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2012年10月 9日 (火)

「平穏死」という選択―幻冬舎ルネッサンス新書から―

 以前に「大往生したけりゃ医者にかかわるな」(幻冬舎新書)を買って読み、大変参考になった。それ以来自然死に関心をもつようになった。

 最近、同じ幻冬舎から「『平穏死』という選択」(石飛幸三著、ルネッサンス新書)という本が出版された。新聞広告で、先の本の中村仁一医師が推薦しているので買うことにした。

 まだ、読み始めたばかりだが、最初のページに「安らかに死ねない時代」という見出しで、その理由が書いてある。

 腹部に穴を開けて管を入れ栄養を摂る「胃ろう」という処置をされた人が全国に30万人とも40万人とも言われるほどいるのだそうだ。NHKでは確か40万人と言っていた。

 アンケートによると、ほとんどの人は寿命が来てもう先がないと分かったら、胃瘻のような延命治療は要らないと答えている。これは朝日新聞の記事にも同じ結果が書いてあり、以前に取り上げたことがある。

 「それなのに、認知症の高齢者が誤嚥性肺炎を起こすと、判で押したように胃ろうを勧められます。もはや口から食べられない状態だと判断され、認知症高齢者の場合、約7割の方に胃ろうがつけられています。自然な天命を待つのではなく、人工的に栄養を摂取させられて、生かされるのです。

 こんな国は、我が国だけです。

 その措置が本人のためになるのか、人生の終末期に、そのような”治療”が必要なのか、一番よく分かるのは医師のはずです。どうしてこのようなことになってしまったのでしょうか。」(P.18)

 その理由を延命治療法が進歩したのに、法律が延命治療法がなかった時代のままで、延命治療をしないと、「不作為の殺人」になることを医師は恐れているのだという。

 老化に伴う病態も病気と同じように考えられて、病院に回されて病気と同じように扱われ、高齢者は自然な形での最期を迎えられなくなっていると書いている。(P.19)

 医学の進歩が逆に人間を苦しめる結果になっている。それが日本の実情なのだ。私の知人の家族にも高齢で胃ろうを施されて生かされている例がある。本人も家族も大変な負担である。もし、法律を変えなければならないのなら早急に改正してもらいたいと思う。

 

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生き方」カテゴリの記事

コメント

 確かに年金を頼りに生きている人(私も含めて)は1日でも長く生きれば家族が助かるという面はあります。私の母も「お父ちゃんにはできるだけ生きていてもらわないと・・」と言っていました。でも、最後は胃ろうまではやりませんでした。

文藝春秋の9月号に在宅医が教える看取りの常識、非常識という興味深い記事が載っていました。その中で、多額の年金を貰えるために自分の子供に死なせてもらえない高齢者もたくさんいます。(中略)「死んだらお金が入って来なくなる。もし胃ろうの交換に失敗したら、先生(筆者)を訴えますよ!」と真顔で家族にいわれたこともある。多額の年金が
あると簡単に死なせてもらえない可能性があることを心に留めておいてください。とありました。死体を隠してまで、親の年金をあてにする人もいる時代ですから、大いにありうることだと思いました。

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