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2012年11月29日 (木)

嘉田滋賀県知事の「日本未来の党」立ち上げ

 嘉田滋賀県知事が原発依存から脱却する「卒原発」を掲げて「日本未来の党」を結成した。これには早速「国民の生活が第一」の小沢代表が合流を決定した。また、維新の会に振られて亀井氏らの新党と合流した「脱原発」の河村共同代表も「入れてチョー」と手を上げた。

 社会党を離脱した阿部知子氏や緑の会を結成した民主党離脱の衆議院議員も3名参加するという。現時点では総勢61名の前議員を擁するということになる。

 なんとも慌ただしい離合集散の動きではある。三重県の鈴木知事は、「県政の時間を割いてシングルイシューで国政に関与することに原発のない滋賀県民が納得するだろうか」と述べたが、「県政の時間を必要以上に割いている」のは、橋下大阪市長、石原前都知事、東国原元宮崎県知事などがある。それには何も言わずに嘉田知事を批判するのは片手落ちでおかしい。

 「日本未来の党」立ち上げには、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長が協力しているが、彼はもともと橋下大阪市長のブレーンであった。しかし、大飯原発再稼働で橋下市長がぶれて脱原発から後退したので愛想を尽かしたのであろう。

 朝日新聞によると、もともと小沢氏は嘉田しと9月ごろから接触してこの方向を探って来たのだという。そういうことがあるから今回迅速に合流を決定できたのだと思われる。小沢氏は無役だと飯田氏が述べたが、43名の前議員を率いる小沢氏の影響力は無視できない。

 脱原発を明確に掲げて選挙を戦う動きがはっきりとしたことは歓迎できる。脱原発の政党は、「日本未来の党」、「共産党」、「社会党」、「新党大地・真民主」、「新党日本」、「改革無所属」があるという。 

 もともと考え方が違う党が合流するのだから選挙のための野合であってはならない。いくら時間がないといっても重要な政策での合意が必要である。

 「日本未来の党」の当面の六項目は、

 卒原発→原発稼働ゼロからの全原発廃炉への道筋を作る

 活女性、子ども→誰もが居場所のある社会を実現

 守暮らし→生活に対する不安を取り除く

 脱増税→消費増税の前に、徹底して無駄を排除

 脱官僚→国民・地域の立場に立った行政・司法に改める

 誇外交→食品の安全、医療制度を守り、品格のある外交を展開

  これらはスローガンだからどうにでも解釈ができるし、TPPとか憲法や経済や教育については何も触れていない。こうした中で維新の会に対抗する第3極をどうまとめていくのかが見所であり問題点でもある。

 

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コメント

 現段階では全く予想がつきません。私たちは新聞やテレビを通じてしか情報が得られないので気を付けて情報を読み解くことが大事かと思っています。

12月の総選挙でどの政党に投票するか決めかねている人は多い。実は私もそうである。民主党が駄目だったから、また自民党へとは思えない。かといって
石原・橋下氏が率いる日本維新の会にはさらに抵抗がある。嘉田氏はしっかりしていて、とても雰囲気がいいし、主張もまともである。インテリ層や主婦層にも受け入れられる余地は十分あると思われる。
日本未来の党の党名もシンプルで覚えやすい。これを密かに画策していたのが、小沢氏だとすると流石である。彼はもともと、次の選挙では反原発と反消費税を旗印に戦う以外生き残る道はないと言っていた。これからどんな展開になるか予断を許さないが、ひょっとしたら少しは風に乗るかもしれない。勿論、この党に集まる候補者も当選することだけが目的なので、掲げる公約の実現可能性はあまり期待しない方がよいが、よりましな選択の様にも思えてくる。

 共産党は全選挙区に候補を立てるようですから、調整が必要でしょうが、比例区得票を重視しているので難しいでしょう。

共産党が乗り気にならなかったそうですが、見たところ政策を広げすぎていますね。脱原発、反消費税、反TTPに絞れば、もっと多くの党の統一ができるのでしょうが。いまからでもいい、共闘の政策を絞り込んで、共産党も参加して、自公民の政治にノーを突きつけてほしい。

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