« 運転免許更新高齢者講習を受けそこで見たもの | トップページ | 中国政府とメディアは正しく伝えるべき―日本は安全な国だ― »

2012年10月 1日 (月)

NHKスペシャル「天才芸術家草間弥生」を見て

 28日夜に放映されたNHKスペシャル「天才芸術家 草間彌生世界中にブーム到来」を録画で見た。小柄な81歳の芸術家はアトリエで毎日作品の制作を続けている。その様子とイギリスのテート美術館やニューヨークでのブランドの売出しなどの光景が放送された。

 驚いたのは草間さんがアトリエの近くにある精神病院の病室で暮らしていることであった。ときどき頭がおかしくなって自殺したいという気持ちが生じるのだという。草間さんが幻覚・幻聴に襲われるようになったのは学生時代だった。

 心を落ち着かせる薬を服用しながら毎日新しい作品を制作しているのだ。彼女の言葉によると、作品は毎日湧き出てくるのだそうだ。アトリエに置いた大きなキャンバスの上に助手の助けを借りながら、赤や青や黄や緑などの原色を使って線や模様を描いて行くのだ。まさに湧き出るという感じである。

 私が草間彌生さんの作品を初めてみたのは、2年前の愛知トリエンナーレの時であった。トリエンナーレでは世界中から数多くの芸術家たちが出品をしたが、抽象的な現代美術展なので訳が分からない作品が多くあった。

 そんな中で草間彌生さんの水玉模様の作品は一目見て引き込まれた。会場には大きな立体的な作品や壁にかけた作品などがあったと思うのだが、どれも引き付けられるものばかりで、私は何度も会場を巡った記憶がある。

 しかし、彼女が世界的に注目されている作家だとは知らなかった。そして、今度NHKスペシャルで紹介された草間さんを見て、やっと何者であるかを知ったのだ。

 草間さんの作品は今世界にブームを引き起こしているのだそうで、イギリスの展覧会を皮切りに世界12か国を巡回するということであった。大変な人気で作品もどんどん売れているらしい。

 1点3000万円ぐらいから数億円という話だが、他にグッズがいろいいろ作られていてブランド化されて世界中に売り出されているのだ。

 現在アトリエの近くに草間彌生美術館を建築中だという。彼女の願いは歴史に残る芸術家になることで自分が気に入った作品をそこに集めるのだそうだ。

 それだけ稼ぎがあるのならマンションを建てて住まうこともできるのだが、精神病院の一室が住まいでそれで安心して暮らせるみたいである。

 彼女の作品の独創性、素敵な水玉模様の数々、サイケリックな平面作品、ユニークな立体作品等彼女でなければできない作品群は、彼女の他の人とは違う脳の働きから来ているのだと思われる。

 昔から天才と狂気は紙一重と言われるが、画家にしろ音楽家にしろ天才をほしいままにした人に中に狂気の一面が見られることは知られたことである。

 芸術は爆発だと言った岡本太郎の特異な作品、あのモーツアルトでさえ狂気の一面があったのだ。

 つまり天才的な作品を残す脳はどこかの回路が常人とは違っているのだと思う。名前は忘れたが現代の音楽家で頭の中に音楽が溢れてくると言ったのを聞いたことがある。

 草間彌生さんも溢れるタイプの脳を持った天才に違いない。彼女自身も自分を天才と認め、歴史に残る作品を死ぬまで作りたいと言っていた。

 健康に留意をして世界中に草間芸術を広めて頂きたくことを願っている。

|

« 運転免許更新高齢者講習を受けそこで見たもの | トップページ | 中国政府とメディアは正しく伝えるべき―日本は安全な国だ― »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

 正に天才ですね。私たち凡人とは違った脳を持っているのだというのが私の結論です。学者でないので何がどう違うかは言えませんが。

投稿: らら | 2012年10月 1日 (月) 12時49分

NHKで私も引き込まれるように見ていましたが、彼女は天才であり努力の人だと思いまいた。天才だけにあぐらをかいていたら、あのような沢山の作品は産まれないでしょう。毎日毎日描き続け思いのまま描いている絵にはセンスもありますので持って生まれた天才なのだと思います。岡本太郎や山下清のように・・・

投稿: fumiko | 2012年10月 1日 (月) 11時48分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: NHKスペシャル「天才芸術家草間弥生」を見て:

« 運転免許更新高齢者講習を受けそこで見たもの | トップページ | 中国政府とメディアは正しく伝えるべき―日本は安全な国だ― »