日比谷公園の使用不許可はおかしい
東京都心の憩いの場・日比谷公園(千代田区)は、日本の民主主義と縁深いところだ。デモの集会場所にも使われてきたが、都は「管理上の支障」を理由に使用を制限し始めた。
このため、十一日に行われる予定であった日比谷公園での集会とデモは中止に追い込まれた。官邸前や国会周辺での反原発抗議の抗議行動だけになった。東京都がデモ出発場所として日比谷公園の使用を認めなかったからだ。草の根の民主主義は公権によって制限される事態となった。
「この通路の広さで、公園利用者への支障はないはず。デモが出る霞門も、ほかのイベントとほぼ重ならない。警備でリスクがゼロというのはない。それなら、東京マラソンもできなくなる」全くその通りである。
2011年2月3日付東京新聞に「日本のデモはなぜ静かか」という記事がある。その中で「デモ歴」9年の園良太さんが過剰な規制が「違法」というイメージを植え付けている、と述べている。
一橋大大学院の鵜飼哲教授は、フランスと異なり日本では公教育でデモの権利について教えてこなかった、と指摘している。
デスクメモでは次のようにコメントしている。「約20年前のこと、PKO派遣で反対デモがあった。取材に行く後輩記者『デモって違法行為ですよね。』当時のデスク『えっ(絶句)・・・憲法上の権利だ!』10年後、東京・渋谷デモ見物の若者がやはり『法律違反』と口にしていた。憲法も心に宿らなければ、ただの紙切れにすぎないと痛感した。」
福島原発事故後、デモの人数は格段に増えた。それに伴い、規制と妨害はエスカレートしている。「紙切れ」同然の憲法だと改憲もたやすいであろうから、注意が必要だ。 脱原発を実現するためには、世界から見た日本の現状を知り、世界の人々との連携が不可欠である。
朝日新聞は12日の夕刊に、「やまぬ再稼働反対」という囲み記事を載せたが警察の数字だけを載せ主催者発表はなぜか載せていない。ただ、全国的にはまだ原発再稼働反対の動きが続いていることを書いている。
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