BPSDというコトバを初めて知った
22日のNHKクローズアップ現代で、認知症の患者の長期入院について取り上げていた。認知症の人は300万人いると言っていたが、その中で暴力を振るうなどで介護施設や家族の手に負えず、精神病院に入院する人が増加しているのだそうだ。問題は症状が改善しても退院しないでそのまま入院している人がいることだという。
この番組で、BPSDというコトバが何度も出てきた。説明がないので何のことか分からなかった。後でインターネットで調べてやっと分かった。
医療法人社団茜会のHPには次のように書いてあった。
「BPSDとは、Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの略で、認知症に伴う徘徊や妄想・攻撃的行動・不潔行為・異食などの行動・心理症状のことで、「問題行動」とか「周辺症状」とも呼ばれ、記憶の障害・見当識障害・判断力の障害・実行機能の障害などの「中核症状」とは区別されます。
特徴としては、、軽症から中等症に進行するに従い頻繁に出現するようになり、急速にQOLの低下を招き、介護負担が増大します。
NHKの番組では、幻覚とか、大声で叫ぶとか、歌を歌うとか、暴力行為をする事例が取り上げられていた。認知症がほっておかれ症状が悪化して手が付けられなくて精神科に頼るケースが多いそうだ。」
精神科に入院すると、2か月ぐらいで症状が改善することが多いようだが、その後退院するのを家族や施設が怖がり、入院が長引くと言っていた。石川県の病院では、早期退院を促す取り組みをしたり、症状が悪化する前に介護施設を訪問してチェックをすることによって成果をあげているということであった。
こうした認知症は誰にでも起こることだと番組では言っていたが、それが心配なのである。いったい自分にも起きるのか、妻にも起きるのか、起きるのはいつなのか、軽症ですむのか・・・・など悩ましいことである。
アメリカのレーガン元大統領、イギリスのサッチャー元首相など著名人でも認知症になっている。認知症を防ぐ方法はあるのかそれも知りたいところである。
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戦前や戦後にはどのくらいいわゆる認知症の人がいたのでしょう?ぼけ老人とか老人ボケというのはあったように思いますが、程度の高い症状の人はいなかったように思います。平均年齢が50歳の時代ではその前に亡くなったのでしょう。
投稿: らら | 2012年11月25日 (日) 10時49分
痴呆症が認知症と呼ばれるようになったのは8年前だそうですが、今や完全に定着した感があります。認知症とは老化に伴って病的に呆けが進むことと漠然と理解していますが、かなり深刻な状況も含む症状であることを知りました。それはともかくとして、近年、認知症が増えたというより、がんと同じく人は(日本では)認知症が社会問題になるほど長生き
するようになったというべきでしょう。半世紀以上前の平均寿命が60歳代であれば、大半の人が認知症になる前に人生を終えたということになります。
しかし4人に1人が程度の差こそあれ認知症になるとのことですのでこれはかなり高い確率です。また決定的な予防方法、治療方法がないのが現状です。
バランスの良い食事と適度な運動それに歳をとっても格好よく言えば常にチャレンジ精神を持ち続けることが認知症を先延ばしにすることでしょうか。
投稿: Toshi | 2012年11月25日 (日) 08時33分