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2012年8月20日 (月)

友からの手紙にみる山村の疲弊

 友人からの葉書に次のような故郷の町の実態が書いてありました。

 「私は、数年ぶりに岐阜県にある故郷の町に墓参りに出かけました。故郷の村の様子はどうだろう?お盆だから、街から実家へ帰った人などで村の繁華街は多少は人通りがあろうかと思って通りました。が、人っ子一人通っていません。まるで無人の町に来たようです。

 息子に車をゆっくり運転してもらい、懐かしいんで道の両側の町並みを眺めて行きました。すると「H」という屋号の店先に腰のかなり曲がった白いエプロンがけのおばあさんが出てきました。そこは私の同級生の女性が経営している店です。

 息子に車を停めさせ、そのおばあさんを見たら何と私の同級生のF.Iという女性でした。何という変わりようでしょう。

 目を合わせると、「まあ、M君じゃない!」と言って手を差し延べていました。私は彼女の右手を握りました。

 村の様子や村に残っている同級生たちの様子を聞いて別れましたが、彼女の老化の甚だしいのには驚きました。

 彼女と同様に村は寂れてしまって昔日の面影はありません。在村の同級生たちは細々と田畑を耕して生きているとのこと。それも猪や猿などに食われ大した収穫にはならぬこと。そして、ほとんどの人の年金が国民年金だから6万円(月)ぐらいの収入しかないので哀れなものよと言っていました。

 彼女は親の代から雑貨屋をやっていましたが、今は隣町のI町にスーパーができたので、お客がそちらに吸い取られ、今ではお客が1人も来ない日がしょっちゅうよと嘆いていました。

 幸い彼女は定年まで町の職員として働いてきたので地方公務員年金(共済年金)を貰えるので有難いと言っていました。村ではそんな人は稀です。

 それはともかく、むらは閑古鳥が鳴いていました。地方の疲弊の典型を見た思いでした。」

 

 

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政治・経済」カテゴリの記事

コメント

 仰る通りです。都会は都会でシャッター通りとなってしまいました。買い物をするにも値切るなどの人と人との触れ合いがなくなりましたね。

おそらく限界集落だろうと想像します。滋賀県には限界をこえて消滅した村もあるようです。

過疎化は地方の村とかばかりのことではないと思います。大都会の中でもどんどん進んでいると思います。かっては大変な人出をみた大曽根商店街や東区のあちらこちらの商店街道りは閉店したお店が壊されて高いビルが建ちました。そのまま戸を閉めたままのお店もあります。近くに大型店やスーパーやコンビニができると昔ながらのお店は開いていても閉店状態です。この数十年来のインターネットの店舗も影響を与えているのでしょう。馴染みのお店は若い世代はつくらないで、ブランド志向も大きく影響していると思います。

今日のブログを読んだ時、私はすぐに限界集落という言葉が頭に浮かびました。因みにウィキペディアによると限界集落(げんかい しゅうらく)とは、過疎化などで人口の50%以上が 65歳以上の高齢者になって冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落を指す、日本における概念とあります。件の村はこの限界集落に当てはまるのでしょうか?過疎化、高齢化の進展で日本ではこうした限界集落が急速に増えているそうです。うさぎ追いしかの山、小ぶな釣りしかの川で始まる日本の懐かしい田園風景は近い将来、唱歌だけの世界になってしまうのでしょうか。

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