄理事長は、「文科省職員に指導を頂き、すべての点でクリアしてきた」と述べ、「遺憾であり、理不尽である」と悔しさをにじませている。

 田中文科相は、不認可とした3大学の評価には触れず、審議会委員の大半が大学関係者であることを問題視して、「多様な視点が必要。大学同士だと遠慮があるかもしれない」と述べた。また、「大学がすごくたくさん作られ、教育の質がかなり低下してきている」「大学同士の競争の激化で、運営に問題があるところがある」と指摘した。

 確かにそういう問題はある。大学の数が800もあり、私など、名前も知らない大学ばかりである。私立大学の定員割れは半数近くもあるといわれる。今は誰でも大学に入れる時代である。

 更に将来の人口減少を考えれば、どの大学も経営的に困難を予想するであろう。大学が作られ過ぎたのは間違いない。

 だからといって、認可を答申したものを大臣の一存でひっくり返すというのは納得できない。田中真紀子大臣の指摘には一理ある。その改革は早急にやるべきである。しかし、来年度の開校を目指してきた学校当局や期待をして準備をしてきた受験生の当惑を考えるべきである。

 大学行政や審議会のあり方は、じっくりと検討をしていくべき問題なのだ。この状態では、田中真紀子大臣の選挙目当てのスタンドプレーと思われても仕方がない。もっとも失敗に終わったが。

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コメント

凋落の民主党はまたまた大失点です。これでは解散も怖くてやれないでしょう。

許認可の最終判断は所管大臣の権限であるというはその通りであるが、ことに精通した事務方が進めてきた案件を土壇場でひっくり返すのは前代未聞のことの様だ。裏でどんなやり取りがあったかは分からないが、省内での意思疎通が不十分だったのは想像に難くない。田中大臣が相手では大いにありうることである。これまでの民主党の大臣選びをみていると適材適所とは程遠く、総選挙も近いことでもあり、少しでも多くの議員に大臣としても箔をつけておきたいという配慮が優先しているように思えてならない。元大臣の肩書など大多数の国民はまったく
問題にもしていないはずなのだが、、。

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