証券会社が売る金融商品は合法的詐欺行為?
証券会社各社はいろいろな金融商品を次々に売り出している。投資信託、リート、生命保険などさまざまである。投資信託には株式を中心のもの、債権を中心のものなどバラエティに富んでいるが素人の私には全く分からない。
昔は金利が8%もついた時期があって、10年で倍増したことがあったが、それは夢のまた夢で、バブルがはじけてからは金利は殆どゼロに近くなったしまった。
その後もリーマンショックやギリシャ問題があり相変わらず経済は不安定である。それなのに日本円は78円前後と高いままが続いている。それで銀行に預けていても利子がつかないなら何とか少しでも利子をと思って金融商品を買うことになる。専門家に任せておけば損を出すことはないだろうという素人の甘い期待である。
以前に証券会社に勧められて大和証券の短期豪ドル債を買った。毎月配当があるというので喜んでいたら、先日配当を100円から一気に70円に下げると手紙が来た。
証券会社が説明をするというので聞きに行って驚いた。これまで毎月貰っていた配当をすべて合算してもほぼ元金なのだという。利益は雀の涙ほどだ。それで乗り換えた方がよいと勧められた。
しかし、ブラジルのレアル債の投信はもっとひどくて25%ぐらいのマイナスになっているのだ。
どちらも毎月分配型で分配が入って来るから楽しみであったのだが、何のことはない。基準価格が下がるのでトータルは大損だったのだ。
郵便局で勧められた新光証券のリートも現在トータルでマイナスである。東京三菱銀行がこれはよいと言って勧めたマニュライフ生命保険会社の投資型生命保険も現在25%ぐらいマイナスで低迷している。ただこちらは満期まで持てば元本はかえってくるし死ねば元本が返ってくるから丸損ではない。
老後のためになけなしの金を分散して少しでも利を得たいと思ったのがすべて裏目に出ている。私が買ったのは、全てトリプルAのものばかりである。それがこのざまだ。
こうした金融商品は買う時にリスクの告知事項が7つほどあって、リスクを認めて買うことになっている。つまりどれだけ損があっても文句を言えない仕組みになっているのだ。
それをよいことにかどうか知らないが、証券会社は次々に新手の金融商品を作り売り出している。
どこかの週刊誌が書いていたが、こうした投資信託などの金融商品でうまく利益を出しているのはほんの数%しかないそうだ。つまり彼らは作ってはうまいことを言って勧めて売り、損を与えても、それを承知で買ったでしょうと涼しい顔なのだ。 証券会社は手数料が入ればそれで利益があるのだから、客に売買を勧めることで儲けられる。
しかし、本当は詐欺みたいなものだが、損を出して平気でいられるというのは、法に守られているからだ。いわば合法的詐欺でである。
週刊誌が、「毎月配当型の投信は買ってはいけない」と警告していたが、そのときは既に買った後であった。
経済評論家の荻原博子氏が、「現金が一番」と言っていたがその通りのようだ。
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証券会社や銀行は売ってなんぼですから。売買が多いほど手数料が入るのです。バブル前までの成長期にはよかったのでしょうが、その後は全くダメになったことを知るべきでしょう。
投稿: らら | 2012年9月26日 (水) 08時19分
たまたま昨日、某証券会社の支店長だった友人と会う機会があった。営業マンは、社内に居る時はお客さんに電話をかけることが仕事なので、とにかく上司がいる部屋で電話をかけまくって、新しい商品をお客さんに勧めるのである。その裏事情が分かっているので、聞くだけは聞いているそうである。
現在のような地合いが悪い時に証券マンから勧められるままに金融商品を買っていたら、大損は必至である。お客さんは大損しても証券会社は儲かる仕組みになっている。一応はリスクの説明をきちんとするようになっているが形式的である。詐欺とは言えないまでも、それに近いかもしれない。デフレの世の中、現金をもっているだけでも金利が付いているのと同じであるとも理屈では分かっているが、、。
今は絶対、儲かる話はないとわりきるべきである。
投稿: Toshi | 2012年9月26日 (水) 06時33分